西広島駅前の再開発がついに具体的に動き出そうとしています。
地区の再開発準備組合が住民への説明会を開き、具体的な計画案とスケジュールを明らかにしたことが、各メディアで報じられました。
450戸に及ぶタワーマンションを核に、商業・業務施設や市営駐輪場など計4棟を建設します。
各棟はJR西広島駅の自由通路につながるペデストリアンデッキで結ばれるとのこと。
2027年頃着工し、2033年頃の全体完成を見込みます。
当再開発構想は2017年4月に初めて公に報じられており、その後地元や事業協力者とともに具体的な調整や検討が続けられていました。
タワーマンションや商業施設など再開発の概要
【Yahoo!ニュース】
- 約450戸のタワマンも 西広島駅前の再開発概要が明らかに 地元住民「遠方から来る人も増えそう」広島市(RCC中国放送)
- JR西広島駅前再開発 概要判明 2033年ごろの完成目指す(広島テレビ ニュース)
【中国新聞デジタル】:西広島駅前に450戸の高層マンションや商業ビル2棟 2033年ごろ再開発の完成見込む
※報道をもとに作成したものであり、実際の計画を全て忠実に記載したものではありません。
JR西広島駅に隣接するように配置された地上5階建ての商業・業務施設、
その西隣に建設される総戸数450戸に及ぶタワーマンション、
西端には市営駐輪場、
コイプレイス(旧ひろでん会館)敷地に地上7階建ての商業・業務施設
これら4棟が整備される建築物です。
各棟を繋ぐようにペデストリアンデッキも整備され、西広島の自由通路に直接つながるようです。
宮島街道沿いのシャッター街と化した商店街も解体され、歩道を拡幅、バスベイを整備するとともに、広電西広島駅へのアクセスも向上させるようですね。
過去の記事ページで、説明会の内容をコメントで教えてくださった方がいらっしゃいます。
(己斐あたりの人さん、ありがとうございます!)
西広島エリア一帯の再整備を牽引する再開発に期待
当初、西広島駅の橋上化に含まれていた広島電鉄方面への下り階段はいつの間にか削除されてしまいました。
やはり再開発事業と足並みを揃え、再開発施設内に通路を設けることで調整されていたようです。
(2022年11月撮影)
このあたりに、接続口ができるはずです。
これを通ることで、現在は遠回りとなっている広電ののりばへ最短ルートで結ばれるほか、
完成予定の2033年頃と概ね同時期の開通を予定するアストラムライン西風新都線の西広島駅にもデッキを介して行けるようになるはずです。
また、宮島街道沿いのシャッター商店街を撤去することで、広い歩道と切り欠きのあるバスベイが整備されるとのことです。
南口駅前広場でも現在進行系でバリアフリーなバス乗り場の整備が進んでいる他、北口駅前広場の整備及び区画整理、都市計画道路の整備が始まっており、東西南北への公共交通の乗り換え拠点が整うことになりますね。
アストラムラインの延伸問題が定まらなかったこともあると思いますが、
利用者数の割に都市整備が大きく遅れていた西広島駅一帯が向こう10年で一気に生まれ変わります。
スプロール化を食い止めデルタ居住者を増やす意味でも、この再開発がその象徴になることに期待したいです。
商業施設はショッピングモールのようなものではなく、地権者の店舗や日用品を扱うスーパー、クリニック等が想定されます。
対象敷地内には、朝日医療専門学校広島校も含まれますから、いずれかの施設内に入ることになると思われます。
ひろでん会館跡地の「KOI PLACE(コイ・プレイス)」にも施設が建てられるようです。
(2020年8月撮影)
当初から暫定活用広場との位置づけでしたが、定期的に地域主体となりイベント等が開かれ、
老若男女ゆとりのある交流空間になっています。
リンク切れになってしまいましたが、広島テレビのリンクに映る資料では、
施設内に交流空間を設けるとのことでしたので、
この賑わいが上手く引き継がれるよう熟慮していただきたいですね。
西広島駅南口一帯の再開発は、今年中に広島市に都市計画提案がなされ、
順調に進めば2027年頃の着工、2033年頃の完成を見込みます。