2018年4月27日、流通大手のイオンが広島市佐伯区の石内東にオープンさせた、
「THE OUTLETS HIROSHIMA(ジ・アウトレット広島)」では、
昨年12月から南側駐車場に立体駐車場を新設する工事が行われています。
新設駐車場は約1,000台を収容する3階建ての構造で、立体駐車場からは雨に濡れずに来店することができるようになります。
完成後の総収容台数は約4,500台になる見込みで、県内からはもとより、山口県や島根県などの広域の来店客に対応するとしています。
2020年8月の竣工を目指します。
先日、現地の様子を少し見て来ると、単なる駐車場建設だけでない今後の展望も透けて見えたのでご紹介します。
開業時のレポート。
【公式】:—~お買い物がさらに快適になります~ THE OUTLETS HIROSHIMA「立体駐車場建設着工」について
・駐車台数:約1,000台 ※(2層3段)
・場 所:THE OUTLETS HIROSHIMA 南駐車場
・着工予定日:2020年1月中旬
・竣工予定日:2020年8月(予定)
※駐車台数約4,500台になります。
建設されているのは「南駐車場」。
南駐車場は、その他の駐車場とは違い施設に隣接しておらず、
ブリッジで道路を渡った場所にあります。
離れた南駐車場のおよそ西側半分に、立体駐車場の建設が進んでいます。
右側がアウトレットの店舗、左が南駐車場です。このように道路を挟んでブリッジでつながっています。
少し歩かなければならないことから、一番最後に埋まってくる駐車場です。
建設中の状況をいくつか。
かなり広い面積があります。ここだけで1,000台を収容することになるそうです。
南駐車場の立体駐車場は、2020年8月の竣工予定です。
「THE OUTLETS HIROSHIMA」のオープンから早くも2年経ちましたが、
今でも休日となればこの集客です。
見えているのは東駐車場。施設の反対側には同じくらいの大きさの西駐車場があります。
中国地方のアウトレットとしては、岡山の「三井アウトレットパーク倉敷」の後を追う形となりましたが、
「アウトレット」の127店舗は中国地方最大規模となっています。
さらに、この「THE OUTLETS HIROSHIMA」には開業前から、増床計画が報道されていました。
公式にはコメントされておりません。
報道では、2020年頃を見据え、
・売り場面積の1割にあたる約7,000平方メートルを増床
・アウトレットモールエリアを数十店増やす
と報じられています。
個人的に、増床を予想しているエリアです。
先程の南駐車場とは真反対の北側になります。
平らな土地がありながら、ここでモールが突然終わって平面駐車場になっています。
2020年かどうかは今の所不明ですが、ここに店舗を増床することを検討しており、
減少する駐車区画の確保・拡大のために立体駐車場を整備しているのでは、と思っております。
このアウトレットを取り巻く動きは他にもあり、
広島市、広島高速交通が計画している新交通システム「アストラムライン」の
西風新都線延伸事業により新駅が近接して整備される予定になっていることです。
【広島市公式ホームページ】:アストラムライン延伸(新交通西風新都線)のルート案について
アストラムラインは収益性を確保するため、ストレートに西広島駅には向かわず、
いくつかの団地を経由する事になりました。
西風新都線の新駅が、「THE OUTLETS HIROSHIMA」のある石内東団地内にもできる事になっています。
以下は管理人が作成したイメージです。
上記の資料を参考にしています。
画像左側が、個人的に店舗の増床を予想するエリアです。
新駅の設置は、これもまた駐車場台数が減少する要因にもなっています。
パークアンドライドで使用できるなら、利用のされ方は限定的ながら西風新都線の利用促進にも繋がりそうです。
アストラムライン西風新都線は、
まず令和一桁年代を目処に、広域公園前~(仮称)石内東間まで開通させる予定となっています。
イオンがこのような巨大な駐車場の建設を始めたことから、今後起こる変化が少し見えてきました。
ちなみに新駅を過ぎると、西広島駅方面に向けてすぐにトンネルに入ります。
トンネル予定地の頭上は、宅地ではなく公園になっていました。