山陰合同銀行と野村不動産は、広島市中区立町にそれそれが所有する自社ビルを集約し、新しいオフィスビルを共同で建設する計画を明らかにしました。
山陰合同銀行が所有する「ごうきん広島ビル」は築39年、野村不動産が所有する「NRGE広島ビル」は築59年と老朽化しており、
一体的な広いオフィスビルを建設することで、大手企業の誘致を目指す考えです。
駐車場を含めた現在の3棟の敷地面積は約1,720平方メートル。
ビルの規模は今後検討を進めるとのことで、2028年度の開業を見込みます。
相生通りを挟んだ北側では地上31階のホテル・オフィスの複合ビル「広島相生通地区市街地再開発事業」も進んでおり、紙屋町・八丁堀地区のスクラップアンドビルドが進みます。
【山陰合同銀行】:広島支店 仮店舗移転のお知らせ
【Yahooニュース】:広島市中心部またオフィスビル誕生へ オフィスビル2棟と立体駐車場1棟を解体、2028年度完成(中国新聞デジタル)
中小の老朽化したビルを集約して建て替える理想的な民間開発が浮上しました。
広島駅周辺の再開発が注目を集めますが、
紙屋町・八丁堀地区でもオフィスの新築が活況です。
単独では敷地の小さなオフィスビルでも隣接するビル同士を集約することで高い容積率を獲得できます。
紙屋町交差点に面した「広島トランヴェールビルディング」(2012年竣工)や、相生通りを挟んだ北側では「スタートラム広島」(2017年竣工)が同様の事例ですし、
何より、計画地の北東では旧市営駐車場、旧朝日会館を集約した「広島相生通地区市街地再開発事業」が進行中です。
広島市都心部における中・大型オフィスビルの新築は、広島駅南口の広島JPビルディング(2023年竣工)から少し間が空くことになりましたが、完全に止まることはなく供給が続くことになります。
ビルの規模は今後検討されていくとのこと。続報を待ちたいです。