真夏の8月以来となりました。中区江波地区の広島高速3号線と広島南道路の建設状況です。
広島南道路(広島高速)建設工事 【江波地区】 2013.08
本題に入る前に、昨日の中国新聞に高速の料金について『来春開通する広島高速3号線の料金案公表。上限700円。』という記事が載っていました。
今年度開通部分を含む観音~出島間は400円、それ以上(1→2→3号と乗り継いだ場合でも)は上限700円とする料金案でまとまったようです。
今年10月に公表された料金案がそのまま反映されました。
来春開通する広島高速3号線の料金案公表。上限700円。
本事業は高架部となる広島高速3号線(観音まで)と、ランプ間を補う形で整備される一般平面部を整備するもので、
広島南道路はそれらの総称になります。
平成25年度計画では
高架部は広島高速3号線Ⅲ期として吉島~観音までと、市が整備する無料区間が商工センターまで。
平面部は吉島~観音まで暫定的に整備されます。
(広島市:広島南道路の整備について(平成25年度末の整備形態))
今回のレポートの対象は本川と天満川に挟まれた江波地区です。
区間が長いので路面電車江波線をそのまま下った舟入通りの東側と西側に分けて紹介します。
まずは西側観音方面から見ていきます。
天満川を上流側からみています。
以前はまだ足場が残っていたりしましたが高架部と平面部の綺麗な姿が現れましたね。
柔らかい曲線が綺麗です。
この先は広島高速3号線の終点で先日取り上げた観音料金所が見えます。
広島南道路(広島高速)建設工事 【観音地区】 2013.10 観音料金所など
先日といっても2ヶ月も前だったですね。。
この撮影ポイントは遊歩道の護岸になっており南道路に突き当たります。
そこから東側吉島・宇品方面を。
ここまでできたか!という感じです!
一般道部分の看板は既に設置されました。
高架部のこの区間の遮音壁は吉島までの区間でも使用されていたクリアタイプになるのですね。
少し東へ移動して広島商業高校の川沿いの道を下った気象館通りから。
(ここ”気象館通り”という名前だったのですね。先ほどの標識で知りました。)
上の写真と向かい合うような形です。平面部の路面を整備しています。
もう一枚。
江波地区の平面部は今回整備区間では唯一完成4車線の平面道路が整備される区間です。
しかし両端の橋は暫定2車線で片側しか整備されませんので、ここで再び合流し対面通行となります。
そして観音から来る高架部がここで途切れて半分(2車線)になっていますが、
これはおそらく将来の江波ランプ建設用のスペースだと思います。
江波出入口は当初計画ではこの25年度に整備される予定でしたが、事業費削減のため見送られました。
この途切れている部分は走行車線ではなく導流部ではないでしょうか(しばらく使用されませんが)
本来の走行車線のスペースはおそらくこちらです。
高架の南側から観音方面をみています。
拡幅時に手前から1本目と3本目の間にもう一本橋脚を建てるのかどうかは分かりませんが、
3本目の橋脚の梁が通常より広いことが分かります。
まだまだ先の話はこの辺にしておきましょう。
振り返りまして、気象館通りから東側吉島方面を見てみます。
道路の北側と、
道路の南側。
これが今回一番「変わったな」と思った光景かもしれません。
南側の平面部は既にアスファルトで舗装されています。側道の形も分かりますね。
同じく平面道の整備が進められています。
民家が密集していたイメージが強かった江波だったのでこの大通りのインパクトはかなりのものでした。
東に100mほど進みまして、観音方面を。
ここから観音のヘリポート付近に直接行けるようになるとは。
それから先ほどの写真の奥に道路とは垂直に走る青いラインが分かりましたでしょうか。
なんと、幅員100m以上あろうかという道路を跨ぐ横断歩道橋が建設されていたんですね。
南北で地区が分断されてしまうという声を汲み取ってということでしょう。
東側からですが、こんな長い歩道橋は見たことがありません。
エレベーターまで設置されるようです。
道路南側から。
舗装されればさらに雰囲気も変わるでしょうね。
ここまでくればまもなく舟入通りにあたります。
奥に行くのが吉島方面で、少し先を真横に走っているのが舟入通りです。
こちらにも一般道の標識が設置されていますね。
高架部で一部遮音壁が付いていない部分がありますが、こちらもおそらく透明な遮音壁が付くのだと思います。
舟入通りから東側吉島方面へ進んでいきます。
