JR広島駅南口再整備 2024.11(Vol.81)<新駅ビル編>

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
整備の核となるJRの新しい駅ビルは地上20階建て、総延床面積は約19万平方メートルで、
ホテルと商業施設の複合ビルになる予定です。

また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。

駅ビル内は中四国最大の飲食店街やシネマコンプレックス、コスメやカフェなど、
約200のテナントが集積する商業施設「minamoa(ミナモア)」として、
2025年3月24日に開業する予定です。

JR西日本と中国SC開発は27日、広島駅南口の新たな駅ビル「minamoa(ミナモア)」について、 2025年3月24日(月)に開業することを公表しました。 7~20階に入

 

前回の状況です。

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。 整備の核となるJRの新しい駅ビルは地上20階建て、総延床面積は約19万平方メートルで、 ホテルと商
広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。 整備の核となるJRの新しい駅ビルは地上20階建て、総延床面積は約19万平方メートルで、 ホテルと商

 

事業の概要

【広島市】: 広島駅南口広場の再整備等

【建設中】JR広島駅南口ビル新築他工事(広島駅南口広場の再整備)

 

【中央工区①】通路化の一環!自由通路南口方面のエレベーターが変更

11月23日、広島駅南北自由通路と南口方面とを行き来するエレベーターの位置が変更されました。

(広島市『広島駅南口のエレベーター場所の変更について(11月23日(土)~)』(https://www.city.hiroshima.lg.jp/soshiki/1032/407104.html)より)

 

従来、自由通路から向かって右側にあったエレベーターが左側に変更されました。
自由通路から駅ビル内2階の通路にシームレスに接続するためのもので、
エスカレーターより右側にある階段とエレベーターは今後撤去され通路化される予定です。

以前詳しくご紹介しました。

24日に暫定公開しましたが、完全版として25日に再公開しました。 広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。 従来の駅ビル「ASSE」は建

 

従来の階段を縮小し設置されたエレベーターです。

 

自由通路として整備したばかりの階段を一部埋めてエレベーターを新設するという、かなりダイナミックな変化です。

 

エレベーターのサインにも注目。

1階バスのりばに続き、ここでも本設の施設が稼働を始めました。

南口は赤色のライン、北口は青色のラインで案内を行う方針のようです。
これは仮囲いに最近掲示された案内にも見て取ることができます。
エレベーター自体にも「S01」というナンバリングがなされ、多数のエレベーターがあっても分かりやすくなりますね。

路面電車のピクトグラムが新しくなっています。直感的にイメージしやすくて良いと思います。
英語の案内は「Streetcar」から変化なしですね…
個人的には欧州でも馴染みのある「Tram」に変えてほしいとずっと思っています。

 

こちらは旧エレベーター。

自由通路が開業した2015年に供用したばかりの施設です。駅ビル内のどこかで再利用されるのでしょうか。
左側に映る階段とともに、ここ一体は駅ビル内へ至る通路となる予定です。

 

 

【中央工区②】高架駅下部の変化など

先程の通路の先となる新しい路面電車のりばです。

 

 

前回に引き続き、ホーム等の路面電車乗り入れ部の整備が行われています。
のりば両側の足場も外れてきており、ビル内の歩行者動線も想像できるようになってきましたね。

最終的には路面電車の軌道の両側も人工地盤が構築され、南口A・Bブロックに伸びるペデストリアンデッキが繋がる予定です。
先日、2026年度末の完成となることが明らかにされました。

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者が進める広島駅南口広場の再整備について、 近頃の物価高騰や工法の変更などの影響を受け、 総事業費が160億円増のおよそ520億円となることが分

 

路面電車駅部の真下、自由通路の階段を降りた場所です。

階段下付近まで天井の化粧板を取り付けるためのベースができてきています。
仕上がりが楽しみになりますね。

 

そのまま、1階をJPビル方面に歩きました。

バスのりばに面して、店舗が設けられる予定です。
内装工事が本格化しており、早くも店舗サインが設置された区画もありました。
一番西の区画はオフィスビル(JPビルディング)と親和性の高いキンコーズです。

 

【西棟】歩行者用通路の内外装や”川の街”アクセントなど

ホテルのある西棟の低層部です。

 

駅ビル内2階に内包される歩行者通路が完全に見えるようになりました!
視界に入る足場類がほとんどなくなり、完成がかなり近づいたことを実感します。
ガラス張りの店舗が通路に面しており、夜間はこのくらい離れていても店舗の照明で賑わいを感じさせてくれそうです。

 

上の画像でも確認できますが、通路の外壁の途中には6本のラインのアクセントがあります。

これは広島市中心部を流れる6本の河川(太田川放水路、天満川、本川、元安川、京橋川、猿猴川)をモチーフにしたものです。
在来線改札口の床面にも見られるアクセントで、広島が”川の街”であることを表現しています。

 

広島JPビルディング側から。

 

ペデストリアンデッキを介してJPビル2階と繋がります。
通路には既にサイン用のベースが取り付けられているほか、自由通路に設置されているものと同様のデジタルサイネージ取り付けよう器具も確認できますね。
駅全体で統一が図られており素晴らしいです。(しかも美しい)

広島市は、JR西日本とUR都市機構と共同で、JR広島駅の大規模改良工事を進めてきました。 ①南北自由通路の整備、②橋上駅舎・線路上空店舗の建設、③駅北口ペデストリアンデッキの整備

 

 

【東棟】EKI CITY HIROSHIMAへのペデストリアンデッキなど

東棟でも2階の歩行者通路を確認することができます。

 

 

通路部のデジタルサイネージの取り付け器具に加え、店舗のサインも一部確認できています!

 

EKI CITY HIROSHIMAに至るペデストリアンデッキ。

 

 

上屋が取り付けられました!

 

蔦屋家電入口側から。

 

通路の先に商業施設「minamoa」の店内が見えます。

 

EKI CITY HIROSHIMAのデッキから。

巨大な駅ビルと2階レベルで繋がりました。
来年は駅ビルからここを通ってマツダスタジアムまで行くことができるようになります。

 

【別棟駐車場】サインなど外観はほぼ完成

在来線9番線と新幹線ホームの間には、約400台収容の別棟駐車場が新築中です。

 

足場・シート類がほぼすべて外され、外壁には名称ロゴも取り付けられました。
完成が近づいてます。

別棟駐車場から新しい駅ビルまでのルートが気になります。
新たに歩行者専用橋を駅ビルの方に新設するという噂も聞きましたが、まだそのような動きは確認できません。
それがなければ新幹線屋上または1階から広島駅北口まで移動し、自由通路を経由してようやく駅ビルにたどり着くという少々煩わしいルートになります。

どのように考えているか注目ですね。

 

延約13万平方メートル。路面電車「駅前大橋線」のターミナルと一体となった新広島駅ビルは2025年3月24日の開業予定です。

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