広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
整備の核となるJRの新しい駅ビルは地上20階建て、総延床面積は約11万平方メートルで、
ホテルと商業施設の複合ビルになる予定です。
また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。
駅ビル内は216テナントが集積する商業施設「minamoa(ミナモア)」として、
2025年3月24日に開業する予定。3月21日、22日にはプレオープンを控えます。
路面電車の駅前大橋線については、電車の試運転等に時間を要することから、駅ビルの開業から数ヶ月遅れた2025年夏頃の開業を目指します。
前回の状況です。
事業の概要
【広島市】: 広島駅南口広場の再整備等
駅前大橋線計画図(上記HPより)
駅前大橋線断面図(上記HPより)
【広島電鉄】:広島駅南口広場再整備等について
駅前大橋スロープにガラス高欄
広島駅新駅ビルの路面電車乗り入れ部です。
![]() ![]() |
![]() ![]() |
ここから新旧の路面電車が滑り出てくる光景が楽しみです。
ここから駅前通りを南下します。
前回紹介した架線柱と橋梁の高欄です。
前回はフレームのみだった高欄にガラスが取り付けられました。
路面電車が通過する光景さえも風景になりますね。
南側から。
ガラス高欄が綺麗です。路面電車専用橋に歩行者橋のようなガラス高欄が設けられるのは珍しいかもしれません。
架線の設置が進む駅前通り
駅前通りを進みます。
前回、架線柱本体に架線を取り付けるためのブラケットが設けられたことをレポートしました。
今回確認してみると、ブラケットが左右に展開され、架線の設置まで部分的に完了しているのが確認できました。
ここまで来ると、路面電車が走るイメージがより鮮明になりますね。
長大な稲荷町電停に上屋設置始まる!
稲荷町交差点です。
紙屋町方面のとなる下り電停の上屋が設置され始めました!
なんという長さ!以前より土台は姿を見せていましたが、こうして上屋が取り付けられるとその長さに改めて驚きます。
この新しい稲荷町電停の全長は、全長約30mの5連接低床車両が2編成停車・乗降できる69.9m。(読売新聞)
広島で(おそらく日本で)一番長い電停です。
紙屋町方面の本線と、広島港方面の皆実線の分岐する電停となります
両方向の車両の同時停車も想定されていると思いますが、同時に停まれるだけではなく
広島駅からの発車順序まで踏まえてスムーズに交差点を通行できるよう運用面も工夫されていることを願いたいです。
さて、改めて下り稲荷町電停の様子を。
完全に電停の姿になっていますね。
これまでの電停はシルバーの柱や上屋でしたが、黒い方が街並みに自然に馴染むように思います。
上屋となる骨組みとパネル。
これも今までにはない全く新しいタイプですね。
電停に立っている景色を。
とにかく長い電停です。
こちらは本線上り(広島駅方面)の稲荷町電停。
こちらはまだ上屋の設置は行われていません。
先行する(仮称)松川町電停ではガラス製の背板が設置!
稲荷町交差点から比治山下方面に向かいます。
稲荷町と比治山下電停の中間に設けられる(仮称)松川町電停。
前回までに電停の柱や梁、屋根が設置されていましたが、
車道とを隔てる電停の背板が設置されました!
すべてガラス製の背板となっています。
これは美しい…
非常に開放的で、電車を待つ際も狭さや圧迫感がかなり軽減されそうです。
ここまで全面ガラス張りなのは原爆ドーム前電停くらいだったと思います。
下り広島港方面。
こちらも上りと同様に仕上げが進んでいます。
また、交差点部分も含めて架線の設置が完了しているのも確認できますね。
レポートは以上です。
広島電鉄の路面電車「駅前大橋線」は、広島駅南口の新駅ビルが開業する2025年3月24日からは数ヶ月遅れ、
2025年夏頃の開業を予定します。