見ごたえのある駅舎デザイン 高架化がすべて完了した熊本駅に潜入!

JR熊本駅は九州新幹線の整備に伴い、熊本県と共同で在来線のJR鹿児島本線と豊肥本線を高架化する連続立体交差事業が実施されました。
事業は平成13年(2001年)から段階的に進められ、今年3月に高架切り替えが全て完了しています。

先日は駅周辺の状況を中心にご紹介しました。
今回は主に改札内のコンコース・ホーム等についてご紹介したいと思います。

先日、といっても7月になりますが、休みを使って九州の方に行ってきました。 旅のメインは、火の国 熊本です。 福岡・博多は何度も行ったことがありますが、そこから先はほとん

こちらも併せてどうぞ。

熊本市の中心的な繁華街をなす中央区の桜町では、 延床面積約16万平方メートルにも及ぶ「桜町地区第一種市街地再開発事業」が進行しています。 既存機能だったバスターミナルに加え

在来線改札口を入った柵内コンコースの様子から載せていきます。

 

改札付近の状況を撮影していませんでした。
改札を入ってコンコースを進んだところの写真です。在来線ホームは2面6線(それぞれ切り欠きホームがある)構成。コンコースは至ってシンプルです。

休日の真昼の撮影ですが、このように人でごった返すことはなく非常に静かでした。

1枚目の画像では、ガラスの向こうに地上駅時代のホームや駅舎が見えています。
この工事を通してそれらは撤去され、再整備する駅前広場が面するように変わります。

駅前広場には、商業施設「アミュプラザ」を擁する大きな駅ビルも建設されますが、
やはり市街地の中心部が離れていることや、バスが移動の大きな役割をになっていることなどを踏まえると、
いくらJR九州でも熊本駅を大きな賑わい拠点にするのは容易なことではないと感じます

 

ホームに上がりました。

 

在来線ホームは、建築家の安藤忠雄氏によるデザインです。
柱や梁には本物の木が使われており温かみと力強さを感じさせてくれます。

上屋も高く開放感はありますが、ホーム上の人が立つスペースが少し狭いと感じる箇所がちらほらあります。
整列乗車を促すための足元表示がまるで陸上トラックのように引かれています。
ラッシュ時の混雑を物語っていますね…^^;

色々調べていると、安藤忠雄氏のデザインと関連付けて狭さを訴える記事が多いように感じましたが、
狭いのは待合室やエスカレーターがホーム上にある場所で、そもそも高架化にあたって十分なスペースが確保できなかったことが大きな要因ではないかと思いました。

 

1番のりばから現在の駅舎がある白川口方向を。

 


熊本駅白川口(東口)駅前広場再整備イメージ(熊本市HPより)

【熊本市】:熊本駅白川口(東口)駅前広場整備事業について

 

1回目の熊本駅レポートでも紹介した、お城の「武者返し」をイメージしたファサードになります。

その時の記事で、”新幹線駅舎も含めて安藤忠雄氏のデザインである”と書いてしまいましたが、
正しくは在来線駅舎のみと教えていただきました。

訂正してお詫びします。教えてくださった備後人さんありがとうございます。

 

観光特急 「A列車で行こう」

こうした非日常感のある観光列車が走るのもJR九州らしいです。
いつかゆっくり旅行もしてみたいですね。

 

在来線改札を出て自由通路に戻りました。
こちらは九州新幹線の改札口です。

在来線よりも改札レーンが多いです。
石のタイルが貼られた柱や木目の天井など、高級感を感じるコンコースです。

 

新幹線改札内。

山陽新幹線の多くの駅は新幹線コンコースが2階以上にあるので、窓から駅前広場の様子が見える1階の新幹線コンコースが新鮮です。
新鳥栖駅もこういった構造でしたね。

 

こちらが新幹線ホームです。

 

九州新幹線のすべての駅にホームドア(可動式ホーム柵)が設置されています。
ガラス張りの上屋は外の駅前広場から見ていた部分です。開放的でこれは素晴らしいですね。

先日、といっても7月になりますが、休みを使って九州の方に行ってきました。 旅のメインは、火の国 熊本です。 福岡・博多は何度も行ったことがありますが、そこから先はほとん

 

以上、新幹線と在来線、一通り改札内の状況をまとめてみました。
木材を使った在来線ホームの上屋や、新幹線ホームの大屋根・ガラス張りの上屋などは見ごたえがありました。
在来線ホームの狭さについては、もう構造的にはどうすることもできませんから
今後も誘導等を見直しながら安全を期してほしいですね。
ホーム上に空調の効いた待合室があるのは羨ましいと思いましたが、一長一短です。

 

最後に、少し日記的なものを。
広島からは新幹線で九州入りしましたが、あえて博多駅で乗り換え、800系新幹線「つばめ」に初めて乗ってみました。

 

新大阪まで直通乗り入れをするN700系「さくら」、「みずほ」に対し、完全に九州内で運用されている800系「つばめ」。ずっと乗りたかったんです(笑)

 

博多駅にて。

号車番号までデザインされています。6両編成で運転されます。

 

車内はデザイナーの水戸岡鋭治氏が手がけた、木を多用した「和」の雰囲気で溢れています。

 

 

シェードまですだれ風に!

いかにもJR九州らしい温かみのあるインテリアを楽しめました。わざわざ乗り換えた甲斐がありました。

guest
8 Comments
古い順
新しい順 高評価順
Inline Feedbacks
View all comments