相生通り沿いの広島市中区幟町で、交差点を挟んで広島三越の向かいに立つ「新広島ビルディング」の建て替え工事が始まっています。
既存ビルの解体後、三菱地所が高さ59.9m、地上14階、延11,500平方メートルのオフィスビルを新築します。
完成は2019年10月の予定で、名称は従来からの「新広島ビルディング」が新しいビルにも引き継がれる予定です。
【三菱地所】:「新広島ビルディング建替計画」着工-広島市中心部の好立地に高機能・環境配慮型オフィスビルを建設- (PDF 559KB)
前回の状況です。
10月末の工事完了まで目前となりました。
先週末現地を取材した時の状態をご紹介します。
ビル全体の外観あらわ
八丁堀交差点から。
八丁堀交差点からもよく目立ちます。
ビルの軒まで貫くスリットのおかげで非常にスタイリッシュに見えますね。
天満屋広島ビル前(ヤマダ電機LABI広島店)から。
ビルが密集する相生通りでも、通り側の面プラス1面(南面と西面)が見えるため、非常に存在感があります。
南西側角のガラスも良いアクセントになっていますね。
見上げて見えた室内は照明が点灯していました。
完成を目前に控え、低層部分の仮囲いもほぼ全て外され、全て見えるようになりました!
左側にタワーパーキングの入り口があります。
1~2階の外壁は大理石風の黒いタイルで高級感があります。
面白いのは、ただのスリットではなく断面がカギ状になった形状になっていることですね。
このまま北側へ。
見上げるとこのような景色。
L字型のビルです。
相生通り側低層部分
さて、お待ちかねの相生通り側の低層部分です。
ガラス張りの店舗外観があらわになりました!
先程の西面と違い、大きなガラスのカーテンウォールです。
ここには旧ビルに入居していた「百十四銀行広島支店(高松市)」ほかが入居することになっています。
隣接した敷地(手前)には、今年「ネストホテル広島八丁堀」が開業しました。
雰囲気が変わりましたね。
少し引きで見てみましょう。
歩道の街路樹がいい仕事してますね。
角の部分は2階まで吹き抜けになったエントランスです。
「新広島ビルディング」の銘板も取り付けられていました。
最後に、胡町側の歩道橋から。
敷地いっぱいに建つ建物が、中心業務地区らしく高密度な街並みをつくっています。(建蔽率は約89%です。)
新しい「新広島ビルディング」はの完成はまもなく。2019年10月末の竣工予定です。
同時に紙屋町地区では「損保ジャパン日本興亜 広島紙屋町ビル」の建設が行われています。
完成を期待しますが、これらが完成する2020年以降、紙屋町・八丁堀地区における大規模オフィスビルの新規計画が出てきていないことがとても気がかりです。
現状、広島市のオフィス空室率は3%以下と深刻な不足状態が続いています。
広島駅前では郵便局再開発が動き出していますが、都心全体の求心力を維持するためには、
”片輪”となる紙屋町・八丁堀地区の成長も不可欠です。
水面下で計画が進んでいると思われる再開発も含め、期待したいです。