リニューアルされたJR呉駅の改札口 2020.10 駅前を拠点とした呉の未来も

JR呉駅の改札口がリニューアルされ、供用を開始しました。

JR西日本と広島県などが行う「せとうち広島デスティネーションキャンペーン」の一環で、新しい定期観光列車「etSETOra(エトセトラ)」もデビューしました。
呉駅は「etSETOra(エトセトラ)」が立ち寄る停車駅となっており、
訪れる観光客に呉らしさをアピールしようと、レンガ調の内装に一新されました。

先日、この列車には乗れなかったものの、普通に呉を街歩きしてきたので、
まずはこの呉駅の変化からご紹介します。

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レトロに生まれ変わった呉駅改札口

改札を出た駅ビル内のコンコースからです。

 

ご覧のとおり、改札周りの壁面がレンガ調のタイルで覆われ、雰囲気が一新されています!
暖色系の間接照明も組み合わされ、呉らしいレトロモダンな印象になりました。

 

改札上部のLED発車標。

数年前来たときにはここに発車標はなかったと思います。運行情報を知らせるLCDモニターも設置されましたね。(今回のリニューアルで設置されたものではないかもしれません。)

 

改札横には、縦型のLCDデジタルサイネージも。

観光地にふさわしい設えになったと思います。

 

大和ミュージアムなどがある方へアクセスする「みなと口」付近。

横に呉市の観光案内コーナーが設けられていました!
ここは以前、有名なアイスモナカの「巴屋」があった場所ですね。無くなってしまったんですね。。

 

みなと口から駅舎の外に出ました。

レンガ調の内装はここまで続いていました。

先程も書いたように、このルートは呉を代表する観光地の一つ「大和ミュージアム」に行くための経路にもなっているので、
このように統一感のあるリニューアルが行えて非常に良かったですね。

 

改札の中からも。

 

暖色系の照明で、一味違った雰囲気になっています。
ですが、上屋部分に少し古さが残るのが惜しい。。
古いなりに、鉄骨を黒に塗装し倉庫のような雰囲気にすればもっと良くなると思います。

大阪環状線の駅で実績があるので、もう一歩検討をお願いしたいです。

【JRおでかけネット】:大阪環状線改造プロジェクト/駅美装化改良

 

 

あり方が議論される呉駅前

呉駅の外、大和ミュージアムとは反対側、北側の駅前広場に移動しました。

 

 

呉駅前を取り巻く動きとして、今年度の国土交通省の予算に、
「呉駅の交通結節機能の強化に向けた調査」が含まれました。

 

東京都の新宿駅に、国道事業の一環で官民が一体となったバスターミナルを整備した施設「バスタ新宿」の実績を活用し、
地方のターミナルにも展開していくプロジェクトが動いており、呉駅はその中の検討対象の一つに選定されました。

バスタ新宿(2017年11月撮影)

 

さらに、この動きと合わせて、呉市でも今年
「呉駅周辺地域総合開発基本計画」がまとめられ、呉駅の開発方針などが明らかにされました。

呉市】:呉駅周辺地域総合開発基本計画 (PDF, 14.7MB 注意)

(上記資料より)

短期、中期、長期的な視点に分け、この呉駅を歩行者を含めた様々な交通モードが交わる賑わいにあふれた大きな交通結節点にしようという基本計画です。

これまであまり注目できていませんでしたが、基本計画にはかなり大きなことが書かれております。

 

■旧そごう呉店の跡地活用

最大のトピックはこちらではないでしょうか。
閉店から年月が経ちもぬけの殻となっている旧「そごう呉店」については、
民間と協力し複合施設に建て替えることとしています。


(上記資料より)

面白いのが、現在自動車送迎スペースが広場内になく手狭であるということから、
そごう跡地の一部の敷地を交通ターミナルとして拡張し、施設と立体的な相互の交流を想定していること。
このあたりの官民連携の計画が、国のバスタプロジェクトに選定された大きな要素ですね。

 

現在の旧「そごう呉店」。

 

 

店舗が面する国道31号。(広島方面を望む)

建物はこうしてまだ残っています。
建て替え後の施設は、居住機能、宿泊機能、商業・賑わい機能、公益機能、交通結節機能と、
多様な用途を想定しており、それぞれがどの程度の割合・規模とするかは現在検討が続けられているようです。

資料を見ていただくと分かりますが、1階はそごう呉店の跡地も一部活用した、バス、タクシー、一般車が乗り入れる交通広場、
2階はこの広場をほぼ全て覆う広大なデッキを設け、歩行者のみならず小型の次世代モビリティや緊急車両が乗り入れ、防災力の強化を目論んでいるようです。

将来の導入を見据え、昨年トヨタの水素燃料電池バスが呉市内を走りましたね。

【呉市】:「次世代モビリティ導入に向けた交通社会実験」を実施しました

 

これらを含め、呉市では大きく3期に分けて、
呉駅周辺の総合的な開発に関する基本計画をまとめています。

 

