そごう広島店6階に店舗を構える「ポケモンセンターヒロシマ」が、
広島駅の「ekie」に移転することが明らかにされました。
3月下旬をもって現在の店舗の営業を終了し、4月に広島駅の店舗を開業させる予定です。
新店舗は北口2階「ekie（エキエ）」の区画内、もとは書店の廣文館が営業していた場所。
3月24日に開業する新しい駅ビル「minamoa（ミナモア）」の屋上「ソラモア広場」にも、
子供らが楽しめる大型遊具を備えた「ギャラドスひろば」を設け、利用者を出迎えます。
出店の概要
【ポケットモンスターオフィシャルサイト】：ポケモンセンターヒロシマのリニューアルオープンが決定！
ギャラドスひろば by ポケモンセンターヒロシマ（上記公式HPより）
そごう広島店（2019年11月撮影）
インバウンドや家族連れが訪れやすい好立地
昨年11月に、ミナモアに移転するために閉店した廣文館の跡です。
広島駅ekie移転予定地
自由通路整備に合わせて増築したエリアで、新幹線改札口のすぐ真横という立地です。
ポケモン（Pokemon）は今や外国人にもとても人気のコンテンツですから、
広島に降り立ってすぐ目に入る場所に出店するのは大きな強みになりますね。
屋上「ソラモア広場」に設置される大型遊具などは、子供連れで買い物に訪れる人も親しみやすいです。
広島駅（中国SC開発）にとっても、メインではない北口の大型区画に入る店舗として、これ以上ないテナントが見つかったと言えるのではないでしょうか。
紙屋町・八丁堀地区は痛手
これまでのポケモンセンターヒロシマは、紙屋町のそごう広島店6階に入居。
いつも多くの人が訪れており、そごう広島店の中でも上位の来客と売り上げを誇っていたテナントなのではないかと推測します。
大型リニューアルを進めているそごうにとっては大きな痛手ですね…
また先日、八丁堀の「ハンズ広島店」が、駅ビル「ミナモア」と、イオンモール広島府中に移転するプレスリリースがありました。
ざっとではありますが、これまでに
広島市内から新駅ビル「ミナモア」に移転を発表しているテナントを調べてみました。
※簡単に調べただけなので、漏れている可能性があります。
【紙屋町・八丁堀地区からの移転】
・ジャンプショップ：本通りから移転
・ハンズ：八丁堀から移転
・ポケモンセンター：そごうから移転
・NATURAL KITCHEN＆：紙屋町地下街シャレオから移転
【その他地区から移転】
・ディズニーストア：イオンモール広島府中から移転
・叙々苑：エールエールA館から移転
・帽子専門店MAOZI：マリーナホップから移転
郊外のショッピングモールに出店したテナントをミナモアに移転させることができれば、都心全体の求心力の回復に繋がりますが、
該当はディズニーストアのみにとどまります。
都心（紙屋町・八丁堀地区と広島駅周辺地区）同士でお客を取り合う、
望ましくない展開ですね。
（散々駅ビルに期待をしておいてどの口が言う？ではありますが。）
広島駅と紙屋町・八丁堀の回遊性を高め、都心エリアとしての価値を向上して競争力を維持していかなくてはなりません。
駅ビルの完成により、路面電車やバスのハード面での利便性は高まるものの、
これから料金の値上げや決済システムの複雑化を乗り越える必要があります。
そごう広島店は駅ビルオープンと重なる今年春に大型改装を終える予定、
また、隣接するパセーラも2025年度以降のオープンを目指しリニューアルを進めています。
福屋八丁堀店は2026年春を目指し、1～3階を高級ブティック化させることをあきらかにしました。
動きのない天満屋八丁堀ビルと広島三越の一体開発や
サンモール周辺の紙屋町1丁目再開発など、
駅ビル開業を契機にさらなる危機感を持ってスピーディに進めていただくことに期待したいです。
