広島駅の新駅ビルminamoa(ミナモア)25年3月24日に開業決定!テナントリスト公開

JR西日本と中国SC開発は27日、広島駅南口の新たな駅ビル「minamoa(ミナモア)」について、
2025年3月24日(月)に開業することを公表しました。

7~20階に入居する「ホテルグランヴィア広島サウスゲート」についても同じ日の開業予定です。

合わせて、ミナモア館内に入居する185店舗の商業テナントの一覧も明らかにされました。
エリア初出店のお店とともに、定番の日用雑貨を扱うお店も多数出店する都心型のショッピングモールの様相です。

これに先駆け、駅ビルとシームレスに繋がる在来線上空の店舗「ekieザッカマルシェ」の増床部分が9月26日に開業しました。

長らく続いた広島駅の工事の集大成がいよいよ見えてきました。

 

 

新駅ビル「minamoa(ミナモア)」のテナント概要

【公式】:広島駅ビル minamoa(ミナモア)

 

フロア コンセプト 主なテナント
B1F ドラッグストア ココカラファイン
1F ファストフード・おみやげ 尾道ラーメン 丸ぼし、リンガーハット、吉野家、マクドナルド、おみやげ街道 など
2F(東) コスメ・雑貨 SHIRO、メゾン マルジェラ 「レプリカ」 フレグランス、シェイクシャック、オブスキュラコーヒーロースターズ など
2F(西) フード・スイーツ ピエール マルコリーニ、マウントコーヒー、ザ シティ ベーカリー、スープストックトーキョー など
3F(東) ファッション カフェ オーバカナル、シマジコーヒー、ビショップ、金子眼鏡店 など
3F(西) ライフスタイル ミオバイドッツ、ムレスナティー広島、無印良品、ドゥ・セー など
4F ファッション スターバックス(ティー&カフェ)、オッシュマンズ、エービーシー・マート グランドステージ、キーンガラージ など
5F ライフスタイル・ホビー・ファッション アクアリウムトールマン、ユニクロ、ハンズ、ケユカ など
6F ミナモアダイニング 鼎泰豐、月島もんじゃ もへじ、日本橋三代目たいめいけん、うなぎ四代目菊川 など
7F~ シネマ・ホテル MOVIX広島駅、ホテルグランヴィア広島サウスゲート

 

上記の表はほんの一部で、公式サイトではフロアごとにすべてのテナントを見ることができます。
185店という数字を実際にリストで見ると、モノ凄い数です。
Wikipediaによると近隣の「ゆめタウン広島」は146店とのことなので、ミナモアの方が上回ります。

加えて、これほど「中四国初出店」という文字がたくさん入ったお知らせは久々です。
テナント交渉に力を入れたのが伝わりますね。

一方で、郊外のショッピングモールでよく見かけるような”安心感”のあるテナントも多数あり、
老若男女人が集まる拠点駅という立地を生かした全方位戦略が素晴らしいです。
ただ、パルコなど紙屋町・八丁堀地区にあるブランドもちらほら見受けられ、
共倒れしない「都心同士」で切磋琢磨が必要ですね。
それを支えるのが、今回の事業で抜本的なルートの見直しが行われた広島電鉄の路面電車であってほしいです。

また、広島駅の北口にある既存のekieダイニングやekieキッチンのテナントも含まれています。南口に移転するとなれば、北口の店舗再編も今後行われる可能性が高いですね。

 

 

 

フロアごとに見ていくと…

地下1階は今のところドラッグストアの1店舗のみ。テナントスペースはもう少しあると思われるが、今後追加発表があるか注目したいです。
とはいえ、自由通路の開業と路面電車の高架乗り入れで地下改札の存在感は今まで以上に薄まることが予想されます。
需要を鑑みるとこの程度で十分なのかもしれません。

