広島駅を南北を繋ぐ自由通路の整備に合わせ、北口では2013年から周辺街区に接続するペデストリアンデッキの整備、新幹線ビルの増築、ロータリー内の機能再配置を行う工事が行われています。
ペデストリアンデッキは2016年10月にすべて開通、
広場内ロータリーは2017年9月末、
増築駅舎は広島駅新商業施設「ekie」の一部として2018年度上期にオープンする予定になっています。
【URBAN HIROSHIMA 街づくりデータベース】:広島駅北口広場
前回、今月初旬に撮影した時のレポートはこちら。
9月17日(日)、カープの地元優勝をかけた大一番の週末と台風が重なったことで、
話題的には影に隠れてしまった感じはありますが、
この日、広島駅新幹線改札口がリニューアルし開放されました。
今回はその様子のレポートです!
南北自由通路の北端、ペデストリアンデッキへの出入口付近から。
「新幹線のりば」と書かれた発光式のサインが稼働を開始しました!!
「きっぷうりば」、「自動きっぷうりば」など自由通路中央付近から続く、統一された白いサインです。
悪い意味ではありませんが、新大阪駅の縮小・凝縮版という雰囲気ですね。
自由通路を歩いていても、この「新幹線のりば」のサインは非常に目立ちます。
本当に、以前の広島駅新幹線口構内が思い出せないほどの激変ぶりです。
南北方向の自由通路に対して、斜め45°に並ぶ自動券売機付近から、新しい新幹線改札口付近を。
コンコースが券売機から斜めに切り取られているので、切符を買って改札に入る動線としては非常にスムーズです。
それにしてもこの発光するサイン、実際に目にするとなんと言えばよいのか、暴力的な明るさです(笑)
元々、構造的に飛び出してしまう梁に、こうして化粧板とLEDを取り付けサインとして活用しています。
明るすぎて露出を合わせるのが大変でした(笑) 写真は多少見やすいように加工しています。
一段とコンコースが華やかになりました。
反対側から。
今回の改札口のリニューアルに伴い、新幹線の改札窓口も本設の新しいスペースに移動しました。
改札横はかなり広い範囲で簡易的な柵が設けられており、将来の改札レーン増設に対応します。
今は自動きっぷ受取機の最新機種が3台置かれています。
課題として感じたのは、従来のフルカラーLED発車標が遠くなってしまったことですね。
この次の画像で紹介しますが、今回のリニューアルで改札レーンがこれまでより外側(画像手前側)に移動しました。
発車標の位置はそのままなので、改札付近から新幹線の時刻を知るには少し遠くなってしまいました。
今後改札内コンコースのリニューアルが行われること、かつ見やすい位置に移設されることに期待したいです。
改札内から。
床に緑のマットが引いてあります。9月16日以前の改札はここにありました。
画像右手に仮囲い
ここから見てもいかに新しいサインが明るいかお分かりいただけると思います。
あれが明るいだけに、リニューアルされていない改札内コンコースの暗さが強調されます(笑)
歩を進めます。先程の改札口を少し中に進んだ左手、在来線との乗り換え口です。
乗り換え改札と先程の自由通路への改札口に挟まれた、階段裏付近がコンコースとして開放されました。
ここに精算所が新たに設けられています。
地味ですが、新幹線改札内コンコースで唯一、床や壁、化粧板が最新仕様にリニューアルされたことになります。
折り鶴の三角錐をイメージした、新しい広島駅共通の意匠をあしらった化粧板も、
在来線・新幹線を含めて初めて“改札内”に登場しました。
ふと上を見上げると、、
リニューアルしている部分としていない部分の差がはっきりと出ています。
今後、ここ以外の改札内コンコースの美装化が進むことに期待したいです。
少しUターンして、再び、在来線乗り換え口へ。
ここの乗り換え改札についても先程のメイン改札と同様、改札窓口が移動しました。
以前まであった仮窓口はすでに仮囲いで閉鎖されています。
在来線改札内に移動しました。
今度は新跨線橋コンコースから、先程の新幹線乗り換え口の方に進みます。
自由通路ができる以前、在来線北口改札があった場所には
新幹線に乗り換える人のためのきっぷうりば、券売機が設けられました。
ほんの少し前はこんな状態だったのですが、変化が早いです。
先程新幹線コンコース側から見ていた改札付近です。
天窓が設けられているので非常に明るいです。
仮窓口の反対側の新しいスペースに窓口が移設されたことで、
広島駅の駅事務室がほぼ全て橋上駅舎の中央部に集約された事になります。
(在来線改札、券売機、みどりの窓口、新幹線券売機、新幹線改札、乗り換え改札…)
駅の業務をこなす上で、効率性は飛躍的に高まったと思われます。
機能を集約した本当の意味での広島橋上駅が稼働を始めましたね。
全体の「広島橋上駅新築他工事」の中でも、残すメニューは少なくなってきました。
近く、北口ロータリーの様子を記録しに、再び足を運んできます。