JR広島駅南口再整備 2022.12(Vol.55)<新駅ビル編>

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。
建て替えられる新ビルは地上20階建てで、ホテルや商業施設、シネマコンプレックスを備える複合ビルになる予定です。

また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。
2025年春の開業を目指します。

前回の状況です。

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。 従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。 建て替えられる新ビルは地
広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。 従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。 建て替えられる新ビルは地

 

 

事業の概要

【建設中】JR広島駅南口ビル新築他工事(広島駅南口広場の再整備)

 

東側工区

東側工区の状況から見ていきましょう。
今回はマツダスタジアムに至る道中の途中、愛宕陸橋から。

新駅ビルが建ち始めてから、ここから見る眺めも新線なものになりました。
ここから新駅ビル、自由通路ひいては在来線・新幹線改札までEKI CITY HIROSHIMAのデッキを介してフラットに移動することができます。
2階レベルの広大なネットワークが誕生します。

なお、左側に見える旧フタバ図書GIGA広島駅前店(広島産業センタービル)は、
地上30階のアパホテルに生まれ変わる予定。
線路に面している建物は全て建て変わりますね。

 

地上30階『(仮称)アパホテル&リゾート〈広島駅前タワー〉』詳細公表 イメージパースも

 

 

そのEKI CITY HIROSHIMAのデッキを進みます。

 

アパホテルまで完成したら凄まじい密度になりそうです。

 

新駅ビルの東端部分。

一部は産業センタービルの背後にも回り込んでいます。
最上部まで躯体は組み上がりました。
今見えている鉄骨がビルのファサードのラインになると思われます。

 

ビッグフロント広島から。

東側工区が立方体に近い形にまで大きくなりました。
実際はもう少し中央側まで伸びていくわけですが、すでにとんでもない物量です。

 

猿猴橋電停付近、そこから進んだEKI CITY HIROSHIMAの前から。

 

路面電車が現行ルートを通るのは新駅ビルの完成まで。
このコンビネーションが見られるのも今だけです。

西側工区のタワークレーンが、地上20階のホテル部分の構築に備え、かなり高さを増しました。
西側工区は後ほどご紹介します。

 

駅前広場を中央に向かって進みます。

 

どこを見ても空が見える範囲が狭くなってきたのを実感します。
東側工区は現在形になっているのが完成時の外壁のラインです。
見えている2階部分がまさにペデストリアンデッキになります。

 

路面電車のりばの裏側。

地下道閉鎖された地下道出入口です。
上屋の解体が進んでいます。
ここは完成時には一般の方が利用するエリアではなくなるので、恒久的に廃止されます。

 

中央付近から、東側工区を振り返ります。

 

旧駅ビルと比べて奥行きが特に広いことが改めて分かります。ほぼ2倍ですからね。

 

 

路面電車高架駅となる中央部分で歩行者通路が変更

中央部分は新駅ビル地上部工事の進捗に伴い、11月26日に大きく通路が変わりました。
これまで東側に迂回していた経路が、一直線に地下道入口や路面電車のりばに至るルートになっています。

(広島市公式ホームページ『広島駅南口広場内の歩行者用通路の変更について(11月12日(土)、26日(土)~)』より)

 

この部分ですね。

 

 

これまで通路だった部分は早くも重機が入り基礎工事が始まっています。
地上部工事が始まればさらに東側工区が拡大することになりますね。

画像3枚目の橋上駅舎の増床部分。ここと接続するのももうすぐですね。

 

変更後の通路です。

 

 

地下道出入口の横は、メインの動線としてこれまでで最も狭く感じます。

 

おもしろいのはここ。

駅前通りのちょうど延長線上。
現在の路面電車のりばのすぐ横で、新しい高架駅の橋脚が姿を現しています。
完成時は90度向きを変えて、奥の方に走っていくことになります。

 

エールエールの前から同じ場所を。

日に日に北口方面の景色が見えなくなってきます。

 

路面電車おりばの後方で、基礎工事の掘削が行われています。

 

 

バスのりばの前の仮囲いでは、広島CONNECTING WALL「魅せる仮囲い」の第4弾が始まりました。

【JR西日本】:広島駅ビル建替え工事「魅せる仮囲い」第4弾の実施について(PDF, 1,070KB)

 

 

西側工区では完成時のファサードまで拡大

路面電車のりばから見る西側工区です。

ここからの景色好きですね。なんという迫力でしょう。

 

ビッグフロント広島から。

バスのりばのすぐ背後まで躯体が拡大しました。
ここが完成時のファサード、外壁の最終ラインになります。
ペデストリアンデッキもここの中ですね。

 

エールエールA館の前から。

 

JPビルディングに近い西端部分に複数のクレーンが入りました。

 

JPビルディング2階、デッキの接続口からです。

 

やはり、クローラークレーンが入ったことで躯体の拡大が始まりましたね。

 

真横を見た状況です。

JPビルディングに対しては一直線でデッキが繋がります。
将来の姿が少しイメージできるようになりましたね。

 

JPビルディングの裏から地下道を通り、北口側に周りました。

 

延約13万平方メートル。路面電車「駅前大橋線」のターミナルと一体となった新広島駅ビルは2025年春の開業予定です。

 

来たる1月10日、エールエールA館前のエレベーターが工事のため使用休止となるようです。
これが2023年の最初の変更になるようです。
エレベーター横の歩道はすでに一部が閉鎖されていました。

【広島市】:地下イベント広場西側(エールエールA館前)エレベータの閉鎖について(1月10日(火)~)

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