呉市は現在2013年春から、老朽化した現在の庁舎に代わる新庁舎の建設を進めています。
【呉市】:新庁舎建設
以前から気になっており、なにか機会があれば行ってみたいと思っていたところ、
呉線にこれがデビューしたので乗るのも兼ねて行ってきました。
JR西日本が広島地区に集中投入する新型車両「227系:Red Wing」です。
前回詳しく書いているのでほどほどにしますが、やはり静かで快適です。
ただ線路の状態によるのか、山陽線内よりは揺れが大きかった気がします。
呉から広島までのほぼすべての駅で、駅名標がラインカラーをまとったものに変更されていました。
矢野・坂・呉等の主要な駅では案内サインまで新しくなっています。
山陽線ではまだほとんど変わっていませんが、なにか事情があるのでしょうか。
話を戻します。
現在の呉市役所は呉市中央4丁目、「中央公園」に隣接して建っています。
呉駅から徒歩で15分、バスで8分程の距離です。
新庁舎は現在の敷地のすぐ南側の公民館跡地に建設されています。
完成予想図(呉市HPより)
新庁舎は地上9階建ての「庁舎棟」、4階建て「議会棟」、3階建ての「市民ホール」、6階建ての「公用車駐車場棟」
の4棟で構成され、総延床面積は約3万8500平方メートルです。
建物はS造(一部RC・SRC)で、免震構造が採用されています。
事業費は約130億に上りますが、2010年度(平成22年度)から年5億円の建設基金の積立を始めていた他、
平成の大合併による合併特例債を活用します。
(返済の7割を国が負担します。)
イメージ図とほぼ同じ角度となる、「蔵本通り」南東側から撮影しました。
冒頭に書いたように工事は一昨年の春から始まっています。
鉄骨造の躯体は既に最上部の9階まで到達し、外装の取り付けも一部始まっていました。
蔵本通りから低層部分を。
倉橋島の御影石を用いたというカーテンウォールユニットが取り付けられています。
呉市HPに完成イメージが複数紹介されていますが、非常に重厚さとモダンさが感じられて良いですよね。
好きな建築の一つになりそうです。
東側から。
完成時の姿をイメージ出来るまでになっています。
北側の高層部には白いルーバーが既に設置されていました。
北西側から。
奥が先ほど紹介していた東側「庁舎棟」、手前がまだ外観は見えていない「議会棟」になります。
それから左手に少しだけ見えている建物が現在の呉市役所です。
現呉市庁舎を西側真正面から見てみました。
何かに見えませんか?
太平洋戦争では軍都として栄え、あの世界最大の戦艦「大和」を製造した呉。
1962年に竣工した現在の市役所はその大和をモチーフにして建設されているのだそうです。
手前には庁舎建設の間臨時で使用するための駐車場が整備されているのですが、これが甲板の様に見えるのもまた面白いです。
現庁舎はすぐ南側に建設している新庁舎が完成した後解体され、駐車場になります。
(臨時駐車場は都市公園内なので緑地に。)
呉に訪れることがあれば、大和ミュージアムとともにこれも写真に収めておくのもいいかもしれません。
中央公園を挟んで、新庁舎西側から。
かなり迫力がありますね。
ちょうどこの真ん中が市民ホールになります。市民ホールは571席を確保するホールで1・2階は396席は収納が可能な可動式です。
まだ姿を現していない駐車場棟は、4月から工事が始まるようです。
呉市役所新庁舎は2015年12月末の竣工予定です。
重厚な外観が出来上がるのが楽しみです。