広島駅ビル建て替えの概要明らかに 広場の縮小、仮階段設置など

JR西日本は、建て替えのために3月末で閉館する駅ビル「ASSE」の建て替え計画をまとめ、
工事期間中の概要などを公表しました。

広島駅ビルは2025年春の開業を目指し、南口駅ビルの建て替え新築工事に2019年10月に着手しました。
延11万平方メートルを超える巨大ビルを新築しながら、JR、路面電車、バス・タクシーの利用動線を確保するため、段階を踏みながら複数の変化があるようです。

プランにはなんと、在来線ホームと2階跨線橋コンコースを結ぶ仮設階段の計画も。
詳細を画像とともにご紹介します。

 

南口広場は段階的に大幅縮小

【JR西日本】:広島駅ビル建替えの本体工事着手について


(画像は上記HP内資料より)

 

 

(2018年8月撮影)

 

完成イメージ

【新広島駅ビル(仮称)】
高さ約100m、地上20階・地下1階
用途:商業・ホテル・駐車場
建築面積:約1万4,000平方メートル
延床面積:約11万1,000平方メートル
全体事業費:約600億円
着工予定:2021年春
開業予定:2025年春

基本設計・監修:ジェイアール西日本コンサルタンツ・東畑建築事務所設計共同体
実施設計・施工:広島駅南口ビル新築他工事特定建設工事共同企業体(株式会社大林組・広成建設株式会社)

 

なかなかインパクトのある計画が書かれています(笑)
まずは、駅ビルアッセが閉館した4月以降の大幅な南口広場の縮小ですね。

(上記HP内資料より)

3月末に現在のアッセが閉館したあとは、全面閉鎖されない外装の撤去工事に入ります。
6月から段階的に工事エリアが拡大し、来年初旬には新しい駅ビルの建築範囲と同じくらいまで拡大するようです。

こうなってくると本当に大規模な工事が始まることをより強く実感しますね。

北口の広場整備の時を思い出しますが、今回は規模が全く違います(笑)

広島駅北口広場の再整備状況です。 ペデストリアンデッキやレイアウト変更を含む再整備事業が平成25年度末から始まっています。 前回の更新は2月でした。 広島駅北口広場再整備

 

特に2021年初旬の状況が凄い・・・

タクシー乗り場が閉鎖されることにより、仮タクシー乗り場が、路面電車の到着ホーム側に移設されます。

■訂正(2020/03/15 22:51)
路面電車の到着ホーム側に移設されるのは仮タクシー「降り場」です。
当面、広島駅南口のタクシーは降車専用となるようです。乗るなら北口からということになりますね。

ここには駅前広場に入るための左折専用レーンがあり、工事中は入れないのでここを活用するのでしょう。

バスのりばについてもバスのりばについては縮小はありませんが、乗り場と東西のメインの歩行者動線が重なるため、窮屈さはかなりありそうですね。

21年初旬になると地下道入口も「工事エリア」に分類されています。
路面電車の駅前大橋線の橋脚を、地下広場をぶち抜いてつくる必要があるので、付近一帯もしくは地下広場すべて閉鎖される時期もあるかもしれませんね。

いや~何度見返しても凄い…

さすが50年に一度の大変化です。

 

もうすぐ閉鎖される区画を。

(2020年1月撮影)

 

(2019年10月撮影)

 

(2019年10月撮影)

 


広島駅南口広場の整備イメージ(広島市)

新しい駅ビルは現在の駅前広場のおよそ半分程度まで拡大し、交通広場を1階に取り込みます。

 

南口地下改札、地下自由通路も閉鎖へ

改札内にも変化があります。

(上記HP内資料より)

駅ビルの基礎工事のため、地下の南北自由通路も2020年9月から閉鎖されます。
2017年5月までは広島駅唯一の南北自由通路だったこの通路も一旦お役御免ですね。

広島橋上駅新築他工事(広島駅改良工事)は広島駅在来線ホーム上空に幅15mの自由通路を新設し、両側に橋上駅舎と商業施設をそれぞれ整備する巨大プロジェクトです。 ホーム上を覆う駅舎の

 

そして、この地下部分がすべて閉鎖されることに伴い、現在の南口地下の在来線改札口も閉鎖となります。
あくまで、駅ビル部分を通過できないということで、北口の地下在来線改札口には変化はないようですね。

 

南口地下の改札が閉鎖になり、広島駅の出口が一つ減ることになることから、
ラッシュ時の対策として、2階自由通路の改札中央口の改札レーンを増設します。

増設されるのはこの部分。確かに余裕を持った構造でしたね。
ちなみに、開業からの時点で有人レーン含めこの中央口は15レーン用意されています。
当時調べた時点で、JR西日本管内で1箇所に設けられた改札レーンとしては最も多かったと記憶しています。(あくまで1箇所の出口です)

17レーン、18レーンにもなれば、地方ではなかなか見られない規模になるのではないかと。

いよいよ本日5月28日から、広島駅の南北自由通路の供用が開始されました! 広島橋上駅新築他工事(広島駅改良工事)は広島駅在来線ホーム上空に幅15mの自由通路を新設し、両側に橋上駅


(2017年5月撮影)

ちなみに、改札機はマツダスタジアムの開業を記念して、2009年に赤いラッピングが施されました。
機械の老朽化に伴う更新が近頃行われ、現在は一般的なシルバーと、IC専用レーンを示す青に統一されています。

 

また、驚いたのは、1番のりばへの仮設階段の設置です。


(上記HP内資料より)

マジかw

元々1番のりばはほかののりばに比べ広い階段が設けられていましたが、更に増設し、地下が閉鎖されることによる混雑対策を行うようですね。

(2020年2月撮影)

現在の階段に並行して、左側の空間に階段が設置されます。

本来は、ほかののりばにも設置したいところですが、これほどスペースがあるのは1番のりばのみです。
大都市の駅のように、ホームの長手方向でもう1箇所階段・エスカレーターを設置できればいいのですが。(エキエ線路上空部分(ザッカマルシェ)内に、改札と階段ができたらメチャクチャ面白い)

 

以上が、4月から始まる変化の概要です。

50年に一度の作り替えの変化は伊達ではありません。
アッセの営業も残り半月となり、閉館セールが行われていますね。今のうちに目に焼き付けておきたいです。

 

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