4分以上の短縮効果!路面電車『駅前大橋ルート』開業日が8月3日に決定!

広島駅南口広場再整備の一貫で、広島駅と稲荷町電停間を短絡する路面電車新ルート「駅前大橋線」について、
運行を担う広島電鉄は、開業日を2025年8月3日(日)とすることを正式に明らかにしました。
6月にも試運転を始め、安全性の確認や運転士の習熟を図り、
被爆80年となる8月6日の輸送に備えます。

なお、従前ルートを一部使った路面電車循環ルートの開業は、2026年度となる予定です。

 

広島駅全体のスケジュールはこちら。

JR広島駅の新しい駅ビル「minamoa(ミナモア)」が、2025年3月24日に開業しました。 新しい駅ビルは、広島駅南口広場の再整備の核となる施設として、JR西日本が202

 

 

正式リリース!営業運転開始は8月3日に

【広島電鉄】:広島駅「駅前大橋ルート」

 

駅前大橋線計画図
(広島市『広島駅南口広場の再整備等 事業概要』(https://www.city.hiroshima.lg.jp/living/doro-kotsu-kasen/1021408/1005978/1016970.html)より)

 

▼広島駅路面電車のりば

 

 

広島駅から紙屋町・八丁堀への短縮効果は4分以上!悲願の短絡ルート開業へ

これまで、報道で開業日が取り上げられていましたが、
8月3日と正式に明らかにされました。
7月26日に広島港で「広島みなと 夢 花火大会」が開催されます。
広電は”開業日の判断材料にする”と表明していましたが、多数の臨時列車が発着し普段よりも利用者が多いこの日は、
慣れない新ルート・新電停ではなく今のオペレーションで対応可能な既存ルートでさばくことにしたようですね。

 

新ルートはこれまで迂回していた広島駅〜稲荷町間を短絡することで、紙屋町・八丁堀への乗車時間は約4分短縮される見込みです。
さらに広島駅ののりば自体も自由通路に直接繋がることから、改札を出てからのトータルの短縮効果はそれ以上となります。

 

2階に乗り入れる広島駅ののりば案内も初めて公開されました。

広島駅路面電車のりば図
(広島電鉄『広島駅「駅前大橋ルート」』(https://www.hiroden-hiroshima-st.jp/)より)

現在のホームは降車場所と乗車場所が分かれており、同じ紙屋町方面へは同じホームで来た電車に乗れば良い運用でした。

新しいホームは頭端式となっており、行き先別にのりばが分かれることでわかりやすさが向上する一方、タイヤが乱れた際は入線待ちが発生する可能性があります。

“運行状況によってはホームが変更になる可能性があります”との記載がありますが、むしろのりばは限定せず、B,C,Dホームはアダプティブに運用すべきかなとも思いましたが、
まずはこうした運用で様子を見ていただいて、調整を進めてほしいですね。

 

もう一つの懸案は決済システムです。広島駅2階に乗り入れる駅前大橋ルートの開業で物理的に紙屋町が近くなる一方、ICOCAを含む全国交通系ICカード利用者にとっては心理的、金銭的な負担が大きく増しています。
数百億円かけたハード整備の効果が帳消しにならないよう、モビリーデイズの改善も並行して早急に進めていかなくてはなりません。

 

 

広島電鉄ほか、南口再整備を進める広島市とJR西日本は、
駅前大橋ルート開業を盛り上げるイベントを4月29日に共同で実施する予定です。

試運転前にグリーンムーバーが乗り入れ展示!『駅前大橋ルート』イベントが4月29日開催

Subscribe
Notify of
guest
4 Comments
古い順
新しい順 高評価順
Inline Feedbacks
View all comments