広島駅ビル建て替え 10月から準備工事に着手!

JR西日本は、JR広島駅南口の駅ビル「ASSE」の建て替えに向け、10月末から準備工事を始めることを明らかにしました。
現在の駅ビル「ASSE」は2020年3月に閉館し、建て替え工事に入ります。
建て替えられる新ビルは地上20階建て。ホテルや商業施設、シネマコンプレックスを備えるほか、
路面電車がビルの2階に高架で乗り入れ、乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になる予定です。

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、15日共同で会見を開き、 検討を進めてきたJR広島駅南口広場再整備事業に関し、建て替えられる新しい広島駅ビルの概要とイメージパースを公開しま

準備工事ではまず、駅ビルが接する1番のりばのホーム屋根を撤去することから始まるようです。
その他にも、新たに分かった情報もありました。

【JR西日本】:広島駅ビル建替えの準備工事着手について


(上記HP内資料より)

2019年10月末から、在来線1番のりばを覆うホーム屋根を撤去し、仮屋根を設置する工事に着手。
設置範囲は、図の赤の範囲。

これが、今回の発表の主な内容です。

現在の1番のりばの状況。

橋上駅舎を建設する前から使われている古いホーム屋根が残っています。

 

この準備工事開始の情報以外に、新たに分かった情報もありました。

まずは、新駅ビルの具体的な建築範囲。


(上記HP内資料より)

これまでに公表されている資料より、具体的な線になっているように見えます。
新駅ビルは、駅前広場の半分を占めるJRの敷地いっぱいに建てられる予定となっており、
現在のラインと比べると大きく道路側にせり出します。
Cブロック再開発の「エキシティ広島」は、商業棟の全景が少し見えなくなりますし、
今年発表された「広島東郵便局」の建て替えビルは、低層部分の半分くらいが駅ビルと被ることになりますね。

日本郵政不動産は、広島駅南口に隣接する「広島東郵便局」を再開発する「広島駅南口計画(仮称)」の概要を明らかにしました。 再開発ビルは、オフィスや店舗、駐車場を備える地上20階建て


(2019年8月撮影)

 

この新ビルのラインが忠実なものだとすると、ホーム上空には延長しないのですかね。

2番のりば上空の橋上駅舎には、このように鉄骨が飛び出ている箇所があり、
いかにも駅ビルと直結しそうな構造をしています。

連絡通路的な、ビル本体ではない構造になるのか、情報を待ちたいです。

 

ビル建設に関する情報も少し増えました。

【新広島駅ビル(仮称)】
高さ約100m、地上20階・地下1階
用途:商業・ホテル・駐車場
建築面積:約1万4,000平方メートル
延床面積:約11万1,000平方メートル
全体事業費:約600億円 ←NEW
着工予定:2021年春
開業予定:2025年春

基本設計・監修:ジェイアール西日本コンサルタンツ・東畑建築事務所設計共同体 ←NEW
実施設計・施工:広島駅南口ビル新築他工事特定建設工事共同企業体(株式会社大林組・広成建設株式会社) ←NEW

新駅ビルの全体事業費が分かりました!600億円です!
駅ビル単体でこの事業費です。
この他広島駅では、
南口広場の再整備(路面電車の高架乗り入れ含む):155億円
南北自由通路の整備(北口広場・ペデストリアンデッキ含む):188億円

周辺では
Bブロック再開発(地上52階の「シティタワー広島」など):391億円
Cブロック再開発(地上46階の「グランクロスタワー広島」など):321億円
若草町再開発(シェラトンホテル広島など):328億円

これに二葉の里の土地区画整理事業、その後誕生した「グラノード広島」を始めとするビルなどなど。
JRの車両も全て新しくなりました。
少し前には考えられないペースで、「広島駅」に投資が集中しています。

広島駅の新駅ビル建設はその総仕上げです。

 


新広島駅ビルイメージ(JR西日本)

 

設計会社、施工会社も明らかとなりました。
施工会社の大林組・広成建設JVは、南北自由通路の整備と同じ組み合わせで、連携も取れていると思います。

ついに、駅ビルの建て替えがスタートします。

現在の駅ビル「ASSE」は2020年3月に閉館し、解体工事に着手。

新しい広島駅ビルは、2021年春から工事を始め、2025年春の開業予定です。

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