広島ホームテレビが本社屋移転へ 2032年度目処に広島駅エリアに

広島ホームテレビは、本社社屋を現在の東区白島北町から、南区西蟹屋に移転させることを明らかにしました。

現在の社屋の老朽化に伴うもので、2032年度を目処に移転を完了させる見込みです。

移転先の敷地はかつてベスト電器などが入っていた商業施設「ひろしまMALL」の跡地で、
トータテ都市開発から土地を買い取ります。
現社屋の跡地は更地にしてトータテ都市開発に売却する予定です。

新社屋は、広島駅からマツダスタジアムへの動線の途中にあたり、立地を活かしたイベントの開催等を通じて地域貢献を行っていく以降を示しています。

 

 

移転の概要

中国新聞デジタル】:広島ホームテレビ、広島市南区へ本社移転へ JR広島駅近く

  • 広島ホームテレビの本社を2032年度を目処に、中区白島北町(現)から南区西蟹屋に移転
  • 移転先は旧「ひろしまMALL」跡地の4,897㎡。土地を所有していたトータテ都市開発と4月18日付で売買契約を締結。
  • 現社屋は移転後更地にして、トータテ都市開発に売却する予定。「住宅含め様々な用途での活用を検討」

 

現社屋と新社屋の位置関係(Googleマップより管理人作成)

 

移転先となる西蟹屋の敷地は、かつてベスト電器広島本店などが入った商業施設「ひろしまMALL」の跡地。
2016年に閉館した後は広島銀行本店ビル建て替え時の仮本店として使用されましたが、
その役目も終えた2022年頃には解体され、大きな未利用地となっています。

ケーズデンキが市道を挟んで隣接します。

また、跡地内の一部には、ひろぎんホールディングスの研修施設「ひろぎんキャリア共創センター」が、2024年に完成しています。

ひろぎん『仮本店』跡地に研修施設建設へ 大部分はトータテに売却

【広島銀行】:ひろぎんキャリア共創センター

 

 

ホームテレビも広島駅エリアへ 跡地はトータテに売却

これまで本社移転に関する報道等はほぼ無く、突如移転が公表されました。
広島の放送局は近年立て続けに本社の更新が行われています。
2018年に広島テレビが、2020年にテレビ新広島が新本社ビルに生まれ変わりました。
広島ホームテレビは、中区中町から広島駅北口へ新築移転した広島テレビと同様に、
広島駅周辺エリアへの移転となります。

広島テレビは、開放された本社ビル1階や、コンベンションホールを併設するなどし、
イベント開催の場所としてよく利用されています。
ホームテレビがモデルにしている可能性もありますね。

広島駅周辺の最後の一等地として区画整理された二葉の里地区”5街区”は、 2014年5月、一般競争入札により大和ハウス工業・広島テレビ放送・エネルギア・コミュニケーションズ(以下エ
地元放送局のテレビ新広島は、1975年の開局当時から使用している現社屋の老朽化に伴い、 同社敷地内で社屋の建て替えを進めています。 建物本体は、2020年6月に竣工しました。

 

放送局は放送設備が固定されており、建替え中の仮移転が難しい施設です。広島ホームテレビは2022年頃から移転先を探していたようで、
選ばれたのが広島駅やマツダスタジアムにもほど近い「ひろしまMALL」跡地だったようです。

この敷地は、ひろぎんホールディングスの研修施設を除いて、地場住宅開発のトータテ都市開発が取得していました。
ホームテレビがトータテ都市開発から土地を取得する一方で、現社屋の敷地は同社に売却することを見込んでおり、
実質土地の交換が行われた形になります。

住む場所として考えると、広島駅近くという大きなアドバンテージはあるものの、常に車や人の混雑が付きまとう西蟹屋より、リバーフロント、学校や優れた公共交通機関が利用できる環境が手に入る白島北町の方が、
より広いターゲットに価値を訴求しやすいのではないかと思います。

今後明かされていく詳細に注目したいです。

 

こうなると、昭和の社屋を使い続けているRCC中国放送の今後も気になってきますね。

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