再整備が進む広島駅南口について、2025年3月8日(土)から
新駅ビル1階のタクシー乗降場およびタクシープールの利用を開始しました!
南口のタクシーエリアは駅ビルの建て替え工事に伴い、2021年1月から一時的に利用を休止しており、およそ4年ぶりに再開されたことになります。
新しいタクシーエリアは、新駅ビルの東棟1階部分。昨年6月に利用を開始したバスのりばとは反対側になります。
また、大州通り上に設けてた仮設タクシーのりばは本設エリアの供用開始により廃止されました。
新しい駅ビルは、216テナントが集積する商業施設「minamoa(ミナモア)」として、
2025年3月24日に開業する予定。3月21日、22日にはプレオープンを控えます。
目次
広島駅南口タクシーエリア変更の概要
【広島市】:広島駅新駅ビル1階タクシーエリアの利用の開始について
(広島市『広島駅新駅ビル1階タクシーエリアの利用の開始について』(https://www.city.hiroshima.lg.jp/soshiki/1032/415926.html)より)
駅ビル1階の”屋内”へ 再開されたタクシーエリア
ミナモアの開業まであと15日!半月となりました。
それに先駆けて完成したタクシーエリアが3月8日から供用を開始しました。
自由通路からタクシーエリアを目指します。
自由通路を降りて左側、これまで閉鎖されていた一帯が開放され、本設のタクシーエリアが姿を現しました!
駅ビルの店舗に沿って新たなタクシーのりばが設けられました。
参考までですが、かつてのタクシーのりば。
(2019年10月撮影)
乗車位置は以前と大きく変わっていないと思います。
新駅ビルは建築範囲が大幅に拡大したため、全体が駅ビル1階の屋内となりました。
タクシープール。
約50台のタクシーが待機できます。
タクシーエリア全体の面積は以前とほぼ同じです。
南口広場の中央寄りに降車スペースおよび予約制の身体障害者用乗降場が設けられました。
なお、西側のバスのりばと同様に、排気ガスが滞留しないよう天井にはファンが設けられています。
改めて、タクシーのりばを。
4台分が同時に乗降できるようマスが設定されています。
乗車列を整理するために設けられたラバーポールです。
マツダスタジアムへの動線に当たることから、特注で赤色のものを採用しています。
タクシーエリア供用に合わせ広くなった1階コンコース
先ほど書いたように、タクシーエリアの供用に合わせて、駅ビル1階の東側一帯が開放されました。
既存のエリアについても天井の化粧板の設置が大きく進行しており、見違えるように美しくなっています!
地下通路への階段付近から自由通路を振り返っています。
画像右側がタクシーエリアです。
画像フォルダのサムネイルだけでは、もはやどこか分かりません…
タクシーエリアから中央の自由通路やバスのりばの方向を。
雰囲気が一変しています。
頭上は路面電車の乗り入れ部であり構造が異なります。
天井が低く圧迫感が生じやすい場所ですが、明るい照明とクリーンな化粧パネルで、
広々とした屋内コンコースのような雰囲気です。
また、この場所は、南北自由通路から1階に降りてきた人々がバスのりば、タクシーのりば、地下広場と四方に分散する、人の交差点のような場所になるので、
清潔さとともに分かりやすいサイン計画も求められますね。本設の仕様が楽しみです。
こちらは地下通路への階段です。
階段の右側の一部のみ供用していますが、完成時には今画像に写る部分もすべて開放される予定です。
高欄にガラス柵が設置されるなど、一新された駅ビルにふさわしい設えに。
階段の先を進み現在の路面電車のりば方向を。
マイカー乗降場などが整備される予定です。
路面電車が2階に切り替わってからの作業となります。
ビルの柱も本設仕様です。
タクシーのりばに沿って並ぶ柱はデジタルサイネージが内蔵されているようです。
東側はマツダスタジアム方面への動線にあります。
サインにも「マツダスタジアム」の表示が。
ピクトグラムは新駅ビルのために設計されたもので、バットを振る選手は「赤ヘル」を被った姿になっています。
ヘルメットは「minamoa」のロゴマークにも使用される”i”のドットが使われているなど、細かい部分にもこだわられたデザインです。
今日はヤクルトとのオープン戦の開催日で、さっそく多くの観戦客がここを通っていました。
先ほど書いたように、ラバーポールはカープの赤になっているほか、
路面には、マツダスタジアムへの方向を赤のラインで示すタイルが埋め込まれています。
EKI CITY HIROSHIMAやマツダスタジアムへ…変化した駅ビル東側
1階をEKI CITY HIROSHIMA、マツダスタジアム方面に進み、駅ビルの東端まで移動しました。
コインロッカーが新設されました。
駅ビル内の区画ですが、すでに使用可能となっています。
この通路の突き当りです。
フェンス1枚挟んで「アパホテル&リゾート〈広島駅前タワー〉」の建設地が隣り合います。
鋼矢板を打ち込む作業を目の前で見ることができます。改めて凄い立地です。
近くで見られるようになった東側階段。
目の前に33階のアパホテルが建つので、ここから青空を見られるのは今だけですかね。
階段の下部、駅ビル東端には、地下駐輪場への入口と思われる場所がありました。
自転車はここに停めに来ることになりますね。
こちらはタクシーの動線。
EKI CITY HIROSHIMAの目の前に駅ビルとの出入口が設けられ、交差点化。
信号交差点となりました。
信号には横断歩道も合わせて設置されました。
これに伴い、従来から使用していたエスカレーター横の横断歩道は廃止となっています。
動線がかなり変わったことを実感します。
以前このあたりは一切通行できませんでした。
現在の状況ではタクシーのりば側からマツダスタジアムへ向かう動線(画像右側の階段付近)が狭く、
撮影日のようにスタジアムで試合が行われる日はかなり混雑した印象です。
ただし、その状況も一時的なもので、駅ビルミナモアの開業と同時に2階のペデストリアンデッキも供用される予定で、
人の流れは1階と2階に分散することが想定されます。
主導線はむしろ2階なので、あらかじめEKI CITY HIROSHIMAに設けられていた2階のデッキプラザがようやく日の目を見ることになりそうです。
接続部分です。
床面や手すり、サインに至るまで、工事は完了している模様で、今にも通れそうです。
駅ビル内2階の通路も限りなく完成した状態となっており、柱にはカープ選手らの広告が掲載されていました。
完成し開業したタクシーエリアのレポートは以上です。
およそ4年ぶりに広島駅南口でタクシーのりばが再開されました。
タクシープールなどは屋外が一般的ですが、エリア全体がビル1階に内包された利用者にやさしい仕様となっています。
高い天井に間接照明、化粧板が多用された空間は、西側に暫定開業しているバスのりばと同様に、
中国地方最大のターミナルにふさわしい非常に質の高いものになりました。
新広島駅ビル商業施設「minamoa(ミナモア)」および「ホテルグランヴィア広島サウスゲート」は2025年3月24日に開業する予定です。
路面電車駅前大橋線は、2025年夏頃、8月6日より前までの開業を目指します。