基町相生通地区第一種市街地再開発事業 2025.05(Vol.9)

広島市中区の旧朝日会館跡地、旧市営基町駐車場一帯で進める
「基町相生通地区第一種市街地再開発事業」が、2024年10月に着工しました。
2027年度から2029年度にかけ段階的に竣工させる予定です。

本事業は、アットパーク基町駐車場(旧市営基町駐車場)、朝日会館跡地、中国電力基町ビルを一体的に再開発するもので、
オフィスや広島商工会議所、高層階にラグジュアリーホテルが入居する約160mの高層棟のほか、発電所棟、駐輪場棟が整備されます。

 

前回の状況です。

広島市中区の旧朝日会館跡地、旧市営基町駐車場一帯で進める 「基町相生通地区第一種市街地再開発事業」が、2024年10月に着工しました。 2027年度から2029年度にかけ段階的

 

 

事業の概要

【公式】:「かみはちはじまる」基町相生通(もとまちあいおいどおり)地区第一種市街地再開発事業

【広島市】:基町相生通地区市街地再開発事業 – 市街地再開発事業

(広島市『基町相生通地区市街地再開発事業』(https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/shigaichi-saikaihatu/288144.html)より)

 

【事業中】基町相生通地区第一種市街地再開発事業

 

隣接ビルと高さ揃う相生通り

相生通りから近づいていきます。

 

低層部の一部は前回よりもワンフロア高さを増し、周辺のビルと同じくらいのラインとなりました。

イメージ図や各種資料から見るに、低層部の高さはここまで。
低層部の屋上には相生通りが見下ろせる屋上広場が設けられます。

 

南東側から。

 

少し離れていれば周辺のビルのおかげでそれほど目立ちませんが、全体が見える正面まで来ると体積の大きさを感じます。

 

高層棟南東角の部分。

 

4階まで吹き抜けのピロティになります。低層部の階が蓋をする形となります。
相生通りからオフィスエントランスのある3階へのエスカレーターも設けられる予定です。

 

 

鉄骨躯体に取り込まれた市道

相生通りに近い東側の状況です。

 

 

 

既存の市道が完全に建物に取り込まれました。
立体道路制度を適用し、既存の公道の上空を民間施設として活用します。

 

建物を抜け、西側から見た状況です。

以前は市道の先にオフィスビル「スタートラム広島」が見えていましたが、全面が建物で覆われ不思議な感覚です。

 

このあたりの、少し距離を取って見上げた高層棟は非常に見応えがります。

 

耐震性能を保つブレースが確認できます。
オフィスエントランスなどが入る3階はカーテンウォールの設置の仕方も少し異なるようです。

 

 

立体駐車場が見える東面 変電所棟も形に

敷地いっぱいに立つ東面です。

 

 

画像の最も手前側(北側)は、最低限の自走式の立体駐車場となります。
フロアの高さが違うのが分かりますね。

 

さらにその北側では、中国電力の変電所棟が建設中です。

 

地上5階建ての変電所棟は、敷地内西側に隣接している既存の変電所棟を建て替えるものです。
既に一部は最上部まで到達しているようです。

この変電所棟を完成・稼働させた後、西側の旧変電所棟を駐輪場棟に建て替えます。

 

 

離れても建物の駆体も見え始めるように

NTTクレド基町の商業施設「パセーラ」から。

正面に高層棟を構築する2基のタワークレーンと、その鉄骨躯体が見えます。
また、手前には、県庁敷地を有効活用した「県庁前SHOP&CAFE」が3月にオープンしました。

広島県は、中区基町の県庁敷地内を民間企業に貸し付け、「新たな魅力拠点」とすることを目指す「広島県庁舎敷地有効活用事業」を進めています。 選定されたNTT都市開発を代表とする企

 

こちらは北側、城南通りから見た様子です。

完成すれば城南通りからもよく目立ちそうで、都心のスカイラインがまた変わりますね。

 

広島パルコから。

ここまで離れても、高層棟の駆体が見えるようになってきました。

 

高さ約160mのオフィス・ホテル複合の高層棟を含む「基町相生通地区第一種市街地再開発事業」は、
高層棟と変電所棟は2027年度の完成予定、
市営駐輪場棟は2029年度の完成予定です。

 

高層棟の竣工後、2028年の前半頃にはここに入るホテルもオープンしますかね。
水面下では進出するホテルとの調整も進んでいるのではないかと思いますが、正式な発表を待ちたいです。

 

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