広島駅南口再整備・駅ビル建替工事 2020.08(Vol.12) 改札増設と仮階段が準備

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。
建て替えられる新ビルは地上20階建てで、ホテルや商業施設、シネマコンプレックスを備える複合ビルになる予定です。

また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。
2025年春の開業を目指します。

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、15日共同で会見を開き、 検討を進めてきたJR広島駅南口広場再整備事業に関し、建て替えられる新しい広島駅ビルの概要とイメージパースを公開しま

 

 

事業の概要と前回のおさらい

完成イメージ(広島市)

 

【広島駅南口ビル新築他工事】

高さ 97.9m
階数 地上20階・地下2階
用途 商業・ホテル・映画館・駐車場・駐輪場
ホテル客室数 428室
敷地面積 86,357.39平方メートル
建築面積 20,632.76平方メートル(新築部のみ)
48,308.65平方メートル(既存含む)
延床面積 126,509.25平方メートル(新築部のみ)
185,989.71平方メートル(既存含む)
店舗面積 約26,000平方メートル
(広島市:出店計画書の提出状況より)
着工予定 2021年2月
完了予定 2025年3月
開業予定 2025年春
基本設計・監修 ジェイアール西日本コンサルタンツ・東畑建築事務所設計共同体
実施設計・施工 広島駅南口ビル新築他工事特定建設工事共同企業体(株式会社大林組・広成建設株式会社)
全体事業費 約600億円

 

前回の状況です。
現在の駅ビルの解体に向けて外装がパネルで覆われるとともに
マイカーエリアの閉鎖スケジュールも明らかとなりました。

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。 従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。 建て替えられる新ビルは地

あれから2週間程度経ちました。また変化があったのでご紹介します!

 

 

 

在来線改札の増設準備が始まる!

在来線跨線橋コンコースの改札中央口に来ています。

 

 

在来線改札レーンの端、これまでガラスの仕切りがあった場所に、緑のフェンスが設けられ作業が始まっています。
これは以前プレスリリースのあった、改札レーン増設の準備ですね!

駅ビルの建て替えに伴い、ビル地下1階と改札内地下通路を結ぶ地下改札が閉鎖されます。
これまでの利用者が2階中央口に集中するための混雑緩和策として、
予備のスペースを活用し既存15レーン用意されている改札をさらに増設します。

JR西日本は、建て替えのために3月末で閉館する駅ビル「ASSE」の建て替え計画をまとめ、 工事期間中の概要などを公表しました。 広島駅ビルは2025年春の開業を目指し、南口

 

【JR西日本】:広島駅ビル建替えの本体工事着手について

(上記HP内資料より)

 

改札の外、自由通路から見る改札レーンです。

 

 

レーンの端にはJR西日本の運行情報を知らせるモニターと、運行時間外などに改札レーンを閉鎖するために可動フェンスを収納するボックスがあります。
これが少し中途半端な場所にあるんですよね。
このボックスの内側のみに設置するのであれば、多くても2レーン程度しか増やせないように見えます。
窓がある外側にも追加するかどうか。

 

こちらは、閉鎖される南口地下改札。

今のところ目立った変化はありませんでした。
中央口に改札レーンを増設するのにわざわざ機械を追加発注はしないと思うので、
ここの改札機を一夜で2階に持って上がることになると思います。
となると、この地下改札の閉鎖と2階中央口のレーン増設運用開始は同じ日になることが予想されます。

 

こちらは自由通路から見る改札内の様子。

 

これは!!
1番のりばに降りる階段のすぐ横に、別の階段と思われる構造物が確認できるようになりました。

 

同じプレスリリースの資料に載っていた、1番のりばの仮階段ですね。


(上記HP内資料より)

目的はやはり、地下改札の閉鎖に伴う混雑緩和です。
これまで以上に階段を利用する人の数が増えるため、少しでも利用を分散させるため階段を増設します。ここまでやるんですねー。

 

その仮階段が設けられる場所もまた面白いです。

 

(2020年6月撮影)

従来、駅ビルASSEとの連絡改札口があった場所です。
今は仮囲いが設置されています。駅ビルの高さに合わせるための階段がありましたが、どうなるのでしょうか。

変更予定は「9月」とされているので、もうほぼ1ヶ月以内には変更となると思われます。
公式発表を待ちたいです。

 

さて、少しだけ改札内ホーム上の様子も。

1番のりばの運用上の一番端です。
現在最長の8両編成の乗車位置がここですが、仮設のホーム屋根がもう一両分ほど伸びるように準備されています。
若干の停止位置変更がある可能性があります。

 

近くから見る駅ビルの状態。

もともと散髪屋(QBハウス)などがあった場所です。
撤去が進んでいます。

 

 

 

着実に解体へと進む駅ビル

エキシティ・ヒロシマ(エディオン蔦屋家電前)からみる駅ビルです。

 

あぁ。なんと殺風景になったことでしょう。解体工事始まりますね。

 

かつて「HITACHI」の看板とデジタル時計があった塔屋部分も。

足場の設置が進んでいました。

 

一方こちらは駅ビルに隣接していた旧「ヴィアイン広島」。

足場に加えて、防音シートが付きましたね。
先程の駅ビルのパネルと合わせて、一気に工事中の感覚が強くなりました。

 

隣の駅ビル内。ここはJR関係の事務所だった場所です。

分かりにくいですが、もぬけの殻になっています。
ここを職場にしていた部署も、大須賀町に新築した新しいJR西日本広島支社ビルに移転したのでしょうか。

 

JR西日本広島支社 新築移転工事 2020.08(Vol.7) 外構部工事進む

 

広島駅ビル「ASSE」は今年度の解体工事を経て、2021年2月に着工予定、
路面電車の駅前大橋線は2020年11月に着工予定で、
新駅ビルと駅前大橋線は2025年春の開業予定です。

 

おまけ。
これまでに見えていた駅ビルの外観のほとんどは、1999年の大規模リニューアルで美装化されたものです。
この時から名称に「ASSE」にが付くようになりました。

マイカー送迎場の近くから、建設された当時の外装を一部覗き見ることができます。

時代の積み重ねです。

Subscribe
Notify of
guest
17 Comments
古い順
新しい順 高評価順
Inline Feedbacks
View all comments