広島高速5号線建設工事 <温品地区・中山地区編> 2019.10 新幹線車両基地の上空が繋がる

広島高速5号線は、高速1号と2号が接続する東区温品の「温品ジャンクション」から、広島駅北口の二葉の里地区を結ぶ約4.0kmの都市高速道路で、
開通すれば、広島高速1号を介して広島駅と山陽自動車道が専用道路で繋がり
空港リムジンバスをはじめ、広域アクセスの利便性が大きく向上することが期待されています。

1.8kmがトンネル区間となっており、中山地区側から0.4kmは山岳トンネルでは一般的な「NATM工法」が用いられますが、
広島駅側から1.4kmはトンネル直上への住宅の地盤沈下防止のため、都市部などで採用される「シールド工法」が用いられます。

2021年3月の完成を目指していましたが、掘削中のシールドマシンが破損する事故があり、開通は遅れる見込みです。

【広島高速道路公社】:広島高速5号線及び関連道路路線図

前回の状況です。

広島高速5号線は、高速1号と2号が接続する東区温品の「温品ジャンクション」から、広島駅北口の二葉の里地区を結ぶ約4.0kmの都市高速道路で、 2021年3月の完成を目指し工事が進

 

今回は盛りだくさんになったため、この記事<温品地区・中山地区編>と、
次回<中山IC編>に分けてご紹介します!

 

新幹線車両基地をまたぐ本線

今回も商業施設「フォレオ広島東」からの眺めから。

 

 

前回更新時に、「もう少しでやじろべえが繋がる」とご紹介しておりました。
今回確認すると、そのやじろべえが繋がり、新幹線の車両基地(博多総合車両所広島支所)の上空をまたぐ形で一本の線になったようです!

 

車両基地の北側から。

 

 

これだけのPC箱桁が新幹線の頭上を通過していく光景はなかなか面白いです。
構造だけで見ると、橋桁は高速1号線の終点である温品JCTから、新幹線の上空を経て後述する中山小学校付近まで繋がった事になります。

 

広島駅方面となる中山ICに向けて進んでいきます。

 

さて、以前まで通行止めとなっていた水路脇の歩道が通れるようになっていました。
これまでは住宅のある方に降りて、橋桁の真下あたりから踏切方面に行くようなルートしかありませんでした。
その住宅脇には新しい路地がアスファルト舗装されているのも確認できます。

ちなみに2枚目の画像は、トンネル付近まで1時間くらいかけて往復してきた後に撮った写真です。
ぱらついていた小雨が止んで夕焼けになりました。

 

芸備線と県道の立体交差部分へ

この先の中山踏切付近を見ていきますが、
その前にこちらをご紹介しておきます。

中山踏切の西、約350mにある広島市の「中山福祉センター」に、
画像の「県道温品二葉の里線」の整備イメージ模型が展示されています。

 

 

お邪魔して見せていただきました。
これまで芸備線との立体化については、かなり以前に作成されたであろう低画質のものしかなく、
図面等もあまりなかったので、具体的にどの様になるかイメージがかなりしづらかったのですが、これは一発で分かります!
付近の住民の方や小学校関係者の方にとっては不安解消に大きく貢献するのではないでしょうか。
私のような開発ウォッチャーにとっても非常にありがたいです(笑)

 

 

この模型で完成状態をイメージしていただいた上で、改めていつもの歩道橋からの画像を。

広島駅を背にした東側方向。
現在の県道は赤い線の位置に付け替えられ、画像右端あたりから徐々に地下に下っていきます。
北側の戸坂方面に至る道は青い線の位置で赤い線の県道と交わる交差点になります。

 

振り返って、中山IC及び広島駅方面。

 

現在の道路の脇で、高速道路の本線の基礎工事と、県道のアンダーパス化を兼ねた工事が行われています。
現在の中山踏切は工事により少しだけ北側にシフトしています。トンネルはほぼ従来の踏切があった位置に設けられるようですね。

 

踏切付近から。

 

鋼矢板の内側がかなり掘り下げられているのが分かります。
現在の工事はどちらかというと高速本線の橋脚の基礎となるフーチングを構築しているところですかね。

 

今回の取材でも動画を撮影しました。

 

<温品地区・中山地区編>は以上です。

次回<中山IC編>は、動画にも少し写っておりますが、高速5号線本線の中山ICやトンネル付近の状況をご紹介します。

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