広島駅北口改良工事 2017.10(Vol.53)<総合案内所編> 多言語に対応する案内所がオープン!

広島駅を南北を繋ぐ自由通路の整備に合わせ、北口では2013年から
新幹線ビルの増築、駅構内のリニューアル、周辺街区に接続するペデストリアンデッキの整備、ロータリー内の機能再配置を行う工事が行われてきました。

2017年10月1日、ついに北口ロータリー内の駐車場が開業し、機能再配置が完了を迎えました。
また同時に、この工事で増築されたビルの中に整備が進められていた「広島駅総合案内所」もオープン。

今回はこの2つのトピックを中心に<総合案内所編>、<北口ロータリー編>の2つに分けて紹介していきます。
【URBAN HIROSHIMA 街づくりデータベース】:広島駅北口広場

まずは、<総合案内所編>です。

前回の様子はこちら。

広島駅を南北を繋ぐ自由通路の整備に合わせ、北口では2013年から周辺街区に接続するペデストリアンデッキの整備、新幹線ビルの増築、ロータリー内の機能再配置を行う工事が行われています。

まずは場所の確認。
新幹線改札口を出て左手、広島駅南北自由通路の北端部分の増床された区画に入ります。

【JRおでかけネット】:広島駅│構内図


広島駅2階構内図
(上記HPより)

 

概要こちら。

【広島市】:広島駅総合案内所のリニューアルについて
【産経ニュース】:総合案内所の外国語対応強化へ 広島駅新幹線改札口に10月新設

・現行の案内所の2倍の広さ(約110平方メートル)
・広島市とJR西日本が共同で運営し、観光情報とと鉄道情報を案内。
・英語対応が可能な職員が常駐する他、英語以外の2言語にも対応
・インターネットに接続したタブレット端末3台も置き、外国人観光案内所としては最高レベルとなる、中国地方初の政府観光局認定「カテゴリー3」に対応

 

新幹線改札前の自由通路から。

 

駅ビル増床工事が完了した2015年5月から2017年5月まで暫定的に「駅ナカコンビニ」(おみやげ街道)が入居していました。
白を基調として明るかったコンビニから一変。
暖色系の間接照明を使用した非常に落ち着きのある場所になっているのを少し離れていても感じます。

 

新幹線改札前から撮ってみました。

 

案内所とは真正面の位置です。
ここで分かったことは、間口がコンビニ時代より狭いこと。
半分程度が仮囲いで覆われたままになっていますが、以前は両側の柱いっぱいまでの店舗でした。
残りのスペースは何か新しい店舗ができるでしょうかね。案内所職員の事務所スペースとしてただの壁になるような気もします。

総合案内所の赤いサインはよく目立ちます。

 

改めて自由通路側から。

中央部にカウンターがあり英語対応が可能な職員が常駐します。
その周辺はガラス張りの壁に沿って各国の言語に対応した観光のパンフレットがたくさん並べられています。
本当に目を見張るほどの多言語対応。これが「カテゴリー3」なのですね。

実際に私が中に入った時は、欧米からのお客さんだらけで職員さんが英語でしっかり対応されていました。

 

内装もこだわっています。

 

間接照明で照らされた白い壁には、広島県を象徴するもみじの葉が浮かび上がっており美しいです。
大型モニターも外向け(コンコース向け)に1台、中に2台設置され広島の観光地の映像などが流れていました。

ただやはり、コンビニの頃と同等の広さになると思っていたこともあり、
少し狭いという印象は拭えません。。
大きなスーツケースやバックパックを持った人も多いですから、もっと広くても良かったのではないかと思ってしまいます。

 

ペデストリアンデッキに出て外から撮影しました。

 

外からはあまり案内所だというのが分かりにくいかもしれません。
自由通路側からは英語でもよく見えるので問題ないとは思います。

自由通路出口の反対側には、今年もカープ優勝を祝う特別ラッピングが施されていました!
ぎっしりと赤で埋まった甲子園。これは撮りがいがあります。
多くの方が写真に収めていました。
来年3月にはここも商業施設として開業するので、ガラスの全面ラッピングがされるのは今年までとなりますね。

 

さて、観光客に関連する話題として、もう一つ変化がありました。

自由通路を少し引き返し、大階段から1階へ。
途中、以前まで公衆電話のためだけに残されていた工事中区画の通路が封鎖されました。

 

1階階段付近です。

 

 

階段を降りた右手に、大規模なコインロッカースペースが誕生しました。
これにより今までコインロッカーがあった東側は使用停止され全てここに集約されています。
かつては新幹線口のみどりの窓口があったはずの場所ですが、もはやまったく違う場所になりましたね。

 

<総合案内所編>はこれで以上です。
これまで北口と南口に分散し、サービス面でも十分ではなかった案内所が、自由通路の開業によって一つに統合。
新幹線を降りてダイレクトで行くことができる場所ですから、来広者へのおもてなしは大きく向上しました。
あとはしっかり認知されて観光に役立ててもらう事が重要になります。
広島市は「200万人広島広域都市圏構想」に基づき、市内の観光情報だけでなく周辺自治体の観光も案内することとしています。
幅広い広島の魅力を伝え、観光の滞在時間・日数の増加に繋がると理想的ですね。

 

次回は<北口ロータリー編>をお届けします。

 

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