 

(上記資料より)

 

ということで、そごう呉店の跡地を活用した複合施設の整備大規模デッキの整備による駅前広場の整備
そして呉駅の南北一体の玄関口形成に向けたJR呉駅の橋上駅化などといった大胆なハード整備は、今後5年間(~2025年度)の第1期中に行われることになります。

第2期(5~15年後)は、どちらかというとそれらのハードを活用・拡張した、周辺施設との連携強化、賑わいの波及(面的に拠点性を強化する)を計画。

第3期(15年後以降)は呉市全域、また周辺自治体と連携強化を目的とし、
ITを活用し目的や個々人に応じた様々な交通モードの提供を行い、移動の円滑化、スマートシティの実現を目指すこととしています。(抽象的な説明ですみません。)

 

これまであまり紹介しておりませんでしたが、今後の動きには注目していきます。

 

おまけ。そごう呉店跡と駅前広場を挟んで対面する「呉 阪急ホテル」。

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12 comments

  1. みみずく Reply

    かつては30万人もの人口を誇った呉市も、現在は21万人余り、将来的に15万人程度まで減少するとの見通しで、そのような中での再開発は難しいことも多いと思います。

    大幅な人口減を前提に、行政サービスが維持できるようなコンパクトシティ化と調和した再開発が実現すると良いですね。

  2. 呉に住んでた人 Reply

    広島県で3番目の人口の都市 呉。
    今では呉駅から少し歩いた繁華街より、休山を超えた
    広地区の方が栄えていますが、
    やはり観光に向いているのは呉駅周辺な気がします。
    大和ミュージアムの存在も大きいですし、ゆめタウンも
    それなりに大きいです。両方とも駅からペデストリアンデッキで繋がれているというのが大きなポイントではないでしょうか。

    呉駅がレンガ調にという事ですが、ここの改札といえばロッテリアの印象が強いのが今でも覚えています。
    呉駅の発車メロディは戦艦ヤマト。今回のリニューアルでなお一層魅力的になりましたね。
    旧呉そごうの再開発ですが、旧呉そごうって、イズミが取得するみたいな話が出てませんでしたっけ?
    白紙になったんでしょうか?
    再開発するなら駅前広場にも手を加えて欲しいですね。

    あまり知られていませんが、呉駅前には地下道もあるんですよ。
    ただ年季が入っていて、あまり活用されていない感じがしてもったいないと思います。

    まだ計画は始まったばかりのようなので、これからが楽しみです!

  3. 張さん Reply

    かつて広島と並ぶ大都市だった呉ですが、その割には今まで広島との間を結ぶ私鉄が作られなかったり、JRが複線化されてなかったりとインフラ面ではあまり恵まれてなかったようですね。
    現在は高速道路があるので、多少は改善されたかなという感じです。

  4. 世界のNK Reply

    日本製鉄が撤退し、全く明るい見通しがない中で、次世代の街づくりを立案するのは、本当に大変な作業だと思います。
    ここで挙げられている計画に特に目新しさを感じるものはありませんが、でも何かを始めないといけないし、未来は誰にも予想できないですからね。
    呉市長も、財務省人脈を駆使して、頑張って予算を取ってきているなぁと。
    個人的には、若い人が面白がって集まるような、そんな政策を期待しています。呉の観光地としてのポテンシャルは、決して尾道にも引けを取らないと思いますし、産業だって優良企業は沢山あります。
    ハコモノをたくさん作っても、次世代の芽は芽吹かないような気がします。

  5. アホウドリ Reply

    頑張って欲しいです。
    色々考えて見ました。
    製鉄所跡地の一部の材料保管の更地は、企業誘致が良いと思います。かなり小さくなりますが。商業地では、LECTクラスが良いと思います。
    イオンは、テナント料がメインで、利益が無く全国で閉店する店が今増えています。無理です。LECT平日凄い人出です。超リトルワイキキでワイキキビーチの代わりににスーパー銭湯が欲しい。休むと所が多くユックリ出来き、駐車料金を気にせず、繋がっているのがミソ。
    中心部の川の雰囲気好きです。もう少し駅に近く、コンパクトで有ればと大変残念です。駅は、周南市のTSUTAYAが理想です。とにかく金はかけられないでしょう。
    最後に製鉄所。一か八かの勝負で製鉄所を観光名所に。ドイツにあり成功しています。赤錆とライトアップが人気。
    失敗しても、費用は、少ない。更地にするのに何億かかるか。大ヒットかサッパリりのどちらかでしょう。
    色々適当な事を言ってすいません。頑張って下さい。

  6. 社会系 Reply

    呉駅(呉市)は、比較される廿日市駅(廿日市市)や西条駅(東広島駅)とは異なり、
    早くから、橋上駅舎になっており、橋上駅舎リニューアルといったところでしょうか。

