広島市の西で、JRと広島電鉄が接続する西広島駅では、
アストラムラインが延伸されるのに合わせ、一気に駅本体と周辺のブラッシュアップが一気に動き出しています。
・JR西広島駅の南北自由通路の整備・橋上駅舎の整備(2022年度末開業予定)
・駅南口の約1.8haに、商業・教育・交流施設や100m級タワーマンションを建設する再開発(当初2022年度開業予定)
・アストラムライン西広島駅までの延伸整備と、北口一帯区画整理(2030年前後接続予定)
前回の状況です。
目次
ひろでん会館跡地に『KOI PLACE(コイプレイス)』オープン
前回の記事でもご紹介したように、広電西広島駅に隣接していた「ひろでん会館」の跡地に、
イベント・交流広場「KOI PLACE(コイプレイス)」が2019年12月にオープンしました。
これは広電西広島駅を中心とした再開発を行うまでの3年間(予定)、暫定活用されるものです。
【公式】:KOI PLACE(コイプレ)
JR西広島駅から近づいていきます。
おおお広い!
これまでビルがあった空間がまるごと開放的な広場になりました。
この日は天気が良くないのが残念でした…
配置図です。
順番に見ていきましょう。
最も北東側(JRに近い方)はこのように芝生広場となっています。
芝は流石に人工芝です。
この日もそうしたが、子供が転がりながら遊べるようになっています。
ミニコンサートなどでも相性が良さそうですね。
「コイプレ」のほぼ中央に位置するのが、「コイハウス」です。
公式サイトによると、”ちょっとした休憩や読書、リモートワークなどにご利用いただける”スペースとなっているようです。
交流スペースですね。
屋上にも上がれるようになっています。
「コイハウス」の裏側には「コイテラス」が一体となっています。
これからテイクアウトを中心とする飲食ショップがオープンすれば、ここでくつろぎながら食事を楽しむことができるようになります。
「コイテラス」を囲むようにショップスペースが設けられています。
これらはテイクアウトを中心とする飲食のお店になります。
2月後半のオープンをもって、この「コイプレイス」のグランドオープンとなります。
広電西広島駅との繋がり。
このように本当にシームレスに繋がります。
「ひろでん会館」があった頃の面影はなくなりましたね。
このように広電とJRを乗り継ぐ人なら必ず通行する場所ですので、そこにこうしたスペースができたのは興味深いですね。
少し時間があればコーヒーでも飲んで行こうかと。
暫定活用なので設備としては最小限になっています。
本当にイベント・交流・休憩スペースとして使うなら、雨や夏の日差しを遮る上屋がほしいところ。
それこそ西広島駅の大屋根を延長するような壮大なものになればインパクトも大きいのですが。
再開発でどのようなものができるかは、今後の「コイプレ」の活用のされ方次第ですね。
将来アストラムライン西風新都線が整備されれば、結節点としての交流はさらに増すことになります。
コンセプトは素晴らしいと思うので、再開発もそれを継承してほしいです。
JR西広島駅橋上化の動向
さて、前回から今回の記事の間に、JR西広島駅の橋上化に関してニュースがありました。
【中国新聞】:西広島駅の暫定利用10カ月遅く
昨年橋上化に向けて着工したJR西広島駅については、
2021年春に暫定開業、2022年度末に自由通路や店舗などが全面開業
というスケジュールを予定していましたが、基礎工事に想定より時間がかかることが判明したことから、
暫定開業が2022年3月にずれ込むそうです。
全面開業の2022年度末は変わらないとのこと。
全面開業に影響がないのなら問題ありません。
現地の状況も見てみました。
「コイプレ」から見るJR西広島駅。
距離はこの程度です。
駅前広場東側で建設されている仮駅舎。
改札内に入り、仮駅舎の状況を確認しました。
ホーム側に屋根ができているのも確認できますね。
2・3番のりばでも何やら囲いができて作業が行われています。
JR西広島駅の自由通路整備・橋上化工事は、
2022年3月に橋上駅舎などが暫定開業、2022年度末に自由通路などが全面開業する予定です。