JR広島駅南口再整備・駅ビル建替工事 2022.07(Vol.48)

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。
建て替えられる新ビルは地上20階建てで、ホテルや商業施設、シネマコンプレックスを備える複合ビルになる予定です。

また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。
2025年春の開業を目指します。

前回の状況です。

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。 従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。 建て替えられる新ビルは地

 

 

事業の概要

【建設中】JR広島駅南口ビル新築他工事(広島駅南口広場の再整備)

 

2基目のタワークレーン登場!大工事の様相に

前回の記事で東側に1基目のタワークレーンが登場したことをお伝えしました。
あれからすぐに、2基目のタワークレーンが早くも西側に追加されました!

 

 

旧ビルが解体されてぽっかり空いていた空間にそびえるタワークレーン。
もう遠くからでも大工事をしていることがはっきり分かります。

 

1基目東側のタワークレーンの仕事もあり、新駅ビル東端の躯体の拡大は目を見張るものがあります。

 

 

 

 

横に長い駅ビルを断面方向から見た、EKI CITY HIROSHIMA側からの景色の変化が著しいです。
ビルの奥行きはざっと2倍程度に拡大し、1階の駅前広場を一部飲み込む形のビルとなります。

 

2階デッキへ。

 

「奥行き2倍」の物量感は、実物を見るとかなりのものに感じます。
2枚目の画像のフェンスが折れる手前に、駅ビルからのペデストリアンデッキが接続します。

 

新駅ビルの前端部。

 

鉄骨の一番端のスパンの中が、駅ビル2階に内包される歩行者通路になります。
ここはまさに博多駅ビルと同じイメージですね。

EKI CITY HIROSHIMAとの被りはそこまで大きくないですね。

 

 

広場中央部で再び動線変更

駅前広場中央部に目を移します。
前回見えていた鋼製の柱が広場内に設置されています!

 

この部分は広電の新しい高架駅を支えます。
真下には地下広場がありますが、部分的に穴を空けて基礎を構築する工事が続けられ、ついに柱を施工するステップにまで進みました。

 

地下広場の状況。

(2022年4月撮影)

 

さて、この駅前広場内では、再び歩行者動線の変更があるようです。

1日15万人が利用する駅の機能を生かしたまま行われる工事。すでに何度目の変更かは忘れました。
工事関係者の苦労が伺えます。

 

 

 

 

案内によると、広電ののりばの後方あたりが閉鎖されるようです。

 

 

仮通路の構築が進んでいました。
ブログを公開した翌日の23日から使用が開始されます。

 

 

橋上駅舎の増床も急ピッチで進行

自由通路に移動しました。改札内の方に向けて進んでいきます。

 

中央口横には7月6日からセブンイレブンが移転オープンしました。
17年の橋上駅舎開業時、ここは全面窓ガラスで開放的だったのですが、それも過去の話です。

 

新店舗から自由通路を挟んだ対岸には、以前までの店舗スペースが残ります。

開業時から暫定営業だったのですね。
後述する増床工事により新駅ビルと一体化されるので、シームレスに駅ビルに繋がるような商業エリアになると思われます。

 

改札内に入りました。

 

 

”自由通路より西側”の増床工事により待合室が誕生したのは前回ご紹介した通り。

隣にある1番のりばへの階段の復旧・美装化工事が進んでいます。
増床工事に伴い、他ののりばと同様にトップライトが設けられる構造に変わりました。
かつての階段屋根は暫定系、これが完成形です。

この画像の背後、1番のりばの岩国寄りに降りる階段は今のところ動きが無いですが、
こちらも最終的には増床され同様の形状になると思われます。

 

ホームへ降りました。こちらは”自由通路より東側”の増床工事の状況です。

 

ホーム屋根がついている部分が、以前まで青空だった部分です。
デッキプレートの設置が進み、ホーム上からは従来部分と違いが分からないまでに拡大しました。

 

引きで見るとこの通り。ホーム上空を巨大な床が横切ります。
構築され始めた駅ビルに直結する構造も、ここから見るとよく分かりますね。

 

かつて旧駅ビルが同じような角度で見えていました。
同じように新駅ビルも見えるようになってきたのは感慨深いです。

延約13万平方メートル。路面電車「駅前大橋線」のターミナルと一体となった新広島駅ビルは2025年春の開業予定です。

 

これまで長かった基礎工事を経て、地上部そして空中へ工事のフェーズが移行しました。
本当に目まぐるしい変化に驚くばかりです。
広島でもこうしたビッグプロジェクトが行われていて、それを生で体験していると考えると非常にワクワクします。

マツダスタジアム、B・Cブロック、そして橋上駅舎工事と10年以上追いかけてきた広島駅一帯の大変革。駅ビルはその総本山であり総仕上げになります。
今後も広島駅の更新頻度は増えてしまいそうですが、どうかご容赦ください。

とは言え広島駅以外のプロジェクトもたくさん進んでいます。
全部を追いかけるのは難しいですが、事業のスケジュールを整理し要所要所では足を運んでみるよう努力していきます。

 

 

広島JPビルディング 建設状況 2022.07(Vol.39)

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