JR広島駅南口再整備 2025.01(Vol.84)<駅前大橋線編>

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。
建て替えられる新ビルは地上20階建てで、ホテルや商業施設、シネマコンプレックスを備える複合ビルになる予定です。

また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。

電車の試運転等に時間を要することから、駅ビルの開業から数ヶ月遅れた
2025年夏頃の開業を目指します。

 

前回の状況です。

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。 従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。 建て替えられる新ビルは地

 

 

事業の概要

【広島市】: 広島駅南口広場の再整備等

駅前大橋線計画図(上記HPより)

 

駅前大橋線断面図(上記HPより)

 

【広島電鉄】:広島駅南口広場再整備等について

 

【建設中】JR広島駅南口ビル新築他工事(広島駅南口広場の再整備)

 

擁壁の構築完了 駅前大橋上の軌道敷設も始まる

路面電車が2階に乗り入れる駅ビルです。

ホーム上の構築のほか、線路部分も軌道ブロックの敷設が行われているようです。

 

駅前大橋の手前へ。

 

先月の時点で、盛土部分の擁壁工事はほとんど完了しています。

この区間は、軽量盛土(EPS工法)が採用されています。
地下空間への影響を考慮し、土ではなく発泡スチロールを敷き詰める工法で、国内の電車営業線での採用は初めてです。

 

駅前大橋から。

勾配の変化がよく分かります。盛土部分はほとんど水平です。

 

勾配が付いた橋梁部分。

 

 

軌道部分にコンクリートが打設され、レールを配置する準備が進んでいます!
レールは周囲の環境に配慮し、低騒音、低振動に優れる樹脂固定軌道を採用します。
広島においては宇品線の一部で採用実績はあるものの、ここまで大規模に整備するのは初めてです。

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、JR広島駅の南口広場を再整備する計画を進めています。 駅前広場のレイアウトを見直し周辺に分散したバス乗降場を集約し、路面電車を駅前通りを経由

 

駅前通りから。

 

 

稲荷町までの整備状況

稲荷町方面です。

 

 

軌道敷設、架線柱の設置を終え、次の変化を待つ状態です。
実際に電車が試運転を始められるにはもう少しかかりそうですね。

広島電鉄の路面電車「駅前大橋線」は、広島駅南口の新駅ビルが開業する2025年3月24日からは数ヶ月遅れ、
2025年夏頃の開業を予定します。

 

1月24日の広島テレビのニュースでは、
駅前大橋線の開業は原爆の日、8月6日より前とする方針であることが報じられています。

【広テレ!NEWS NNN】:【独自】2階に乗り入れる路面電車 開業は「8月6日より前」の方針 広島駅新ビル

関係者の皆様には、引き続き無事故で工事を進めていただくことを願いたいですね。

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