JR西日本は2月18日、建て替えを進めている新しい広島駅ビルのデザインを公式ホームページで公表しました!
デザインは「”穏やかな川の水面や雁木、「水の都ひろしま」を表現する広場”を基本的なテーマとして、
せとうちの穏やかな気候や、河川とともに発展した広島の風景をデザインに取り入れ、賑わいの核となる広場を実現するとのこと。
現駅ビル撤去工事や設計が予定通り進捗していることから、
2021年3月から駅ビル新築工事に着工することも明らかにされました。
今現在はコロナ禍にあるものの、広島は京阪神に次ぐ”稼ぎ頭”として、JR西日本の気合を感じる今回の発表。
詳しくご紹介します!
コメントでも教えていただいておりました。ありがとうございます!
執筆時点で最新の現地レポートはこちら。
4層吹き抜け!自然光が降り注ぐ広電広島駅
【JR西日本】:広島新駅ビルの広場デザイン決定(PDF,約3.5MB)
これはスゴイぞ!!!!(笑)
ニヤついてしまいます(笑)
これまでのイメージより現実味が増し、想像以上に大規模で多層的かつ複雑であることが分かりますね!
まずは新駅ビルの中央2階レベルに乗り入れる広島電鉄のターミナル。
・2階広場は、駅ビルに路面電車が乗り入れ、JR広島駅と繋がる最も象徴的な場所です。大きなガラス面から太陽の光が降り注ぎ、川の水面がゆらめく商業施設の壁面や、水辺にせり出す雁木をイメージした3階テラスなど、穏やかな水辺空間を表現します。
・商業施設の賑わいが広場に広がることで、一体的な空間として賑わいある広場を演出します。
まさしく新しい広島駅ビルにとって、象徴的な場所。
南側壁面は全面ガラス張りで自然光がたっぷりと降り注ぎます。
乗り入れる新型車両「グリーンムーバーApex」がさらにさらにカッコよく見えます。
雨が入り込む心配もないのでプラットホーム上の上屋は一切存在せず、あるのは4層吹き抜けの巨大空間。スゴイ凄すぎる・・・
驚いたのは反対のJR側で、
奥に行くほどフロアがセットバックするカンチレバーのような構造になっていることです。
これにより自由通路方面からも明かりを感じることができ、開放感を演出します。
なんとダイナミックな構造なんでしょう!
全国のJRターミナル駅でもなかなか見られない構造です。
雁木をイメージした大階段のある屋上広場
新しい広島駅ビルは屋上も広く開放されます!!
・屋上広場は7階から9階まで重層的につながり、広島を訪れる方々や地域の方々に、賑わいや交流、憩いなど様々なシーンでご利用いただける空間とします。穏やかな広島の風景をアースカラーで表現します。
・7階屋上広場には雁木のような大階段を設け、路面電車駅前大橋ルートの直上のロケーションから路面電車や広島の街を眺めたり、屋外イベントや憩いの場として利用できる空間とします。
ここで飲むコーヒー絶対旨いやろ!
7階屋上、イメージ図で広電が駅に乗り入れているちょうど真上に当たります。
ここにはミニコンサート等が開催可能なステージと大階段のような観覧・休憩スペースができるようです。川岸に小舟が乗り付けるための「雁木(がんぎ)」をモチーフにしているようで、いいところを突きましたね。
大階段のような構造は京都駅ビルのような雰囲気も感じられますね。
JR西日本のこれまでの実績が活かされています。
アースカラーの外壁に植栽が絶妙に配されています。
この屋上広場も含め、新駅ビル全体の広場のデザインは、広島出身の建築家・谷尻誠氏らが率いる「SUPPOSE DESIGN OFFICE(サポーズデザインオフィス)」が担当するようです。
広島県内では尾道のサイクリングレストラン「U2」などが代表的ですし、
関東マツダ高田馬場店も手がけられています。
そんな空間で、イベントが開かれていない時でも劇場のような階段から市街地方面、駅前通りの景色を見下ろすことができるわけですねえ。楽しみすぎるでしょう。
屋上広場は広電ののりば上部だけではなく、なんと東側のシネマコンプレックス屋上の方まで「重層的」に繋がっているそうです!いやもう、凄いしか言葉が出ません。
立面図を見るとその広さがおわかりいただけるかと思います。
イメージ図右側のシネコン屋上を見ると、ガラス製のフェンスが確認できますね。
芝生やウッドデッキにしてくつろげるようにすると気持ちよさそうです。
シネコン屋上が9階なので、そこから先程の「雁木」状の大階段を降りながら、7階のホテル側屋上エリアに「重層的」に繋がっていくのでしょうね。
”例の噴水”も存続 新しいイメージで見えた気づき
工事のため閉鎖・撤去された南口の噴水は、東側の駐車場横に移るようです。
ディテールがかなり詳細になっていますね。
高層部には「ホテルヴィスキオ」のロゴイメージが入りました。
さらに2階レベルに設けられる賑わい空間もイメージできるようになってきました。
どうしても中央に軌道が通るので東側に行くことはできませんが、
エールエールA館に行くまでの間にそれなりの賑わい空間ができるようです。
広島駅ビル「ASSE」は今年度の解体工事を経て、2021年3月に着工予定、
新駅ビルと駅前大橋線は2025年春の開業予定です。