JR広島駅の新しい駅ビル「minamoa(ミナモア)」が、
2025年3月24日に開業しました!
新しい駅ビルは、広島駅南口広場の再整備の核となる施設として、JR西日本が2020年から建て替えを進めてきました。
地下1階から9階に、カフェやコスメ・雑貨、中四国最大の飲食店街やシネマコンプレックスなど、およそ220テナントが集積する商業施設です。
9~20階を占める「ホテルグランヴィア広島サウスゲート」も同時開業しています。
開業に先駆け、3月21日、22日にはアプリ会員向けのプレオープンが行われました。
いくつかのトピックに分けて、その際の状況をご紹介します。
今回は、駅ビルの7階から9階にかけての大部分を開放した屋上広場の様子です。
フロアマップなどは公式サイトへ。
【公式】:広島駅ビル ミナモア・エキエ | minamoa・ekie
<アトリウム空間>の様子はこちらの記事をご覧ください。
7階からドラマチックに広がる屋上広場
地上から見上げる屋上。
開業し多くの人の姿が見えるようになりました。今からあの場所へ移動します。
ミナモア6階のレストラン街から、エスカレーターを上がり7階へ。
MOVIX広島駅の入口横から屋上に出られます。
屋上の感動はここから始まっている。
7階全体も暗めの色彩で統一されており、まるで洞窟のような雰囲気から眩しい屋外に抜ける空間演出がなされています。
なお左手側の壁には、駅ビルの工事に携わった方々のお名前を紹介する銘板が設置されていました。
6階屋上です。
この開放感!眼下には一直線に広々とした駅前通りが伸びていく景色がとても画になります。
背後の大階段に行く前に、西棟側のホテルロビー前の広場へ。
広すぎるほどの屋上広場です。様々な活用ができそうです。
2枚目の画像、角の部分は個人的に特等席だと思います。
西側には、旧駅ビル時代から祀られていた出雲大社の分祀が、再び祀られました。
参道のように植栽が配置されています。
ビル側はピロティのようになっています。
室内はホテルのレストラン「Umishimaダイニング」。
テラス席なども設けられそうでしたが、出入りできるようにはなっていませんでした。
再び中央の大階段を目指します。
中央の大階段は駅前通りを見下ろす『舞台』
西棟と東棟の間、7階から8階に至る大階段です。
腰掛けることもできるよう階段状になったフリースペースです。
これまで見たことのない景色を味わいながらくつろぐことができます。
駅前通りを背にしたガラス柵の前は簡易ステージにもなり、ミニコンサートが行えるようにもなっています。
この景色で音楽やイベントを楽しむことができるというのは、本当に新鮮なものです。
夕暮れ時。
非常にドラマチックな景色が広がります。
南向きの屋上ということで、夏場であればこのくらいの時間からゆっくり座ることができそうですね。
大階段を上がった一番上です。
ガラス柵になっており、北口側の景色も楽しむことができます。
ちなみに駅ビルの8階はこの部分だけ。レアな空間です。
4,000㎡超え!ビル屋上の賑わう公園『ソラモア広場』
折り返して9階となる屋上広場「ソラモア広場」に向かいます。
ソラモア広場に上がる心理的・身体的な負担を軽減するため、ここはエスカレーターにすべきだったのではないかなと思います。
階段を上がると駅前通りを望む場所がガラス張りになっているのが印象的。
一つ一つの景色に、ハッとさせられます。
東棟屋上「ソラモア広場」です。
広い空に、広島駅のランドマークとも言えるツインタワー(右:シティタワー広島、左:グランクロスタワー広島)がそびえ立つ光景が広がります。
東棟のほぼ全体が広場として開放されており、想像していた以上の広さを感じます。
お店等は特にありませんがこの賑わい!
広島市内では初めて、生のオレンジを丸ごと絞ったジュースが飲める自動販売機が導入されており、常に行列ができていました。
人工芝では子どもが楽しそうに走っていますし、いくつも設けられたベンチに腰掛けてあちこちで休憩する人の姿も。
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ビルに囲まれた都市の中心ではありますが、こんな”公園”になることまで予想していませんでした。
東側です。
屋根付きのパーゴラのようなスペースも用意されています。
貸し切って飲食が楽しめるイベント等も行えそうですね。
新駅ビルには、この9階ソラモア広場にキッチンカーが乗り入れられるようになっています。
自動車のエレベーターは探したのですが、それらしき扉を見つけることはできませんでした。
人工芝が張られたエリアへ。
オープニングガーデンとして、ガーデニングデザイナーの石原和幸氏が手掛けた花々が設けられたスペースとなっています。
こちらは、ギャラドスひろば by ポケモンセンターヒロシマ。
そごう広島店から広島駅北口「ekie」に移転するポケモンセンターヒロシマとのコラボです。
残念ながら3月いっぱいは予約制となっており、すでに枠は埋まっている状況です。
人工芝のフットサルコート。
北口二葉の里、JR西日本広島支社跡地の暫定活用としてフットサルコートを運営しており、駅ビルの完成によりそれが移転した形です。
跡地は当初から駅ビルへの展開を見据えたものと公表していました。同敷地はプロバスケット、広島ドラゴンフライズをはじめとする団体が多目的アリーナの建設を提唱しており、今後の進展にも注目です。
南東の角です。
非常に開放的です。
あとがき
近年の広島の商業施設でこれだけの面積の屋上を開放し、活用を図るケースは非常に珍しいですね。
それこそ、かつての広島駅旧駅ビルや、広島センタービル(そごう広島店)など、屋上遊園地を設ける商業施設も過去にはありましたが、いずれも廃れていきました。
”何が買えるか”より、”どう過ごすか”ということへの価値が再認識されてきた昨今、令和の屋上広場は多くの人の憩いとなることを期待したいです。
7階の大階段は、訪れた人が口々に景色に驚いておりシンボル性は相当なものだと思います。
9階ソラモア広場の豊かな広さとそこで生まれている賑わいも素晴らしい風景となっていました。
ただし、開業したばかりの物珍しさで訪れている人かほとんどかと思います。
独特な入り組んだ階段の先にある広場なので、何らかの目的がなければ訪れにくい場所にいずれなるかと思います。(だからこそ、9階に上がる階段はエスカレーターが良かった…)
文中に記載した通り、ソラモア広場にはキッチンカーを上げられるようになっています。
エキキタパークでの経験を活かし、様々な仕掛けで賑わう空間となってほしいです。
また、ミナモア内のカフェ等でテイクアウトし、屋上などのオープンスペースで楽しんでもらうよう積極的に誘導してもいいと思います。
使い方の自由度は高い場所です。今後の活用が非常に楽しみです。