1階は、バスセンターやタクシー乗り場とともに、ファストフードとおみやげがメインのフロアとなるようです。マクドナルドは2026年に久々に広島駅に戻りますね。

2階は自由通路、在来線改札、路面電車のりばが集まる、広島駅のコアのような、百貨店で言えば1階のような場所です。
多数の中四国初のテナントを揃え、流行に敏感な層をターゲットにしたお店が集まりました。
特に東側は既存の線路上空「ekieザッカマルシェ」とシームレスに繋がる、ブランドショップエリアとなりそうですね。

3階~5階はファッションとライフスタイルのフロア。3階西側に入るミオバイドッツは、テナント第1弾として発表された、地元企業によるテナントです。
廣文館の名前も入っており、北口の現在の店舗の今後が気になります。

6階は「ミナモアダイニング」。ワンフロアに31店舗出店する中四国最大のレストラン街となります。既存のekieと合わせた69店舗も一つの施設としては中四国最大となるようです。
エリア初のお店も多数あり、お店選びも楽しめますね。

7階は東側にシネマコンプレックス「MOVIX広島駅」、西側に「ホテルグランヴィア広島サウスゲート」の2つで構成されます。9スクリーン、1,387席の映画館となる予定です。

 

駅前大橋線の開業は駅ビル開業から数ヶ月ずれ込み

新駅ビルの建設とともに進められている路面電車の駅前大橋線について、
ミナモアの開業からは数ヶ月遅れることが明らかになりました。
作業工程の調整や試運転に時間を要することから、25年夏頃の開業を目指すとのこと。

【Yahoo!ニュース】:【広島駅新ビル】商業施設2025年3月24日オープン 路面電車2階乗り入れは数か月遅れる見込み

JR広島駅南口再整備 2024.09(Vol.77)<駅前大橋線編>

 

駅舎も路線も分岐もすべて大幅に変わるタイミングなので、段階を踏んで慎重に試運転等を行い、安全運行に努めるようです。致し方ないですね。
気がかりなのはその後のスケジュールです。
現在の地上駅のスペースをタクシーのりば、自家用車乗降場に転換させるため、
数ヶ月間はその工事も進められない状況となることが考えられます。

転換後の新しい南口広場は2026年度末の完成を目指していますが、
これに影響が及ぶ可能性がありますね。

 

 

駅ビルに先駆け『ekieザッカマルシェ』が増床オープン!

このテナント発表の2日前、9月26日に在来線の上空を開発した「ekieザッカマルシェ」が増床オープンしました!

【ekie】:ekie ザッカマルシェ 増床リニューアルOPEN!

こちらもエリア初出店を含む、7店舗が新たにオープンします。
広島初出店となる「成城石井」については、10月1日のオープン予定です。

これらは、駅ビル完成時にはシームレスに行き来できるようになる予定で、
名称についても「ミナモア」に分類され直されることが明かされています。

2025年春の開業を目指し建て替え工事が行われているJR広島駅南口の新駅ビルについて、 ビル内の商業施設を運営する中国SC開発は、 商業施設の名称を「minamoa(ミナモア)

 

現地の状況を少しだけ。

 

 

かつて、セブンイレブンだったエリアは「CHANEL FRAGRANCE & BEAUTY」に。
自由通路側の扉は使用せず、インパクトのあるサインが改札口の目の前に現れる光景となりました。

 

先行オープンに伴い、自由通路の階段付近の仮囲いが一部外されました。
かつて階段だったスペースに、ガラス張りのエレベーターが取り付けられていて驚きました。

 

この付近は自由通路の完成時から大幅に改築する前提で設計されています。
駅ビル内、ペデストリアンデッキへの動線を確保するため、階段は大幅に縮小される予定です。

南口広場のレイアウト案の公表(2020年 広島市)

 

新駅ビル開業の明るいお知らせとともに、こうした”塀の向こう”のダイナミックな変化も見られるようになってきました。

新しい広島駅ビル「minamoa(ミナモア)」は、2025年3月24日(月)の開業予定です。

 

広島駅南口再整備・駅ビル建替工事 2020.09(Vol.16) 閉鎖区画の『記録』と図面で見る『未来』

 

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