    呉線は、今は山陽線と同じ227系ですが、
    以前は、都会型通勤列車という位置付けであり、JR山手線を中古購入して使っていました。

    呉市は、かつて、全国10番程度の都市時代もあり、
    広島市ベットタウンとして発達した廿日市市や東広島市とは別格で、
    呉駅周辺地域総合開発基本計画も、廿日市駅(廿日市市)や西条駅(東広島駅)とは別格です。

  7. タミー Reply

    広島湾を囲む都市の中で最初に路面電車が登場したのは岩国市、続いて呉市、日本一の規模で現存している広島市は3都市中最後です。

    社会系様が書かれいる様に呉市(岩国市も同様です)は都市の歴史としては、近年台頭著しい東広島市・廿日市市とは別格と言えます。

    しかし、東広島市は学園都市・内陸工業都市・酒都として、廿日市市は世界遺産「宮島」を有する国際観光都市・(広島市佐伯区と一体化した)臨海工業都市として単なる広島市の衛星都市(ベッドタウン)ではなく、経済力をも含めて非常に魅力ある街づくりを始めており、広島・呉・岩国の3都市と対等な都市を目指して欲しいと願っています。

    歴史を感じる赤レンガは呉市のかつてのハイカラな街並みを思い浮かべます。個人的には、呉の街づくりには、やっかみを込めて「キザな街」を演出して欲しいと思います。

    「呉市」「岩国市」の再開発は、台頭してきた「東広島市」「廿日市市」+岩国市と同様に空港のある城下町「三原市」そして「広島市」の広島広域都市圏6核体制(人口10万人超6都市)の確立及びその強化に繋がります。

    その意味でも呉駅周辺の再開発事業には特に大きな期待を寄せています。

    • タミー

      三原市については人口10万クラスの都市と表現すべきですね。

      大変失礼致しました。

  8. CCレモン Reply

    呉市はこれからが試練ですよね・・
    駅前の再開発は主要産業が好調でないと難しい
    日鉄呉製鉄所が来年閉鎖で3000人近くの職がなくなるのも
    呉市の人口からして大きいネガティブ要素です
    下請けの業者も寝耳に水だったようで、閉鎖による余剰人員
    問題もありますし、撤退後の跡地利用がどうなるのかという問題も・・
    観光業もこのコロナ禍をとっても継続的な政策としては?がつきます
    元々、高齢化が進んでいることもありますので、ここは批判される
    かもしれないですが、個人的に再開発事業は一時凍結して
    企業や国の出先機関の誘致をした方が賢明だと思う。

  9. のーてんき Reply

    呉駅はそごう跡地もそうですが、
    駅ビルそのものも何とかしないとなかなか賑わいを造るのには難しいですよね。
    大和温泉も閉館になってますし、クレストのテナントも駅ビルとしては、
    ありきたり過ぎてあまり魅力が無い。

    駅そばゆめタウンの存在が、
    良くも悪くも呉駅に大きな影響を与えてしまっていますね

  10. クレアライン Reply

    呉市の衰退は呉市交通局の廃止・広島電鉄参入でさらに悪化したと思います。
    確かに民間視点で見れば呉の路線バス網は赤字路線だらけでしょう。
    ですが、高齢者が多く、中心部以外は山に囲まれた街で、バスは大事な地域を支える足です。
    結局、呉市生活バスという形で美味い汁だけをよそ者に吸われただけのように思います。
    呉市民は悔しくないのか?悔しいだろ?ならば、立ち上がれよ!
    そして広島電鉄には地域交通を担うプロとしての自覚を再認識していただきたいです。

  11. タミー Reply

    呉は戦前、サンフレッチェ広島の前身である東洋工業蹴球部やJTサンダーズの前身である大蔵省広島地方専売局排球部も呉海軍工廠には全く歯が立たない程で、呉港中学(旧制)が第20回夏の甲子園大会を制覇する等、若い人々が活動するスポーツ先進地域でもありました。

    戦後呉は海軍工廠の民間払い下げを受けたIHIが巨大タンカーを建造する等、造船(戦艦建造)技術(知的遺産)の継承により繁栄しました。しかし、造船不況により、多くの若い人々がこの街を去ることになりました。

    呉ポートピアの大失敗以降は、街のイメージも、戦前の「ハイカラで華やかな街」から造船不況後の「赤錆の目立つ時代に取り残された街」の印象の方が強く、外から見るとかつての広島市と同様かそれ以上に「若い人々が次々と離れてしまうことに対して全く無頓着な街」の様に見えてしまいます。

    先ずは、若い人々がこの街に残りたい、帰りたい、住んでみたいと思える街づくりが必要かと思います。
    経済力の問題については広島広域都市圏内全域の強い連携により総力をあげてあたるべきだと思います。

    卓越した造船技術が、自動車製造、更には航空機製造へと応用され遺産の継承が可能となれば、呉の街だけではなく、広島広域都市圏全体そしてこの国の未来を明るくしてくれると思います。

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