車道の区切りに石が積まれています。
100mほど進んだところから振り返り観音方面を。
こちらも舗装は終わり、道路そのものは完成していますね。
高架南側も整地が終わりほぼ形になりました。
カーブしながら高架橋が吉島・宇品方面へ続いていきます。
少し分かりづらいですが、平面部の橋梁へ続くスロープも形が見えていますね。
写真はこれで以上です。東側の写真が少ないですが、通行止めなどもあり今回はここまでしか撮れませんでした。
平面部は前回までの更地の状態から一気に完成に近づいた気がします。
平面と高架を合わせた幅員はかなり広いです。前回来た時に通った道路が無くなっていたりして、江波地区のイメージが大きく覆りました。
その一方でこの大通りから直接、幅2~3m位の住宅の路地が繋がっていたりするんですよね。
住民の方々にとっては複雑な思いもあると思います。
造ったからには多くの方に使ってもらって広島の発展に繋げ、最終的には市民皆が何らかの利益を受けるようにしなければなりませんね。
次回は南道路・商工センター部分を取り上げます。
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97年の公社設立から15年以上経ちましたが、ようやくの感がします。区間制の料金設定も完全なネットワークになっていない現状を考えると妥当だと思います。何れは他都市同様、均一料金となるのでしょうが。次は5号線と4号線の山陽道の接続になるんでしょうね。
一般ドライバーとしては、都市高速道は産業道路の色合いが強いので、舟入地区の住民の反対でストップしている2号線の高架BPの再着工が気になります。以前、沿線自治体負担金が財政難から捻出、出来なかったと聞いています。当時よりは財政も好転しているでしょうから、工事再開を強く希望したいですね。音沙汰がないのが残念です。
以前もコメントさせてもらいましたが、一般道を吉島から仁保まで延伸して都市高速2号線の高架下を一般道化して計画がストップしている中筋ー温品線と接続すれば、既に開通している高陽沼田線と草津沼田道、3号線の一般道で大きな環状線となります。環状線があれば都心への通過交通を迂回させられます。郊外の商業拠点も結ぶ事にもなりますし、時間がかかってもいいので検討してほしいですね。
「たかだか道路の一本二本で地域交流分断なんてねえよ!」と中国新聞を見た時は思いましたが、
なるほど、実際に(未完成とはいえ)写真で見ると、上記の様に危惧するのも理解出来ました。
新設道路によって江波はじめ沿線地域の方々にとっても(地価だけでなく)多くの利益があることを願うばかり。
江波の住人はみんな反対していたと多くの方は思っているでしょう、でも実際は違います。
反対していたのは一部の方だけでした。
メディアが「江波は根強い反対がある」と報じたせいで、江波の住民が断固拒否したかの様に言っていただけなのです。
本当は江波インターが気象館通り付近に整備されるということで、多くの方は歓迎だったのですよ。
それが見送りになってしまった。多くの方は失望しました。
吉島地区だってそう、吉島―出島間の一般道見送りはかなりの打撃ですよ。
吉島が渋滞する可能性が懸念されています。
商工センターの八幡川橋付近の4車線化が、約3年後ということなので、
これにあわせて、広島南道路の完全形に完成させてほしいですね。
>3さん
実際に南道路に少し携わった者としての印象ですが、南道路はルート選定の際、同じく多くの立ち退きを要する吉島に比べ用地買収が進まなかったのは事実です。江波漁港を中心とする地区は歴史がある港町であり、地域の分断を危惧する声はもちろんありましたが、それ以上の要因として、ちょっと怖い人の土地が用地買収にかかり、立ち退き料が安いとかイチャモンを言いまくっていたとか。。。これ以上、あまり詳しくは書けませんが(汗)
それと、南道路の幅員は100mではなく、完成時で副道併せても60mですよ。
http://tohazugatali.iza-yoi.net/CHU-SHIKOKU/hiroshima-minami/hiroshima-minami.html
暫定2車線も早く4車線にしてもらいたいです。
江波地区の元住人です。
漁港近くでは多くの反対がありましたが、
江波地区の西側はすんなり立ち退きました。
やはり一部なのでは?
少なくとも自分を含む周りは賛成でしたし。
賛成派にとってはやはり、インター見送りは痛恨の極みですね。
早く江波地区のインターも完成させてほしいものです。