大和ハウス工業が広島駅北口の二葉の里に建設していた複合オフィスビル「d_ll HIROSHIMA(ディール広島)」が、2026年1月に完成しました。
本プロジェクトは従来イケア・ジャパンが取得していた、イズミ本社ビル西側および北側の敷地を、大和ハウス工業と住友不動産が取得し、それぞれ開発が進められています。
ビルは地上10階建て、延約3万2,500平方メートルと比較的大型で、1階に複数の医療テナントや商業施設、2階以上がオフィスで構成される複合ビルです。
前回の状況です。
事業概要
【株式会社SINCERELY】:(仮)「二葉の里プロジェクト」のご紹介 | 2026年1月グランドオープン予定「ディール広島」(旧イケア予定地)1階医療スペース医院開業を募集しています!
立体的な庇を持つファサード
広島駅北口、二葉通りを西へ。
完成し、完全な姿が見えるようになった「d_ll HIROSHIMA(ディール広島)」です。
コンクリートの無骨な庇は、以前も表現しましたが国の合同庁舎のような印象。
とはいえアクセント的な凹凸が施されており、動きのあるファサードとなっています。
植栽との調和も悪くないです。
南西側から。
二葉通りに面する南側の1階は、ガラス張りの外向け店舗となっています。
こういったウォーカブルな構造は、二葉の里まちづくりガイドラインがよく機能していると言えますね。
最初の店舗として、ローソンがオープンしていました。
未公表ですが、ほかにも複数の医療系テナントや飲食店などが入居するとみられます。
オフィスエントランス。
建物は10階建てですが、2階以上のオフィスフロアは概算でも2万5,000平方メートル程度ある、比較的大規模なオフィスビルです。
築浅・ハイグレードオフィスの少ない広島で、新たな受け皿となることが期待されています。
開放感あふれる庇付きテナントとシンボルロード
広島駅に最も近い南東の角の区画には、飲食店を想定した大きな庇付きのテナントスペースが設定されています。
ここがかなり開放的で、内と外で互いの存在を感じられる雰囲気の良い店舗となりそうです。
この区画に沿って南北方向に歩行者専用のシンボルロードが設けられる予定となっています。
イメージパース
(広島市:都市計画(地区計画)の原案の縦覧について『参考図(施設建築物計画図1)』より)
シンボルロードの先は、先日詳細が発表された住友不動産による複合ビルに繋がります。
施設内に設けられる上質な宿泊施設や温浴施設のエントランスに繋がるため、多くの人が二葉通りからここを通ることになりそうです。
深く大きな庇がなんとも印象的です。
屋外テラス席など活用が楽しみになりますね。
ゆとりある広場空間の一部が供用開始
ディール広島を横目に、解放されたシンボルロードを進みます。
駐車場棟との間に、豊かな植栽とベンチが設けられた広場が現れます。
なかなか質感のある空間に仕上げられており驚きました!
1階のテナントはコンビニを除いて未入居ですが、地域の住民やオフィス従業者向けのテイクアウト可能な店があれば、充実した休憩時間を過ごせそうです。
ちょうど南側にオフィスが建っていてくれるので、夏場の強い日差しも遮られそうですね。
この広場は、住友不動産の「(仮称)広島駅北口計画」のオフィス・ホテル両エントランス前まで拡大される予定です。
配置図
(広島市:都市計画(地区計画)の原案の縦覧について『参考図(施設建築物計画図1) [PDFファイル/5.39MB]』より)
互いの建物の利用者と地域をつなぐ「中継広場」として、シンボルロードの中央に設定されました。
住友不動産「(仮称)広島駅北口計画」の方向を広場内から眺めます。
写真でちょうどクレーンが杭か矢板を打ち込んでいる場所が、ほぼほぼタワーの角に当たる場所になると思います。
広場はまだ半分の大きさ。あちら側にはシンボルツリーも設けられる予定です。
これは今からとても楽しみですね。
シンボルロードはそのまま駐車場棟の横を通り、北側に抜けられるようになっています。
統一された外観 オフィス棟と直結する駐車場棟
ディール広島の北側に移動しました。
北側には、計400台を収容可能な平面と自走式の立体駐車場が建設されました。
一部はオフィス利用者占有となっていると思われますが、一般利用も可能です。
ちなみに、駐車場棟の外壁は、オフィス棟のコンクリート庇の形状と同じデザインになっていますね。
駐車場棟とオフィスは上屋付きの通路で往来可能です。
奥に見えるのが、先ほど紹介した中継広場ですね。
以上、二葉の里に完成した複合オフィスビル「d_ll HIROSHIMA(ディール広島)」の状況でした。
イケア・ジャパンが出店しないまま”転売”されたこの土地ですが、結果的にニーズに合った質の高い施設ができたのではないでしょうか。
住友不動産の「(仮称)広島駅北口」と合わせて、個々の開発ではなく「面」でまちづくりが進んでいるのも非常に好感が持てますね。
【アリーナ(JR西日本敷地)】と【イズミ・大和ハウス・住友不動産】がもし逆にできていたら、互いの価値はもう少し高められていただろうとも思いますが、全く意味のないタラレバの結果論です。
今後のエキキタのまちづくりの進展に注目したいです。


























