JR西広島駅前の区画で、再開発準備組合が設立され、
2022年度までにタワーマンションなどの整備を目指すことが明らかになりました。
現地を見たついでに、このブログではあまり取り上げたことのないJR西広島駅を撮影してきたので紹介します。
西広島駅の1日の乗降客数は約1万8,000人。県内のJR駅でTOP10に入る人数です。
駅が位置する西区の己斐の街は、人気漫画「ズッコケ三人組」の作者、那須正幹氏の生誕地で
作品のモデルとなった街でもあります。
駅が面するロータリーには、これを記念したモニュメントも設置されています。
ズッコケ三人組は小学校に必ず置いてありましたよね。
そんな西広島駅ですが、一定の利用者がいながらバリアフリー化がされておらず自由通路も未整備の地上駅の状態で今に至ります。
宮島線の直通運転や横川駅の発展により、結節点としての役割がかなり失われたことに加え、
平成に入りアストラムラインが整備されれば、将来の延伸先として西広島駅が設定されたことで橋上化のタイミングを失ってしまったことも背景としてあります。
アストラムラインの延伸整備が決定的となった今日、西広島駅の周辺整備についてもようやく先が見えてきています。
今年度広島市予算に記載されている内容です。
【広島市/平成29年度当初予算】:資料3(P107~P141):当初予算主要事業(建設関係)(443KB)(PDF文書)
今年度は自由通路の実施設計を行い、来年度以降から自由通路及び南口広場の整備工事に入る模様です。
工事期間は平成34年度(2022年度)までとなっています。
南口広場全体です。
時代に取り残されたというか、郊外の駅が綺麗に橋上化される中、ここまで昭和が残る駅前も珍しいです。
広島駅から3駅なのですけどね。
南口駅舎内の改札口です。
改札のレーン数は比較的多めに確保されています。
周辺に学校が多く朝のラッシュ時は混雑します。
駅構内の跨線橋など。
近隣の駅ではなかなか見られなくなった、レールを用いた跨線橋です。
エスカレーターもエレベーターも未整備なのはバリアフリーの観点から大きな問題です。
7~8年前でしょうか、跨線橋から北口に降りられる階段と北口簡易改札が設けられました。
その北口。
住宅が密集していますが、区画整理が予定されています。アストラムラインが乗り入れてくる都市計画道路「己斐中央線」もここに繋がります。
(ひろしま地図ナビ)
おまけのようなものですが、改札を入り1番のりばを新井口方面に少し進むと、かつて国鉄時代には反対にも線路があったことがはっきりと分かります。
現在は駐車場・駐輪場として利用されています。
この区域も再開発の対象エリアとなるようです。
時代に取り残されたこの駅も、今の予定では
2022年度の自由通路完成を見込み計画が進められます。