広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。
建て替えられる新ビルは地上20階建てで、ホテルや商業施設、シネマコンプレックスを備える複合ビルになる予定です。
また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。
2025年春の開業を目指します。
前回の状況です。
事業概要
駅ビル建て替えの概要はこちらから御覧ください。
中国新聞によると、広島駅旧駅ビルの地上部分の解体は、6月18日に終了したことが分かりました!
【Yahooニュース】:JR広島駅のビル解体終了 20階建ての新ビル25年春にオープン予定(中国新聞デジタル)
JR広島駅ビル(広島市南区)の建て替え工事で、旧ビルの地上部分の解体・撤去が終わった。昨年4月に解体を始めて1年2カ月。
JR西日本広島支社によると、旧ビルの地上部分の解体は今月18日に終了した。地下の基礎部分や配線の撤去は10月末まで続き、現在は複数の重機が作業をしている。新ビル用に深い穴を掘りながらくいを打ち込む工事も進んでいる。
(上記サイトより一部使用)
南口A,B,Cブロックから俯瞰する『旧駅ビル跡地』
地上部分の解体がすべて完了したということで、南口のAからCまでの再開発ビルから広島駅を見下ろしてみました。
「跡地」と呼べるようになった、広島駅南口広場の様子を、
まずはAブロック「エールエールA館」から。
レストラン「咲き福」の店内から許可を得て撮影。
中央部分に残っていたかつての駅ビルの躯体が、確かに姿を消しました。
それにより、東西に非常に長い空き地が広がるようになりました。
加えて西側は日本郵政(JP)による大型オフィスビルの建設もクレーンが搬入され本格化しています。
これほど大規模なプロジェクトが隣接して2つ同時に進行のは非常に面白いですね。
B・Cブロックの時も半世紀以上の計画を越えてほぼ同時に施工されました。
当然、国の「都市再生緊急整備地域」(現在は「”特定”都市再生緊急整備地域」)に、広島駅周辺地区と紙屋町・八丁堀地区が指定されたことや、コロナ前のインバウンドの増加も大きな後押しとなっているはずです。
タイミングに恵まれました。
ちなみに、前回エールエールA館に来た時の景色はこちらから。
解体された旧駅ビル中央部分。
橋上駅舎の南側からの全貌、初めて目にしました。
こうしてみると、駅ビルの建て替えを見据えた1番のりば上空と、それ以外の上空の構造が異なるのがはっきり分かります。
1番のりば上空はほぼ新駅ビルの一部として取り込まれ、一体化します。
続いてBブロック「ビッグフロント広島」から。
橋上駅舎の在来線コンコースからかつて駅ビルに繋がっていた連絡口が口を開けています。
後ほど近くに行きます。
Cブロック「EKI CITY HIROSHIMA(エキシティヒロシマ)」から。
商業棟の半分近くを駅ビルのラインが覆うことになるので、これほど遠くまで見通せるのは今のうちです。
南口からは離れ、北口側新幹線屋上駐車場からの様子です。
既存の2本のタワーに次ぐ、100m級の高層ビルがさらに2棟できる南口。
自由通路の直上から。
これは信じられない光景です。
駅ビルがなくなったことで、南口から伸びる市道駅前吉島線(駅前通り)が
自由通路の延長線に重なります。
別角度。
完成時、この画像と比べたいですね。
解体完了で基礎工事も加速
南口広場の前に戻りました。
基礎工事用の重機が、西側を重点的に動きます。壮観です。
南口地下広場に降りる階段のそばでは、新しい駅ビルの基礎となる杭の施工の準備が行われています。
最後に解体された旧駅ビル中央部分。
正面から。
この画像中央の白い(青っぽい)シートの向こう側、
従来、自由通路の終点だった大階段ですよね・・・?
階段は現在この様になりました。
すでに30回目のレポートとなりましたが、こればかりはかなり不思議な感じ。
明るくなっているように、この階段を降りた白いシートの向こう側は、
先程正面から写した画像のように完全な外。信じられない…(笑)
路面電車「駅前大橋線」のターミナルと一体となった新広島駅ビルは2025年春の開業予定です。