1週間ほど前の話題になります。
茨城県に本社を置く家電量販店大手の「ケーズデンキ」が、県西部で初めて、
広島市南区西蟹屋町に2019年春オープンする計画が明らかになりました。
場所はマツダスタジアムやJR広島駅に近い、日本通運の広島ターミナルの敷地です。
【中国新聞】:広島駅近くにケーズデンキ 19年春、県西部で初
日本通運広島ターミナルは、広島駅南口からマツダスタジアムや府中方面に伸びる「大州通り」沿いの、
「旧ひろしまMALL」跡の東向かいに位置します。
「旧ひろしまMALL」は今年から、紙屋町で建て替え工事を行う広島銀行の仮本店になっていますが、
元々は「ベスト電器広島本店」、のちに「ビックカメラベスト広島店」が店舗を構えていました。
広島市のHPに公表されている店舗の出店計画書に、この「(仮称)ケーズデンキ広島本店」の概要が掲載されています。
【広島市】:出店計画書の提出状況
2階建てで、1階はすべて駐車場・駐輪場、2階のみ店舗という、
郊外型ロードサイド店舗の形式です。
これで広島駅周辺には、南口再開発で開業した「ビックカメラ広島駅前店」、「エディオン蔦屋家電」、そして「(仮称)ケーズデンキ広島本店」の3つの家電量販店が出店する形となります。
資本主義の自由な経済活動なので、「来るな」とは言えませんが、
このご時世での広島市進出は、果たして成功するのでしょうか。
広島市はかつての「第一産業(ダイイチ)」時代から成長を遂げてきた地場の「エディオン」が根強く支持されていますし、
品揃えや安さで攻勢をかける「ビックカメラ」も広島駅直結の立地で存在感を見せています。
計画地の目の前の「旧ひろしまMALL」が、何度も家電量販店が出店しては撤退していった経緯を考えても、成功するのは簡単ではないと思います。
店舗も自動車での来店をメインターゲットとした「郊外型」というのも、広島駅周辺の混雑に拍車をかけるリスクをはらんでおり残念です。
「(仮称)ケーズデンキ広島本店」は、2019年春オープン予定です。