広島市は、JR西日本とUR都市機構と共同で、JR広島駅の大規模改良工事を進めてきました。
①南北自由通路の整備、②橋上駅舎・線路上空店舗の建設、③駅北口ペデストリアンデッキの整備、④北口広場の再整備etc.
これらを一気に整備する”50年に一度”と言っても過言ではない大型プロジェクトでした。
自由通路は全面開業しましたが、新幹線高架下エリアの開業までがこの事業であり、引き続き追いかけています。
前回の状況です。
先日、JR西日本は広島駅のエキナカ商業施設「ekie」の第3期ゾーンの詳細を明らかにしました。
自由通路の北東側「NORTHエリア」と呼ばれる部分に、大規模なおみやげ売り場や一杯飲みニーズに対応する飲食店「ekieバル」など、51店舗が9月6日(木)にオープンします。
(一部店舗は10月4日(木)からオープン)
新たにオープンするエリアのメインは、2階新幹線改札を出て目の前の区画です。
既に入り口には「ekie」のロゴマークが取り付けられました。
ここは瀬戸内地方のおみやげが揃う中四国最大のおみやげ売り場「ekieおみやげ館」の入口ですね。
新規オープン区画の最も南側(在来線上空側)。
第1期として自由通路の開業とともに2017年10月にオープンした「SOUTHエリア」と一体となって繋がります。
1階に連絡する自由通路の階段を上ったあたりとなるこの場所は、「しま商店・しま市場」の入口です。
北口ペデストリアンデッキへ移動しました。
新規オープン区画の最も北側です。
ペデストリアンデッキには「ekie味彩通り」、「エキエバル」の出入口が面しています。
上の画像からまっすぐ奥(東側)に進んだ、新幹線高架下。
ちょうど東京方面のN700系のぞみが発車していきます。
まだ整備が続く1階は「ekie DINING TERRACE」が10月4日にオープンします。
お好み焼き体験や大型の居酒屋など、団体での利用に特化した店舗です。
ekie第3期のオープンとともに、姿を消すのは「新幹線名店街」です。
北口1階改札外コンコースです。ekie第2期「ekie DINING」とはこのコンコースを挟んで対面しています。
現在は拡大したおみやげ売り場と飲食店、スーパーなどが入居しています。
その機能をほぼカバーする第3期エリアがオープンするため、9月2日の営業を最後に閉店することとなりました。
新幹線名店街の北口広場側。
ここに写る部分は2015年に増築された新しい部分です。
在来線改札側、1975年の開業当初からある入口です。
新幹線の開業とともに43年間旅行者に親しまれてきました。
閉店後はリニューアルを受け、2019年夏以降に「ekie第4期エリア」として
食料品ニーズに対応する店舗(スーパー)がオープンする予定です。
ちなみに2階の増築エリアである「Books&Cafe 廣文館」も新幹線名店街の店舗の一つですが、
特に張り紙もされておらず店舗の状況を観察してみても、ここは閉店せず残るものと思われます。
第3期エリアに書店とカフェを代替する店舗もありませんし、9月2日以降も営業は続けられると思います。
入口の「新幹線名店街」は「ekie」に変わるのでしょうか。
ここは新幹線改札脇の奥まったところで、自由通路からも見えにくい位置にあります。
仮囲いが見えているように、新幹線改札内コンコースのリニューアルが行われていますが、完了後はもう少し行き来しやすいよう広くなれば良いですね。
さて、別の話題です。
ekie第3期エリア入口を横目に、自由通路から北口ペデストリアンデッキへ出てみます。
デッキ中央の広場に、大きな木が登場しました!
JR西日本とグループ会社により設置されたものです。
森の木陰、涼しげな憩いの場をイメージしています。「Summer Tree ~Heal Hiroshima~」と題された企画の一環です。
【JR西日本】:
直径は6~7mはあるでしょうか。
ドーム状の部分より上は本物の樹木で、平和を願う折り鶴が吊るされています。
ドーム内部に入ることもできて、昼は鳥のさえずり、夜は鈴虫の鳴き声が流れてくる仕組みになっています。
夜はこの照明が結構鮮やかで、いろんな方が写真を撮っていたり、子どもたちが喜ぶ光景がありました。
続いて在来線改札内の変化。
先程の写真にも少し写っていますが、北口在来線改札の横が、仮囲いに覆われるようになりました。
新幹線名店街閉店に伴う撤去作業の影響でしょうか。
ここで思い当たる工事はそれくらいしかありません。
そして驚いたことが。
在来線改札内の地下連絡通路を美装化するリニューアル工事が始まりました!
暗くてあまり綺麗ではない状態でしたが、橋上駅となりメイン動線は2階に移ったので
リニューアルされるのは当分先かもうこのままいくかと思っていましたが、床・壁・照明まで一通りリニューアルさせるようです。
工事はまず、通路の西半分(岩国方)で行われています。
従来の化粧板が剥がされ、開業当初のタイルの壁面が露出しています。
これはこれで貴重なものを見た気がします。歴史を感じますね。
自由通路開通後も、あらゆるものが新しい時代へと引き継がれようとしています。
ekie第3期部分は9月6日(木)オープン予定、そのうち「ekie DINING TERRACE」は10月4日(木)のオープン予定です。
在来線改札内地下通路は、2018年11月頃に西半分、
2019年3月頃には全ての部分でリニューアル完了予定です。