広島高速5号線は、高速1号と2号が接続する東区温品の「温品ジャンクション」から、広島駅北口の二葉の里地区を結ぶ約4.0kmの都市高速道路で、
開通すれば、広島高速1号を介して広島駅と山陽自動車道が専用道路で繋がり、
空港リムジンバスをはじめ、広域アクセスの利便性が大きく向上することが期待されています。
1.8kmがトンネル区間となっており、中山地区側から0.4kmは山岳トンネルでは一般的な「NATM工法」が用いられますが、
広島駅側から1.4kmはトンネル直上への住宅の地盤沈下防止のため、都市部などで採用される「シールド工法」が用いられます。
掘削中のシールドマシンが破損する事故があり、開通は2022年度となる見込みです。
【広島高速道路公社】:広島高速5号線及び関連道路路線図
前回の状況です。
踏切上空を残し橋桁伸びる
ダイジェスト動画です!
今回も新幹線車両基地(博多総合車両所広島支所)付近から。
照明灯や看板などこそまだ立っていませんが、橋梁自体は完成した姿になっています。
中山小学校から路地を挟んだあたり。
今立っている場所が完成時の県道になります。
ここから下り勾配を経て芸備線をアンダーパスします。
学校前の陸橋から。
左手前の橋脚は前回の更新時にはまだ架設されていませんでした。
中山踏切付近です。
動画でもお伝えしていますが、地下化されようとしている県道がイメージしやすくなりました。
踏切付近は鋼矢板が埋め込まれ、掘削が始まろうとしています。
姿が見えてきた橋梁とトンネル
踏切からトンネル側の状況です。
前回は設置作業中だった橋桁が少し見えるようになっています。
踏切の手前までは橋脚の上に支承を介して橋桁が乗せられている構造でしたが、
ここからは橋脚と橋桁が一体のラーメン構造に変わっています。
真下から。
ちょっとレタッチしました。スマホの壁紙にどうぞ。
橋桁の真下であり、アンダーパスされる県道の真上になります。
そこから二葉山トンネルに向けては、橋桁は全てつながっています。
下部が県道になるため、門型の橋脚に連なっています。
美しい土木建造物です。しかし、暫定2車線のため2/3の幅しかないのが少し寂しいところです。
さてここから二葉山トンネル方面に進んでいきます。
ハーフランプとなる中山IC付近。
画像は広島駅方面へのオンランプとなる場所です。
画像奥に、トンネルが口を開けているのが確認できます!
前回までは大きな建屋で丸ごと覆われていたので、全く見ることはできませんでした。
坂道を上り、トンネル真上から。
こりゃ迫力があります!
トンネル内にある軽トラックを見ると、掘っている断面自体は4車線取れるんじゃないかと思うほど大きく見えますね。
実際にはこれからコンクリートの耐火壁や管理用通路、各種トンネル設備が設けられるので、
もっと断面は小さくなります。
防音と掘削瓦礫の処理のための建屋が無くなったということは、この中山側からの掘削は完了したものと推測できます。
中山側からの0.4kmは山岳トンネルでは一般的なNATM工法が用いられています。ダイナマイトで発破して重機で山を掘り出す方法です。
一方、広島駅北口側からの1.4kmは非排水性に優れるシールド工法が用いられています。通常は都市部で用いられる工法ですが、地盤沈下を防止するために採用されました。
シールドマシンは現在も掘削が進められています。
温品JCT方面をトンネル抗口付近から振り返ります。
この景色を見るたびに、「歩いたぞ」という達成感を味わってます(笑)
橋梁が伸びていくのも印象的です。残すは踏切上空の架設が済めば、一本の高架橋になります。
広島高速5号線は2022年度に開通予定、
そして高速5号と高速2号(広島駅方面⇔府中・仁保方面)を結ぶジャンクション連絡路は2024年度に供用開始する予定です。