地元ベーカリー企業のアンデルセンは、広島の商業の中心軸、中区本通商店街の中で営業を続けていた、
「広島アンデルセン」の建て替え工事に着手しました。
地上5階で、営業していた頃と同様に1階のベーカリーの他、2階より上はレストランやパーティーが開ける開場などが設けられます。
被爆建築だった従来の建物の外壁の一部が、新しい建物の2階の外壁に継承されることになりました。2020年8月1日のオープンを予定しています。
【アンデルセン・パン生活文化研究所】:広島アンデルセン 2020年8月オープンに向けて建て替え工事着工
前回の状況です。
開放感と重厚さが同居する北面・東面
8月1日のオープンまで半月ほどとなりました。本通り商店街から。
フェンスがなくなり、簡易のコーンバーのみとなり、完成の雰囲気をより実感できるようになりました。
中央部にはエントランスのドアのようなものも確認できますね。
1階ベーカリー店舗のガラス張り部分と、2~3階の重厚な意匠の外壁。
こうしたファサードを持つ建物は本通商店街の中でもこの建物だけが持つ雰囲気です。
角の部分です。
建て替え前の同じ場所にあったアンデルセンの銅板が再び設置されています。
以前はこのあたりにエントランスがありましたが、位置が変更され、少しセットバックした形となりました。
本通ヒルズがと対面する東側の路地を下ります。
2~3階の外壁には、建て替え前の被爆外壁が使われています。
アーケード側のごく一部のようですが、綺麗に清掃されており新造の外壁との区別はできません。
こちら側に美しいエントランスがありました。
まるで美術館です!ベーカリー・レストランとは思えませんね。
無駄のないコンクリート・花崗岩のタイル・ガラスのコンビネーションが非常に美しいです。
そこから南側にかけて。
手前の歩道に接した部分は駐輪スペースでしょうか。
植栽が植えられた南側『ポケットパーク』
南側のオープンスペースです。
RC造が強調された近代的な外観の建物の前には、いよいよ植栽が植えられ完成に限りなく近い状態になりました!
「(仮称)ポケットパーク」として、食事やイベントスペースとして利用することになっています。
一民間企業が被爆建物の外壁を一部活用して、都心にこれだけのスペースを作ってくれることは、相当な社会貢献だと思います。
随所に「ANDERSEN HIROSHIMA」の名称が。今や全国で名の知られるようになっているアンデルセンの本拠地・旗艦店として、
市民に愛され誇れる場所になってほしいですね。
広島アンデルセンは2020年7月竣工、2020年8月1日オープンの予定です。