横川駅から北に2駅、JR可部線の安芸長束駅では、広島市が策定した「JR可部線活性化連携計画」に基づき
数ヶ月前から駅の改良工事が始まっています。
かねてよりツイッターにて改良の状況をいただいていましたが、ようやく行くことができましたので紹介します。
まずは工事の概要を。
【広島市】:JR可部線活性化連携計画を変更しました
(JR可部線活性化連携計画(変更)3/3 を参照)
安芸長束駅の現状は1面2線の島式ホームのため、改札口からホームに至る間に線路を渡る必要があります。
一昨年6月にホームから改札に向かっていた小学生が列車と接触し重症を負う事故がありました。
計画では新たに下り線用ホームを新設します。可部方面の乗降客においては線路を渡る必要がなくなるため安全性の向上が期待されています。
昨年11月の記事。
可部線『安芸長束駅』に下り線専用ホーム設置へ
駅に掲示されていたポスターです。
今年秋頃までに下りホーム新設を行い、
来年度中に下りホームの延伸と上りホームの拡幅・延伸、スロープ改良、構内通路改良、多機能トイレ新設
を行う予定だそうです。
実際の写真を紹介しながら整理していきたいと思います。
まずは安芸長束駅の駅舎から。
南北に走る線路の西側に建てられています。
先ほど書いたように、島式ホームなのでどちらの方向に行くにも線路を渡らなければなりません。
小学生が電車と接触する事故が起きた後、路面が目立つよう塗装された上、遮断機も設置されました。
工事完了時にはこの踏切は撤去され、新しい踏切がホーム側に作られます。(正式には「踏切」ではなく「構内通路」)
それに合わせてスロープも改良され上屋がここまで延長されるようです。
既に線路の西側では下りホームに上がるためのスロープと階段が形になってきています。
スロープはかなり緩やかな勾配になりますね。
2枚目の写真で見えている駅舎の左隣に多機能トイレが新設されます。
ホームへ。
早いもので新設下りホームがもうここまでできています!
最近出来た新白島駅と造りは似ていますね。流用しているとすればこの後PCの壁が取り付けられるはずです。
上屋が付くのは現在できている2両分のみです。
ホームは現段階で3両分しかなく、今年秋の下りホーム完成以降延伸工事が進められます。
ホームの先では既に準備工事が始まっていました。この下を流れている水路を改良しているようです。
ポスターには“今年秋下りホーム新設工事が完成”とありますが、3両分しかない状態で完成ということは4両の電車が来た時には使えません。
混雑している4両の時は既存ホームを使うということ?それではあまり意味が無いように思おいますが…。
それとも単に「完成」するだけであって、「供用」は4両分完成するまでしないのでしょうか。
新型車両227系は2両と3両が基本の編成となります。いろいろな要素があるのでその時にならないと分からないですね。。
現在の島式ホームは改良後、「上り専用ホーム」となります。
こちらもこの通り改良が行われます。
踏切・スロープの改良を行うので、ホームを延伸する必要があります。
それと同時に上り線の分岐器の位置を広島側にずらし、分岐器を高番数化することによって通過速度の緩和を図ります。
上り・下りホームともに今の位置より南へ長くなる事になりますね。
可部線は単線ながら朝夕のラッシュ時は非常に混雑する通勤・通学需要の高い路線です。
今後の動きにも注目したいです。