JR広島駅南口再整備 2025.01(Vol.84)<新駅ビル編> 駅ビルに直結する『自由通路の壁』ひらく!

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
整備の核となるJRの新しい駅ビルは地上20階建て、総延床面積は約11万平方メートルで、
ホテルと商業施設の複合ビルになる予定です。

また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。

駅ビル内は中四国最大の飲食店街やシネマコンプレックス、コスメやカフェなど、
216テナントが集積する商業施設「minamoa(ミナモア)」として、
2025年3月24日に開業する予定です。

JR西日本と中国SC開発は27日、広島駅南口の新たな駅ビル「minamoa(ミナモア)」について、 2025年3月24日(月)に開業することを公表しました。 7~20階に入

 

前回の状況です。

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。 整備の核となるJRの新しい駅ビルは地上20階建て、総延床面積は約19万平方メートルで、 ホテルと商

 

 

事業の概要

【広島市】: 広島駅南口広場の再整備等

【建設中】JR広島駅南口ビル新築他工事(広島駅南口広場の再整備)

 

【中央工区①】自由通路から駅前通りが見えるように!

広島駅南北自由通路から。

 

 

なんと!南口方面への仮囲いが一部外され、駅ビル内部およびその先の駅前通りまで見通せるようになりました!

 

旧駅ビル時代は階段の壁だった場所。これは凄い…

 

(2021年5月撮影)

新型コロナウイルス再拡大により、広島県・岡山県にも緊急事態宣言が再度発令されました。 これを受け、当面の現地取材は原則避け、過去の未公開ストックを活用して、ブログ更新を続けていき

 

 

猿猴川を渡った先の駅前通りまで、自由通路から見通せていることに、改めて驚きます。
大きな吹き抜けのアトリウム空間の中で、幾何学的に配置された縦横のポールは、路面電車の架線柱です。

 

別角度から。

 

ビル内の照明も点灯していますね。
この画像で、大階段を通過してすぐ右手側になる場所に、広島駅の総合案内所が設けられるようです。
(シャレオのイベントにてVRで確認。)

 

少し見上げた様子。

天井は陽の光を受ける水面をモチーフにキラキラと反射する特殊な仕上げ。
白いポールで吊り下げられているのは、西棟と東棟を結ぶ3階の連絡通路です。

 

 

【中央工区②】1階、地階も美装化が見え始める

先ほどの自由通路から階段を降り、1階に移動しました。

 

先程までとは一転、一気に暗い印象ですが、
これまで鉄骨むき出しだった空間に、天井の化粧パネルの設置が始まっています。
照明も含めて完成すれば雰囲気はまるで別の場所になると思われます。

 

地下広場へ通じる階段です。

 

路面電車の駅部は高架橋構造となっており、桁が分厚いため天井に高低差が生じます。
その側面にはLEDが仕込まれており、パネルを付けて間接照明的な演出を行うようですね。

 

地下広場へのエレベーターは、完成後もそのまま供用し続ける予定です。

隣り合うように機械室を設けるようで、それらと合わせて本設の建屋で覆われるようです。
エレベーターのカゴは駅ビルの工事の少し前に更新されていたと思います。

 

駅前通り方面。

「電気室」建屋を建設中です。
建屋の左、高架橋の真下には交番が設けられます。

 

 

【東棟】歩行者通路に『minamoa』のサインなど

駅ビル全体と、先程の写真の頭上となる路面電車駅部の状況です。

 

路面電車ホームの構築がかなり進んできました。
のりば部分は荷重増による地下への影響やコスト増大を抑制するため、コンクリートではなく発泡スチロールが用いられています。

 

東棟1階の状況です。

 

先月からすっかり仮囲いがなくなり、1階のタクシーのりば、マイカー乗降場の様子が確認できるようになっています。
マイカー乗降場の庇が完成しました。

 

2階では、EKI CITY HIROSHIMA方面への歩行者通路が完成に近づきます。

 

個別の店舗や「minamoa」のロゴがついたエントランスが確認できます。
天井の化粧板の養生が取れ、非常にクリーンな仕上がりが感じられるようになりました。

 

EKI CITY HIROSHIMAから。

右手の隣接地では、「アパホテル&リゾート〈広島駅前タワー〉」が建設中。
ペデストリアンデッキで広島駅ビルと繋がります。

ホテルチェーン大手のアパグループは、広島駅南口に隣接した広島産業センタービルの跡地に、 自社のホテルの新築工事を進めています。 名称は「アパホテル&リゾート〈広島駅前タワー

 

地上に降りる階段は、手すり等が取り付けられ完成に限りなく近くなりました。

 

ここにもミナモアのエントランスがありますね。

 

 

【西棟】駅ビル内駐車場への進入路など

駅ビル一体駐車場やホテルグランヴィア広島サウスゲートなどを含む西側です。

画像左の黒い部分が一体駐車場です。

 

入口は「南口側」から駅西高架橋の側道を通り、在来線線路の手前から進入路が設けられています。

 

 

高架橋の橋脚を線路側に回り込んでスロープへ至ります。
スロープの手前には、本設のゲートが取り付けられました!

新広島駅ビル商業施設「minamoa(ミナモア)」および「ホテルグランヴィア広島サウスゲート」は2025年3月24日に開業する予定です。
路面電車駅前大橋線は、2025年夏頃の開業を見込みます。

 

 

【JR広島駅北口駐車場】ミナモアに先駆け、1月15日に開業!

在来線と新幹線高架橋の間の敷地に建設していた別棟駐車場が完成し、
1月15日に先行開業しました!
これまでの新幹線屋上駐車場と屋上で接続し一体的に運用されており、
新築部分単体で400台収容、新幹線屋上駐車場と合わせて752台を収容する駐車場となります。

JR西日本は建設中の広島駅新駅ビルについて、 駅ビルの北西、在来線と新幹線に挟まれた敷地に建設中の別棟駐車場を、 「JR 広島駅北口駐車場」として2025年1月15日に開業させ

 

 

 

JR広島駅北口駐車場については、周辺の変化も合わせて別途レポートする予定です。

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