南口広場検討資料が公開。各案イメージなど

先日、広島駅南口広場再整備に関する検討委員会で
路面電車駅前大橋線の広島駅乗り入れは駅ビル敷地を活用した高架構造が望ましいという見解がまとめられました。
その検討委員会のホームページが先ほど確認してみると更新されていたので紹介しておきます。
【広島市】:広島駅南口広場再整備に係る基本方針検討委員会
 
今回行われた第3回の委員名簿や資料などが公開されました。
これまで部分的にしか分からなかった各案の詳細やイメージパースなどがよく分かりますね。
採用されなかったとはいえ、広場内(駅ビルそのまま)で高架とする案や地下案をみるのも興味深いです。
特に前者の広場内のみで高架乗り入れする案は、駅前広場に入ったあと大きく90度カーブする姿はダイナミックですね。
 
結論付けられた駅ビルの敷地を活用した高架案を少し詳しく見てみます。
他の案のイメージパースと比較しても分かる通り、この案だけ駅ビルの描写が仮のものとなっています。
やはり検討委員会でも建て替えが必要だろうという認識のようですね。
そのため、平面図を見るとこの案だけバス停のエリアが駅ビル側(北側)へ拡張されています。
 
hiroba_heimen.jpg
(広島駅南口広場再整備に係る基本方針検討委員会 第3回【資料(P7-8)】より)
 
このため現状不足している”広島駅”の停留場の確保が容易で、このことを考えても駅ビルの建て替えは是非行なっていただきたい案件ですね。
 
 
このような図も。
 
hiroba_kadai.jpg
(広島駅南口広場再整備に係る基本方針検討委員会 第3回【資料(P2-4)】より)
 
前回、広島市が南口広場の一部をJRに使用させる代わりに、新築する駅ビル内に東郵便局・Cブロック方面へ接続するデッキを内蔵させて建設させるのはどうか?と書いてみました。
この図を見ると広場のおよそ北半分は元々JRの所有地だったそうですね。
その気があればこの境界線ギリギリまでの幅の新しい駅ビルも建設できそうです。
イメージパースでも仮描写となっている駅ビルが停留場に覆いかぶさるような構造になっていることが分かります。
 
hiroba-s_hiroshimaeki-2.jpg
西側から見たイメージ図
 
ここまで拡張して高さも今より高くなれば、ひとつの商業施設としてかなりの規模のものとなりそうですね。
 
 
高架構造、広場再整備、駅ビル関連と全体的に評価したい点は多いですが、気になる点を挙げるとすれば路面電車のターミナルの左右両側に描かれている広場です。
この記事の一番上の画像の青いかまぼこ型の部分ですね。
交流空間の確保と言えど、あまりにも取ってつけた感じがするのが気になります。
 
しかしあくまでも広場の問題を解消し乗り入れに伴う全体的な再整備を検討する委員会ですので、あまり細かすぎる所をツッコんでも仕方ないかなと思います。
今後は広島市による住民への丁寧な説明がされることを願いつつ、JRの駅ビルに対する動きに注目していきたいですね。


 

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