検討が続けられている広島へのサッカースタジアム建設で、検討協議会は先月、
建設候補地を「中央公園芝生広場」、「旧広島市民球場跡地」、「広島みなと公園」、「広島広域公園(改修)」の4箇所に絞りました。
より大きな地図で サッカー専用スタジアム候補地 を表示
それについて書いた前回の記事には本当に多くのコメントをいただいております。
続 スタジアム建設地は『中心部』か、『宇品』か。
記事の最後に、広島ホームテレビでサッカースタジアムの特番が放送されることを紹介しましたが、
この映像がサンフレッチェのYouTube公式ページにアップロードされましたのでまた紹介しておきます。
【YouTube】: スタジアムの未来~サンフレッチェ広島 森保一 欧州へ~
(映像はクラブの制作著作だそうです)
30分弱あるのでお時間のあるときにでも是非ご覧下さい。
本場欧州のスタジアムが優れているのはもちろんですが、森保監督自身がどうしてもサッカースタジアムを造りたいんだ、という思いが伝わってきました。
それは小谷野社長も同じですね。組織が同じ目標に向かって団結して動いていることは素晴らしいです。
サッカーの試合だけで収益を確保することができないのはクラブも重々承知です。
では何ができるのか。
街への波及効果や多様性など、今後もアピールを続けていってほしいですね。
さて、前回の記事では最初にも書いたように110件を越えるコメントをいただきました。
中身も濃く、既に私が入る余地は無いのですが
本文(私)へのご指摘に対する意見を書かせていただこうと思います。
“アストラムラインの西風新都線延伸問題とサッカースタジアムは関係ないのではないか”
というコメントをいただきました。
私は少なくとも関連性はゼロではないと思います。
市は広域公園前~西広島駅間の「西風新都線」建設の検討を進めていますが、
これの将来の利用者数の予測には間違いなく広域公園を利用するサンフレッチェサポーターの数を見込んでいるはずです。
移転してしまえばその試算が崩れ西風新都線延伸には大きな逆風となります。
サッカースタジアムに対して広島市があまりに消極的なのは西風新都線のためである、もっと言えば西風新都のためである、というのは考え過ぎでしょうか。
もちろんその上には建設費という最大の問題が覆いかぶさるのも事実ですが。
“管理人は最初、中央公園での建て替えを主張していなかったか”
とのコメントもいただきました。
その通りです(笑)。
しかし「サッカースタジアムとして望ましい」とされるピッチを南北にして建設した場合に敷地の広さが足りず、
基町の市営住宅への日照や騒音の問題も浮上しました。
(あくまで個人的には、公営住宅というのは税金を使って運営されているのだからそこは…と思う部分もあるのですが今回はやめておきます。。)
球場跡地においてもハノーバー庭園地下の武道場に干渉する懸念もありますが、これ以上のことについては実際に設計に入ってみないと分からない部分が多いです。
とにかく郊外ではなく中心部へ建設するのが良いと思います。
もちろん諸問題をクリアできるのなら中央公園でも賛成です。
以前のサッカースタジアムの記事でも書きましたが中心部へサッカースタジアムを導入するには、
この問題を球場跡地や各広場、各公共施設を含めた中央公園全体の問題に昇華させて考えなければならないと思います。
球場跡地にスタジアム、大イベントは中央公園自由広場と棲み分けるにしても、広場側は今の状態のままにするのかどうか、という点についても考えなければなりませんし、こども文化科学館や市営図書館の老朽化による更新もいずれ問題になります。
中央公園の広場は、紙屋町地区との分断箇所が多く波及効果に疑念を抱くご意見もありました。
それについては球場跡地から総合体育館を通り中央公園の広場までを繋ぐ歩行者動線を新たに作ればそれほど問題にはならないと考えます。城南通りは歩行者デッキを建設するなど。
当記事のカテゴリ名については、ご指摘があった通り「サッカー専用スタジアム」から「サッカースタジアム」に変更しました。
もちろん「サッカー以外には使えない」という意味の”専用”ではなく、「非陸上競技場」という意味での”専用”なのですが、
初めてこの件に触れる方に誤解があってはいけないので。
最後になりましたが、皆様の貴重なコメントは毎回感心させられながら拝読しております。
ただ、掲示板ではありませんのでその貴重なコメントを読みやすくするためにも、冷静に、ほどほどにお願い致します。
コメントを頂戴する立場で大変恐縮ではございますがよろしくお願いします。