三菱地所が中区八丁堀に建設していた「新広島ビルディング」が2019年10月31日に竣工しました。
「新広島ビルディング」は、広島三越の向かいに位置し、
定期借地契約を結んだ三菱地所が建設した、高さ59.9m、地上14階、延11,500平方メートルのオフィスビルです。
14階建てのオフィスはすでに13の企業ですべて満室で開業することも明らかとなりました。
前回取材時の状況はこちら。
【中国新聞】:広島中心部に新オフィスビル完成
不動産開発大手の三菱地所(東京)が広島市中区幟町に建設していたオフィスビル「新広島ビルディング」が31日、完成した。既に三菱商事(同)など13社の利用が決定。満室で稼働する。
(中略)
テナントは東京に本社を置く大手の支店が中心で、市内からの移転が多い。1、2階は貸しオフィスの日本リージャス(同)が職場を共有するコワーキングスペースを運営する。
三菱地所中四国支店(広島市中区)の服部謙一支店長は「防災面や立地の良さから満室でスタートできた。地域経済の発展につながれば」と話した。同社が市内でオフィスビルを建てるのは10年ぶりで4棟目。(東谷和平)
(上記HPより一部使用)
八丁堀交差点から。
「新広島ビルディング」は画像中央のビル。
左側のビルは同じく三菱地所が手掛けたオフィスビル「鉄砲町ビルディング」。2009年に竣工しました。
天満屋八丁堀ビル前から。
【新広島ビルディング建替計画】
高さ59.9m、地上14階
敷地面積:1,090.35平方メートル
建築面積:970平方メートル
延床面積:11,500平方メートル
着工予定:2017年12月1日
竣工予定:2019年10月31日
統一された外観が綺麗です。
胡町電停から。
角が2階まで吹き抜けのエントランスになっています。
エントランスの銘板。
「新広島ビルディング」という名称は新たに名付けられたものではなく、従来のビルから引き継がれました。
エントランス付近です。
相生通りが面する建物南面の地上部分です。
建ぺい率いっぱいなんだろうなーと思わせるこのギリギリさ。
南面西面は敷地目一杯に建物が建物が建っています。
そしてガラスに反射する三越などの商業施設やオフィスが映えますね。
この部分では、貸しオフィスの日本リージャスが、オープンな職場「コワーキングスペース」を運営します。
東側の歩道橋から。
続いて西側の様子です。
大理石調のタイルで覆われた西面には駐車場(タワーパーキング)の入り口も設けられています。
回り込んで南面です。
これがタワーパーキングの部分ですね。
最後に、幟町公園まで離れてみました。
中央のグレーのビルが当ビルです。
かなり相生通りのファサードを意識したビルで、裏面はこのようになっています。かなり表裏で外観の印象が違うビルですね。
さて、「新広島ビルディング」は満室で完成を迎えました。
オフィス空室率が5%を切ったオフィス不足の状態が続いていますが、一昨日の中国新聞にこのような記事が出ました。
【中国新聞】:オフィス探し難航 広島中心街、空室率最低の2・1%
オフィス空室率は広島で過去最低の2.1%まで落ち込んでいるようです。
このような状況でありながら、この「新広島ビルディング」と来春完成予定の紙屋町「損保ジャパン日本興亜広島紙屋町ビル」以降、規模のあるオフィスビルの具体的な新築計画がありません。
公表されているものでは、次は東郵便局跡地の開発で2022年秋まで空く可能性があります。
景気に左右されやすいのは確かですが、街にとっては放置しておくと他都市に人が流出するばかりです。
税制面でのさらなる優遇も含めて、市内事業者の引き止めと新規の呼び込みをお願いしたいです。
「新広島ビルディング」は市内からの移転が多いようなのでスクラップアンドビルドに期待ですね。
三菱商事広島支店は、明治安田生命広島ビルからこのビルに移転したそうな。ところで、あのビルの1階のテナントが相次いで市内の他の場所に移転してましたね。