JR西日本は、広島駅北口にある同社広島支社を移転させ、跡地を数年かけてオフィス・商業などの機能を持つ施設に再開発する方針を明らかにしています。
移転先の新しい広島支社は、現在の建物から西に約300m離れた、
新幹線と在来線に挟まれた東区上大須賀町のJRが所有地に地上10階建て、延約1万5,000平方メートルのビルを計画しており、2020年春の完成を目指し工事が進められてきました。
(青:現社屋、赤:新社屋建設地)
前回の状況です。
【広島駅事務所1号】
高さ | 44.3m |
階数 | 地上10階 |
用途 | 事務所 |
構造 | 鉄骨造 |
敷地面積 | 3,897.45平方メートル |
建築面積 | 2,086.551平方メートル |
延床面積 | 15,449.99平方メートル |
着工 | 2019年1月 |
完了予定 | 2020年春 |
建築主 | 西日本旅客鉄道株式会社 広島支社 |
設計者 | ジェイアール西日本コンサルタンツ株式会社 |
施工者 | 広成建設株式会社 |
エールエールA館からの全景です。
外観は前回の更新の5月の時点で概ね完成しており、その時にはまだあったタワークレーンも今回姿を消していました。
全体像から確認していきましょう。
広島駅在来線ホームより、東側から撮影。
右側の敷地には、駅ビル建て替えに伴う新たな別棟駐車場が建設されます。
北側から。
塔屋部分に「JR」のロゴマークも取り付けられました。
エントランスとなる、建物北側です。
完成時期は当初、中国新聞の報道では2020年春、現地看板では2020年6月30日と記載されていましたが、
現在においてもまだ、外構部の最後の仕上げ工事が行われているようです。
コロナの影響で若干遅れが出ていたのかもしれませんね。
メインエントランス。
大きな庇が特徴的です。
南面は、その大きな庇が西に向かって続くようにして、ガラス張りの開放的な作りになっています。
これまでの社屋からは想像もつかないほど近代的になりますね。
新しい支社ビルは、コロナの影響も受けている可能性もありますがまもなく完成するものと思われます。
完成すれば現在の駅ビル内の駅事務機能の一部を移管することで、新駅ビルの建て替えの準備が整う予定です。
さらに、竣工後数年かけて移転と現在の北口の支社ビル解体を行い、現支社ビル跡地の再開発を行うことが検討されているので、そちらにも大いに注目です。
最後に、エールエールA館から全体がよく見渡せたので、こんなものを作ってみました。
極めて短期間に複数の施設が移転と建て替えを繰り返す、パズルのような状態になっています。