広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
整備の核となるJRの新しい駅ビルは地上20階建て、総延床面積は約11万平方メートルで、
ホテルと商業施設の複合ビルになる予定です。
また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。
駅ビル内は中四国最大の飲食店街やシネマコンプレックス、コスメやカフェなど、
216テナントが集積する商業施設「minamoa(ミナモア)」として、
2025年3月24日に開業する予定です。
前回の状況です。
タクシーエリアの供用開始を取り上げた<新駅ビル編①>はこちら。
事業の概要
【公式】:広島駅ビル ミナモア・エキエ | minamoa・ekie
【広島市】: 広島駅南口広場の再整備等
外壁に店舗サイン取り付け
ミナモア開業まであと2週間を切りました。
開業までに行う通常のレポートはこれが最後になるかもしれません。
南東側から。
前回の記事で「MOVIX」のロゴはお伝えしましたが、その下に無印良品、ハンズ、ユニクロのサインが追加されました。
一気に商業施設感が出ますね。外壁にロゴを取り付けられる店舗は、床面積等で決まっているのでしょうか?
南口広場内。
3月8日に使用開始されたタクシーエリアはビル内部の1階部分です。
ビル外側の部分は、今年夏に路面電車が2階に移った後、マイカーエリアとして整備されます。
南西側から。
西棟の様子です。
先ほど紹介したもの以外、外壁の店舗サインは確認できませんでした。
床面積が大きそうな西棟2階のアバンセもサインはありませんが、窓ガラスのラッピングでアバンセと分かるように仕上げられていました。
路面電車が乗り入れるアトリウム空間まわり
駅ビル中央部です。
路面電車のりばを含む南口のデッキ広場全体を覆う屋根の柱です。
全部で6本のうち、電車ホーム上部にあたる2本が先に建てられています。
足場が外れ形状がはっきりと確認できます。
柱は立ったものの、上屋を施工するような準備は今のところまだ確認できませんでした。
おそらく運行が始まる今年の夏までに施工されると思われます。近々動きがあるかもしれません。
アトリウム空間。
![]() ![]() |
![]() ![]() |
架線柱に白いパネルの加飾が取り付けられ始めています。
奥にはミナモア内の店舗のサインも確認できますね。
現在の広電の地上駅。
地上ののりばに乗り入れる光景もあと半年足らずとなります。
ビル内1階のホテルエントランスなど
駅ビル内1階西側、バスのりばへ移動しました。
以前まで囲いの中だった、「ホテルグランヴィア広島サウスゲート」のエントランスがあらわになりました。
バスのりばから見る駅前通り方面。
路面電車高架下に設置される電気室の外観が仕上がってきました。
上の画像は現在空が見えているものの、完成時は歩行者が滞留できるデッキスペースが設けられ、そのままエールエールA館までのペデストリアンデッキが伸びる形となります。
ミナモア開業時点では暫定的な仕上げとなる予定です。
デッキが繋がるエールエールA館側では、建物の改修工事が行われ、接続するエントランスが設けられました。
館内はこの先そのまま通路化され、南側の猿猴川護岸まで2階レベルで移動できるようになります。
在来線2・3番のりばが縮小 上屋も撤去される
在来線改札内に移動しました。
以前動きを紹介していた2・3番のりばの様子です。
ホーム上にフェンスが設けられ新白島方の数十メートルが閉鎖、縮小されました。
合わせて、上屋も撤去されしばらく使わない様な雰囲気が漂います。
新広島駅ビル商業施設「minamoa(ミナモア)」および「ホテルグランヴィア広島サウスゲート」は2025年3月24日に開業する予定です。
路面電車駅前大橋線は、2025年夏頃、8月6日より前までの開業を目指します。