広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。
建て替えられる新ビルは地上20階建てで、ホテルや商業施設、シネマコンプレックスを備える複合ビルになる予定です。
また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。
2025年春の開業を目指します。
前回の状況です。
2月、3月の状況も撮影済みですが、記事として今に至るまで更新できませんでした。
記録として後日、簡単に更新する予定です。
目次
事業の概要
【広島市】: 広島駅南口広場の再整備等
新駅ビル1階のバスのりばが暫定開業へ!
先日、広島市や各バス会社からアナウンスがありました。
建設中の新駅ビル内の西側一帯に設けられるバスのりばを、6月2日(日)の始発から暫定開業させることが明らかになりました。
これに伴い現状のバスのりばは廃止し、路面電車駅前大橋ルートの高架橋やペデストリアンデッキ等の工事に使用するとしています。
【広島市】:広島駅新駅ビル1階バスエリアの暫定利用の開始について
(広島市)
駅ビル本体および路面電車駅前大橋線の開業まで1年を切りました。
ついに新駅ビルの本設の設備の利用が始まりますね。
仮囲いや防音シートの内側で黙々と工事が進められていたことを実感します。
【西側工区】バスのりば、ペデストリアンデッキ等の整備進む
現地の様子を見に行きました。
新駅ビル南側のファサードが見えるようになっていますが、後ほどご紹介します。
現在の南口駅前広場。
工事前からは若干形を変えてはいますが、長年使用されてきたこのバスのりばは間もなく見られなくなります。
合わせて、地下広場からこのバスのりばに上がる階段も今回の切り替えで使用を停止。
完成時はそのまま廃止され新たな階段が設けられる予定です。
6月2日から、バスはJPビルディングの前を通過、建設中のペデストリアンデッキの下をくぐり新駅ビルの1階に入っていく形に。
1月頃に橋桁がJPビルディングまで繋がったペデストリアンデッキ。
早くもこのとおり、上屋とガラス製の高欄が取り付けられました。
新駅ビル西側。このあたりからバスが入っていきます。
広島駅の新たなバスのりば。
仮囲いから内部の様子が見えましたが広々としてクリーンな雰囲気です。6月2日から暫定利用を開始します。 pic.twitter.com/okaguob1cQ
— 鯉党α(アンドビルド広島) (@abhiroshima) May 8, 2024
新たな広島駅南口バスのりば。
天井一面に化粧板が貼られ、暖色系の照明演出がなされており非常に落ち着いた印象を与えてくれます。
路線バスがメインですが、高速バスターミナルと言われても違和感がないですね。
楽しみです。
【西側工区・中央工区】外観あらわ!サイン類も登場
地上20階「ホテルグランヴィア広島 サウスゲート」がそびえる西側です。
中央に近い部分はほとんどのエリアの外壁が見えるようになりましたね!
「広島駅 HIROSHIMA STATION」のサインも取り付けられましたね。
目の前に出来上がってみると意外とガラスの印象が強いです。
内部からはより開放的に感じると思います。
なおこのあたりは、中央の路面電車のりばを含む広い範囲を覆う大屋根が設けられる予定です。
印象はまたガラリと変わるはずです。
角度を変えて、改めてこの部分を。
広島駅全体のコンセプトとして取り入れられている「折り鶴」のモチーフ。
アルミファサードだけでなく、上部の窓ガラスもこだわって設置されています。
見上げると地上20階「ホテルグランヴィア広島 サウスゲート」。
外観は完成し、「HOTEL GRANVIA」のロゴマークも取り付けられました。
6階にホテルのレセプションが設けられます。
低層部の屋上が隣接しており、駅ビル利用者向けの屋上広場となる予定です。
【東側工区】デッキ部分の状況など
東側へ。
東側の屋上も開放される予定です。
駅前広場西側に位置するEKI CITY HIROSHIMAから。
右手の敷地は(仮称)アパホテル&リゾート 広島駅前タワーの建設予定地。
そこに隣接するようにペデストリアンデッキから1階に降りるための階段が出現しました。
ここではさらに、地上に降りずにEKI CITY HIROSHIMAとを往来するためのペデストリアンデッキも整備される予定です。
【別棟駐車場】本体躯体工事進む
こちらは場所を変えて、在来線9番のりばから新幹線ホームを見た構図です。
(2019年12月撮影)
新駅ビルの建設と併せて整備される巨大な別棟駐車場の駆体が姿を現すようになりました。
北側から。
新幹線屋上駐車場に登る既存のスロープの向かいに、両方を行き来できるスロープが設けられます。
スロープの様子。
新幹線屋上駐車場と一体的に運用されるようですね。
既存の自動車用スロープは老朽化しているはずなので、開業後は解体または大規模修繕が行われるかもしれません。
ここから見る南口新駅ビルです。
画像右側は駅ビルに併設する一体駐車場です。
東側。
西側から東側まで広範囲で外壁が確認できるようになりました。
モノトーンに統一された配色が特徴ですね。
延約13万平方メートル。路面電車「駅前大橋線」のターミナルと一体となった新広島駅ビルは2025年春の開業予定です。