広島市の西で、JRと広島電鉄が接続する西広島駅では、
アストラムラインが延伸されるのに合わせ、一気に駅本体と周辺のブラッシュアップが一気に動き出しています。
・JR西広島駅の南北自由通路の整備・橋上駅舎の整備(2022年度末開業予定)
・駅南口の約1.8haに、商業・教育・交流施設や100m級タワーマンションを建設する再開発(当初2022年度開業予定)
・アストラムライン西広島駅までの延伸整備と、北口一帯区画整理(2030年前後接続予定)
JR西広島駅の橋上化については、2019年2月に広島市からイメージが公開されました。
自由通路の内装は木材を多用した空間となり、自由通路に面した橋上の店舗も設けられる予定です。
前回の状況です。
久々に現地を取材してきました。
仮駅舎の躯体が姿を表す
いつものように南口広場から。
この懐かしい駅舎が見られるのも残り少なくなってきました。
というのも、東側に橋上化工事を行う間使用する「仮駅舎」の躯体が姿を表しています。
2階建てになるようですね。仮駅舎といえど、西広島駅は利用客も多く業務が多いので平屋では収まらないようです。
駅舎が完成次第、JRの改札口はこちらに移り、新しい駅舎の支障となる現駅舎などが解体に入ると思われます。
改札内からの様子です。
改めて見ても、既存の駅舎に相当の年季を感じますね。
横川駅面。
改札内のトイレがこの左側を進んだところに設けられました。もちろん仮設です。
ちょうど仮駅舎の裏側に当たります。
ホームの既存の上屋は撤去され、仮上屋に変わっています。
クリアの仮囲いから、仮駅舎が見えました。
2階へ登る階段も確認できます。跨線橋への仮階段の可能性もありますが、あまり旅客用には見えません。
暫定利用の準備が始まった『ひろでん会館』跡地
解体されたひろでん会館跡地です。
前回更新の時点で解体は完了しています。
このひろでん会館跡地について、先日新たな情報が公開されました。
土地を所有する広島電鉄は、開発が決まるまでの暫定的にパブリックスペースとして活用するとしていたこの土地について、
名称を「KOI PLACE(コイプレイス)」(略称:コイプレ)とし、
12月22日にプレオープン、2020年2月にグランドオープンさせることや敷地構成などを明らかにしました。
【広島電鉄】:ひろでん会館跡地暫定活用の概要決定について
公式サイトもオープンしており、イベント利用の予約なども始められています。
【公式】:KOI PLACE(コイプレ)
- (A)芝生広場
ベンチや緑地でくつろげ、イベントも開催可能な屋外コミュニティスペース - (B)コイハウス
地域交流・サロン機能を備え、ワークショップ会場やギャラリー、短期出店スペース等として利用可能な建屋
屋上も利用可能 - (C)ショップ
飲食中心のテイクアウトを主とする店舗(5区画) - (D)コイハウス
テーブルなどを置き、飲食できるスペース - (E)移動販売車スペース
キッチンカーなどの利用を想定したスペース
およそ3年間使用するとしており、しっかりとした設備を備えた広場になります。
今年12月22日のプレオープンでは広場とコミュニティ施設が、
2020年2月にはショップを含めた全ての施設が開業するそうです。
この場所はちょうど、JR利用者と広電利用者が行き来する交差点のような場所に当たります。
こうした待合や憩いに使える空間ができるのは貴重だと思います。
再開発施設でも同様の機能を持ったスペースは与えられるのでしょうが、
この広場はこの広場で魅力があるように思えます。
現在の状況です。
コンクリートの基礎が整備されており、輪郭ができつつあります。
広電の駅舎側から。
「コイハウス」などができるあたりでしょうかね。
フェンス側は小型店舗ができる場所ですが、配管が確認できるあたり、上下水道も整備されそうです。
駅前の状況を中心に動画も撮影しているのでご覧ください。
JR駅舎の橋上化に合わせ、今後更に駅前の再開発の話は進展していくと思われます。
アストラムライン西風新都線も2030年前後には西広島まで延伸されます。
賛否はさておき、3つのプロジェクトが同時に動く西広島駅はまさに大変革時代にようやく突入したと言えるでしょう。
広電の駅舎も解体されるという報道もありましたが、結局のところどうなるかはわかりません。
この動向にも注目しておきたいです。