JR西日本広島支社は、今月27日に開幕するプロ野球・広島東洋カープを盛り上げるため、広島駅で応援企画を実施することを明らかにしました。
在来線改札中央口の改札機や壁面、床面をカープ一色に装飾するほか、マツダスタジアムでの試合開催日には駅員がユニフォームを着用します。
また、明治安田J1百年構想リーグに関しても、地元ののンフレッチェ広島を盛り上げるため、2月の開幕から応援企画を実施しており、
新幹線のりかえ口がサンフレッチェ仕様に装飾されました。
JRも広島電鉄も毎年ラッピング電車が運行されています。地域の公共交通機関として、地元密着型のプロスポーツチームとタッグを組むことで、交通の利便性が良くなった本拠地へと向かうファンの機運を高めます。
2026年のJR西日本応援企画概要
【JR西日本】:サンフレッチェ広島2026特別シーズン開幕に向けた応援企画について
【PR TIMES】:2026シーズン広島東洋カープのホーム開幕に合わせた応援企画について
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広島駅改札中央口および自動改札機装飾デザイン
広島駅では、マツダスタジアムが開業した2009年から、その機運を盛り上げるため改札機が赤くラッピングされていました。
球場開場時はまだ地上駅です。橋上駅舎に移設され延11年、”赤い改札機”の時代がありましたが、
改札機の更新に伴い2020年にラッピング無しの通常の機械に取り換えられていました。
およそ6年ぶりに、在来線の改札機が赤いカープ仕様になります。
一方こちらは、新幹線のりかえ口。
エディオンピースウイング広島の開業に合わせて、2024年からサンフレッチェ仕様に装飾されるのが恒例となりました。
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2月14日から行われている、2026年特別シーズン用の装飾です。
地元密着の『広島らしい』取り組みに問われる都市の品格
どちらの本拠地も利便性の高い場所に移転したこともあり、より公共交通機関が利用しやすくなったのはとても良い傾向です。
企画も嬉しい。JRがチームを応援する機会も増えました。
ただ、個人的には少しだけ複雑な思いも…。
JRだけでなく、身の回りにまで及ぶ話ですが、あまりにも特定のコンテンツ一色で押し出し続けるのも少し考えものかと思います。
広島駅は国内外からビジネスや観光など、”多種多様”な人が訪れる広域の玄関口です。
大阪駅はタイガース一色か、博多駅はホークス一色か、というと決してそうではありません。
広島という街が本来持つ多様な風土や魅力、奥深さが全部塗りつぶされて単純化されてしまうのは本意ではないです。
加えて、広島駅コンコースのデザインも、平和を「折り鶴」という新しい解釈に込めて造形に取り入れ、洗練されたデザインを持っており、それに合わせた配色がなされています。
もちろん、公共交通機関の利用促進、観戦機運の醸成は進めていくべきだと思いますし、地元チームを応援する身としても気分が高まるものですが、
行き過ぎは来訪者から「閉鎖的」だったり「コンテンツの乏しさ」に変換されてしまいかねません。
広島駅のような都市を代表するような玄関口では、そろそろ卒業して(と言うと言いすぎかもしれませんが)、
本来の空間の魅力や都市の多様性とのバランスについて、もう少し考える余地があるのではないかと最近は感じます。
広島駅ビル「ミナモア」(2025年3月撮影)
”かわのまち”というアイデンティティにスポットを当て、きらめく水面(みなも)や波、息づく「雁木(がんぎ)」を表現したアトリウム空間。
改めて、新しい解釈で広島を体現する良いコンセプトだと感じる。







