広島駅南口再整備・駅ビル建替工事 2020.12(Vol.20) 駅前大橋線への動き 南口地下の閉鎖始まる

この記事は12月初めと12月中旬に取材した時の画像を使用しています。

新型コロナウイルスの感染再拡大に伴う広島県の方針を踏まえ、
取材のみの外出は行わず、他の必要な外出(通勤、買い物等)と組み合わせ
一度の外出で訪れる施設を最低限にする方針をとっております。

 

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。
建て替えられる新ビルは地上20階建てで、ホテルや商業施設、シネマコンプレックスを備える複合ビルになる予定です。

また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。
2025年春の開業を目指します。

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、15日共同で会見を開き、 検討を進めてきたJR広島駅南口広場再整備事業に関し、建て替えられる新しい広島駅ビルの概要とイメージパースを公開しま

 

事業の概要と前回のおさらい

完成イメージ(広島市)

 

【広島駅南口ビル新築他工事】

高さ 97.9m
階数 地上20階・地下2階
用途 商業・ホテル・映画館・駐車場・駐輪場
ホテル客室数 428室
敷地面積 86,357.39平方メートル
建築面積 20,632.76平方メートル(新築部のみ)
48,308.65平方メートル(既存含む)
延床面積 126,509.25平方メートル(新築部のみ)
185,989.71平方メートル(既存含む)
店舗面積 約26,000平方メートル
(広島市:出店計画書の提出状況より)
着工予定 2021年2月
完了予定 2025年3月
開業予定 2025年春
基本設計・監修 ジェイアール西日本コンサルタンツ・東畑建築事務所設計共同体
実施設計・施工 広島駅南口ビル新築他工事特定建設工事共同企業体(株式会社大林組・広成建設株式会社)
全体事業費 約600億円

 

前回の状況です。

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。 従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。 建て替えられる新ビルは地

 

南口地下広場が広範囲に閉鎖!駅前大橋線の準備か

早速広島駅南口広場から。大きな変化がありました!

 

 

 

このとおり、南口地下広場に至る階段の半分とその内部が、一部仮囲いで閉鎖され通行できなくなりました。
諸事情により張り紙は掲載出来ませんが、「南口広場の再整備における準備工事」として
この変化がお知らせされていました。
発注者は「広島電鉄株式会社」。いよいよ広島電鉄駅前大橋線の準備が始まったのですね。

画像を見ていただくとお分かりのように、地下に降りる階段の半分が閉鎖されました。エスカレーターも片側が使用できなくなったので、これまで下り運用だったエスカレーターが上り運用に切り替わっています。
かなり新鮮です。

 

 

タクシーのりばの閉鎖が予告!年明けから動線も変化

これもまた大きな変化の予告です。

 

 

年明けの2021年1月9日(土)から、広島駅南口タクシーのりばが閉鎖されることがわかりました。
その後当面の間は、北口のみの運用となります。

これはかなりドラスティックな変化で、切り替え当初は大なり小なり混乱は避けられないでしょうね。
とはいえ大規模な駅ビルの建て替え工事の実施上致し方ないので、
利用者への周知は徹底してほしいですね。

 

近くにあった張り紙にはさらなる変化のお知らせが。

タクシーエリアの完全閉鎖です。
これにより歩行者通路も、2021年1月23日(土)から大幅に変わります!
マツダスタジアム方面には、今までの通路は使えず、広電ののりば付近から大州通り方面に向けて歩いていく動線に変わります。

今年3月に公表された工事概要の第4フェーズにいよいよ突入となります。

JR西日本は、建て替えのために3月末で閉館する駅ビル「ASSE」の建て替え計画をまとめ、 工事期間中の概要などを公表しました。 広島駅ビルは2025年春の開業を目指し、南口

(JR西日本)

タクシーのりばは閉鎖されますが、タクシーを降車するスペースは電停側の城北通りに設定される予定です。

 

来年1月23日からの歩行者通路。

 

先行して閉鎖されている西側のマイカーエリアと同様に、電車ののりばの裏側(駅ビル側)が拡張され、歩行者動線が確保されるのではないかと思います。

 

 

駅ビル本体の躯体解体に着手!

重機による駅ビルの本体の解体工事に着手しました!

 

解体作業を行う重機が確認できます。
この駅ビルの一番西端は頭ひとつ高くなっていましたが、早くもその部分がなくなっています。

日に日にこの駅ビルも小さくなっていく段階に入りましたね。

 

こちらは駅ビル内、自由通路に至るまでの通路です。

 

なんだか物々しくなってきました!
頭上の梁は化粧部分が削りとられ鉄骨がむき出しになりました。
そこに足場が設けられ、解体工事が進められるように準備が進められています。

足元に目を移すと、人々の通行動線の誘導を目的とした目立つ矢印が施工されました。
かなり平日はかなり混雑するでしょうからね。

 

その背後、以前コインロッカーがあった場所(かつては銀座ライオンの入口)の仮囲いに
「広島の酒づくり」をテーマとした装飾が始まりました。

 

 

【JR西日本】:広島駅ビル建替え工事「魅せる仮囲い」第2弾の実施(PDF形式 232キロバイト)

【広島経済新聞】:広島駅の壁に「広島の酒」 駅ビル建替え工事の仮囲い装飾で

 

駅前広場西側に移動しました。

 

 

旧「ホテルヴィアイン広島」が・・・
この奥に、移転した「ホテルヴィアイン広島新幹線口」が確認できるのが、なんとも今の広島駅周辺の変化の激しさを物語ります。
スクラップアンドビルドです。

 

 

『WEST EXPRESS 銀河』JR西日本の新たな長距離列車が広島に

おまけです。

 

 

JR西日本の新たな長距離クルーズ列車「WEST EXPRESS 銀河」に遭遇しました!
3枚目の画像は、建替え中の広島駅ビルとのコラボ。

この色の鉄道は独特な重厚感を感じますね。
「トワイライトエクスプレス瑞風」と比べるとリーズナブルに乗れるようなので、
これはぜひ乗ってみたいですね。抽選に応募してみよう。

 

広島駅ビル「ASSE」は今年度の解体工事を経て、2021年2月に着工予定、
新駅ビルと駅前大橋線は2025年春の開業予定です。

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