観光庁がまとめた統計によると、
2018年の広島県のシティホテルの客室稼働率は85.0%となり、全国の都道府県で最も高い値となることが分かりました。
背景には外国人観光客の増加があり、前年に比べ約31%増の121万人の外国人が昨年1年間に広島県に宿泊しました。
需要を満たす受け入れ体制も今後課題となりそうです。
【中国新聞】:ホテル稼働率、広島県が全国最高
基町クレド・リーガロイヤルホテル広島(2018年11月撮影)
広島県内には40のシティホテルがあるそうです。
代表的なものといえば、上のリーガロイヤルホテル広島や、シェラトングランドホテル広島、グランドプリンスホテル広島など。
これら「シティホテル」の稼働率が全国で最も高くなったようです。
これは東京や大阪と比べて分母の違いがあることを考慮しなくてはならないので、
全国一になった、ということよりもシティホテルが年平均で15%しか空いていない方を受け止めた方が良さそうです。
広島駅など都心部を歩くと外国人観光客を見ない日は無く、
英語が通じてホスピタリティも安心できるシティホテルが取りづらい状況は大きな機会損失になっていると言えます。
現状で決まっているのは、県警東署跡地一帯に2022年度の開業を予定する「ヒルトンホテル」。
415室の大規模で、スパ、チャペル、会議室等を備えたハイグレードな施設になります。
この県警跡地のホテルは、県などが出資する「瀬戸内ブランドコーポレーション」がホテル建設を行い、運営事業者を公募する形式が取られました。
「ヒルトン」の他に2社の外資系ホテルが応募していたことが明らかになっています。
業界においても外国人観光客が急増する広島は注目を集めているようです。
需要は景気や海外情勢によって左右されるのは確かですが、それで手をこまねいていては現状以上の成長を見ることはできません。
今後も官民一体となって受け入れ体制強化を進めていってほしいです。