三菱地所が中区八丁堀に建設していた「新広島ビルディング」が竣工し、報道陣に公開されたようです。
「新広島ビルディング」は、広島三越の向かいに位置し、
定期借地契約を結んだ三菱地所が、高さ59.9m、地上14階、延11,500平方メートルのオフィスビルを新築しました。
完成を前に、14階建てのオフィスは13の企業ですべて満室となっていることも明らかとなりました。
現地の状況を取材した最新の記事はこちら。
【RCC】:柱なしでレイアウト自由 広島市中心部 新ビルを公開
【TSSテレビ新広島】:広島市中心部のオフィス需要活況 三菱地所が新ビル「全フロア満室」
2年余このビルの建て替え工事を取材してきましたが、ついに竣工を迎えました。
おめでとうございます。
全フロア満室での開業となるようです。
こちらの記事にはテナントに関する情報が載っていました。
【最新不動産ニュースサイト「R.E.port」 】:広島中心部に環境配慮型オフィス/三菱地所
基準階フロアは、有効面積約173坪、天井高2.8m、奥行11m。開放的な無柱空間を確保し、レイアウトの自由度を高めた。ビル内の駐車場には、タイムズ24(株)が提供するカーシェアリングサービス「タイムズカーシェア」を導入する。
1・2階には、レンタルオフィスを運営する「リージャス」が入居。立地と機能性をテナントから評価を得て、満室稼働となっている。
(上記サイトより一部使用)
1~2階のガラス張りになっている部分は、レンタルオフィスを運営する「リージャス」が入居するようです。
貸会議室等ができそうです。
もとの新広島ビルディングに入居していた「百十四銀行」も、再入居すると思われます。
全フロアで賃貸契約済みとのことで広島のオフィス不足を裏付ける材料の一つとなりました。
完成は大変喜ばしいですが、前回の記事でも書いたとおり、
このビルと紙屋町で建設中の「損保ジャパン日本興亜広島紙屋町ビル」を除き、
一定の規模を持った新築オフィスビルの計画がないのは、非常に危惧すべき状況ではないかと思います。
需要に供給が追いついていないということで、放置していると中心部の空洞化を招きます。
同じ相生通りに面したエリアでは、立町の朝日会館跡地・広島市営基町駐車場一帯の再開発があります。
ここに限らず、紙屋町・八丁堀地区にはまだまだ有効活用されていないブロックがいくつもありますよね。
今回の報道公開で、三菱地所の中国支店長が「このビルが起爆剤となり、広島を発展させたい」と語られておりますが、その通りです。
「新広島ビルディング」の全フロア満室という事実が好材料となり、周辺に影響を与えていく事に期待したいです。