広島南道路延伸 <明神地区> 2025.01(Vol.5)

国土交通省は広島都市圏を横断する「広島南道路」の内、
東広島バイパスの海田西IC~海田大橋間を結ぶ区間「明神高架橋」の整備を進めています。
明神高架橋は約2kmの自動車専用道路で、海田西ICでは現在整備中の東広島バイパス末端区間と接続します。

開通すれば、地域高規格道路「東広島廿日市道路」の多くの部分がネットワークとして繋がり、広島市東部の混雑解消はもとより、都市圏全体での人流・物流の活性化が期待されています。

 

合わせて取材した東広島バイパス<海田地区>の状況はこちら。

国土交通省中国地方整備局が整備する、国道2号「東広島バイパス」(正式名称:東広島・安芸バイパス)が、 2023年3月19日に全線開通しました。 広島市と東広島市を結ぶ本路線

 

前回の状況はこちら。

広島都市圏を横断する「広島南道路」の内、 東広島・安芸バイパスの海田西IC~海田大橋間を結ぶ区間「明神高架橋」の整備が国土交通省によって進められています。 明神高架橋は約2km

 

 

事業の概要

【広島国道事務所】:広島南道路

※上記ページにはあまり詳しい状況がありません。「工事の進捗状況」に工事の様子が掲載されています。(ただし最新は2022年7月と古いです)

 

令和6年度の中国地方整備局の予算概要です。

(国土交通中国地方整備局『令和6年度中国地方整備局予算概要』(https://www.cgr.mlit.go.jp/profile/yosan/r06/pdf/240401-1top.pdf)より)

 

東広島バイパスが接続する海田西IC付近

東広島バイパスの終点「海田西IC」付近です。

 

東広島バイパス<海田地区>の記事でもご紹介した、新広島バイパスにつながる終点部です。

広島南道路「明神高架橋」は本線側で、広島都心方面の新広島バイパスのランプウェイを乗り越える形で直進していきます。

 

JR呉線と交差するまでに1本の橋脚、交差した後の国道31号と交差する付近でも橋脚が建設中です。

 

呉線より西側から振り返りました。

 

 

 

国道31号が交わる東部流通団地北口交差点から。

 

交差点は新広島バイパス広島都心部方面から呉方面に降りるランプウェイが上空を横切っています。
明神高架橋はさらに上を交差して海田大橋方面に伸びていきます。

 

 

橋脚が立ち並ぶ海田駐屯地付近

エディオン付近から、海田大橋方面を望みます。

 

 

 

海田西IC方面を振り返ります。

 

前回に比べ格段に数が増えました!
囲いがついた橋脚もこれからコンクリートをを打設する段階のようで、確実に下部工の工事が進んでいることが分かります。

 

陸上自衛隊海田駐屯地の北西の角あたりから振り返ります。

 

ここから振り返ってもご覧の通り。
海田駐屯地前は下部工の8割程度は出来上がっているように思いました。

 

海田大橋方面。

橋脚が3本完成しています。
この先は運河を挟んで東部流通団地に至ります。撮影後に車で走りましたが、そこから海田大橋まではまだ橋脚は見られませんでした。

ということで、工区全体で、下部工が6~7割程度完成している状態に見受けられました。
開通時期は明らかにされていませんが、上部工の工事は丸々残っていますし、あと2~3年程度は掛かりそうです。

 

東広島バイパスと海田大橋が直接つながれば、これまで都心部を抜けていた通過交通の転換が期待できます。
都心の渋滞緩和を図る重要な路線であり県民の期待・関心も高いと思います。

この事業に関する公式の情報がほとんどないので、
整備主体の国土交通省中国地方整備局におかれましては、
事業の概要や効果、進捗状況などもう少し発信してもらいたいです。

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