広島の中心的な繁華街である八丁堀地区で長年十分に活用されていない区画に、
狭小ビル単独での新たな開発計画を確認しました。
場所は、広島三越と相生通りを挟んで対面する「三越前パーキング」に隣接した場所。
周辺では2009年の「広島鉄砲町ビルディング」、2019年の「新広島ビルディング」(いずれも三菱地所)といったオフィスビルの新築が行われておりますが、
当該地区は老朽化がかなり進んだ低層ビルでテナントも入っていない状態のビルが並ぶ一帯のうちの一つ。
その意外な開発内容や規模、時期についてご紹介します。
場所を事前に確認しておきます。
相生通りを挟んで広島三越の向かい側。三越前パーキング(に含まれる賀茂鶴オアシス)に隣接した小さな区画になります。
まずは八丁堀交差点から。
冒頭で触れた「広島鉄砲町ビルディング」は左手前のガラス張りの建物。
「新広島ビルディング」は中央奥、昨年完成したばかりのオフィスビルです。
右手の天満屋八丁堀ビル(LABI広島)の隣に広島三越。
対象地区は画像の中央に位置している老朽化した建物群の中にあります。
開発計画が明らかになったのは、現在の「叶屋ビル」。
掲示されていた「建築計画のお知らせ」を見てビックリ…
実は事前にTwitterでフォロワー様から情報をいただき、コメントでも情報を頂戴しておりました。
狭い土地に3階建ての店舗を新築する計画のようです。(イメージ図では5~6階に見えます。実際、広島経済レポートには6階建てと記載があるそうです)
建物周辺の状況。
紙屋町・八丁堀地区は広島駅周辺地区とともに「”特定”都市再生緊急整備地域」に格上げされ、
老朽化したビル及び区画は効率的に開発を進め、地域の活力を上げていきましょうと勢いがついた矢先、
この狭小な敷地を単独で小規模物件に建て替えるのはかなり意外でした。。
隣の建物は昨年解体されて空き地になっていますし、その隣も老朽化した建物が並びます。
市営基町駐車場の再開発例を見ても、今の時代の都心部の大規模駐車場の在り方も見直されつつある中、
この三越向かいのブロックは個人的に、(おそらく読者の皆様も)再開発の期待が大きかった場所でありました。
妄想ですが、将来オフィス転用に可能な中層ビルをつくり、
天満屋八丁堀ビル(及び広島三越)を建て替える際の代替施設を用意してはどうか、とも考えたことがありました。
一個人事業に対して我々があまりネガティブに口出しすべきではないのですが、これは少々もったいないなと感じてしまうところです。
もしかすると、小規模施設としておいて、
将来一体開発が固まるまでの間のつなぎとしての役割の可能性もあります。
引き続き、解体されて空き地になっている隣接地を含め、周辺の動きには注目しておきたいです。
おまけ。
八丁堀交差点から見えた景色。
「PARCO」のロゴマークが新しくなってますね。
交差点の中国銀行前に、昨年広島市の広告付き観光サイン整備に関する実証実験で
大型のサインが設置されましたが、期間終了のため撤去されていました。
残しておいてくれても良かったのになと。